断るのはやっぱり苦手だな…
すでに仕事が手一杯なのにさらなる業務を依頼されたとき、気乗りしないお誘いや見知らぬ人から勧誘されたときに至るまで、何かと断ることが苦手でいつも困ってしまう…という方は少なくないでしょう。
断ることが苦手なのは、その場の雰囲気が壊れることや怒られることが怖いという場合、あるいは、嫌われるのが嫌と言う理由があるかもしれません。
断ることが苦手なのは、その場の雰囲気が壊れることや怒られることが怖いという場合、あるいは、嫌われるのが嫌と言う理由があるかもしれません。
ですが、自分の意見をしっかり伝えながらも相手を尊重する方法があるんです。その方法をマスターできたら、あなたの日常が少し変わると思いませんか?そんな頼りになる方法とはどんなものか、みていきましょう。
自分も相手も尊重する「アサーティブコミュニケーション」とは?
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その方法とは、「アサーティブコミュニケーション」と呼ばれています。そもそもアサーション(Assertion)とは「断言」「主張」という意味です。
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ですが直訳と違って、「アサーティブコミュニケーション」とは、自分の意見を大切にし、相手をも大切にするコミュニケーション方法という意味として使われます。ところで、自分と相手のどちらも尊重するとは、どのような状態のことでしょうか。
実際に使えるアサーティブコミュニケーションとは
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例えば今自分が目一杯仕事を抱えている状態の時に、上司から更なる仕事の指示を受けたとします。そんな時、上司からの指示だからと、自分さえ無理をすれば丸く収まる…という思いで何も言わずに引き受ける方もいるでしょう。
あるいは、「これだけ仕事を抱えているというのにこれ以上仕事が増えるのはちょっと…」などと、感情に任せて言葉を発してしまう方もいるかもしれません。
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どちらの場合も、自分も相手も尊重するというアサーティブコミュニケーションとは言えません。ではどんな応え方がアサーティブコミュニケーションと言えるのでしょうか。
それは、「今この仕事を抱えているのですが、急ぎですか?」「今日までの仕事がいくつかあるので、3日ほどいただけますか?」など、客観的に可能か否か、また可能だとすればいつまでか、など具体的に話を進めていくのがアサーティブコミュニケーションです。
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相手を尊重しつつも、自分の状況もしっかりと考えられていますよね。このアサーティブコミュニケーションは、仕事以外にも多くの場面で使う機会があるでしょう。
「アサーティブコミュニケーション」を身につける方法
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ではどうしたらアサーティブコミュニケーションを身につけることができるのか、またどんなところに注意すべきか、みていきましょう。
自分がどんな思いかを正確に把握し受け止める
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まずは自分がどんな気持ちであるのかをしっかりと把握し、それを認めましょう。怒りや悲しみといった感情に任せて言葉を発してしまうのではなく、一度受け止めることで選ぶ言葉が変わってくるでしょう。
事実と要望を客観的に伝える
言わなくても分かっているだろう、当然の流れとして分かってくれるだろうという考えはトラブルのもとです。確認の意味も込めて、事実や要望は言葉にしてしっかりと伝えましょう。
自分がお願いされた場合は「このくらいの納期があれば可能です」、相手にお願いする場合は「今週中に〜していただけると助かります」など、具体的な日にちや時間を提案すると伝わりやすいでしょう。
感謝やねぎらいの言葉を忘れない
「〜のおかげでとても助かりました」「ありがとうございます」など、感謝やねぎらいの言葉をかけると、自分も相手も気持ちの良いものです。たとえ相手にとってそれが当然やるべき仕事だったとしても、ひと言あるのとないのとでは全然印象が違ってきますよね。
ストレスのない毎日を送るために
本音を言うことは悪いことではありません。ですが、気分に任せて言葉を発するのではなく、自分にも相手にも気持ちの良い伝え方というものがありますよね。
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アサーティブコミュニケーションを習得する事によって、自分だけが我慢することをやめ、相手も自分も気持ちよく仕事や暮らしを進めることができたら、とても素敵なことですね。