なんと言えば伝わるんだろう
説明しているのに「言い訳はやめてほしい」と言われたり、言い訳するなと言われたから黙っていると「ちゃんと説明してほしい」と言われたり…。説明と言い訳はその線引きがすごく曖昧だと思いませんか?
説明ととるか言い訳ととるかによって、その先の展開が全く違ってきますよね。そして自分の思いが伝わらない相手との会話は得てして疲れるものです。説明と言い訳の線引きはどこか、そしてそんな相手との向き合い方について、考えてみませんか?
説明と言い訳の違いって何?
初めに説明と言い訳の違いを見ていきましょう。意味を見ると「物事の筋道をよくわかるように述べる事」という点は両者に共通しています。
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違うのは、「言い訳」には上記にプラスして「そうせざるをえなかった事情を説明して、了解を求めること」という意味が含まれている事です。
例えば学校生活において
髪を茶色に染めることを禁止している学校で先生に呼び止められ、髪が茶色いと注意をされたとします。「これは地毛です」と何度言っても「言い訳はいいから」と言われ困ってしまった記憶はありませんか?または周りにそんなクラスメートがいたという方もいるかもしれません。
「地毛が茶色である」という事実を述べているから「説明」になっていますよね。ところが学校側は了解を求めていると思い、それを「言い訳」と受け取っています。
例えば仕事において
仕事においても、今週末までに顧客に納品しなければならない商品が配送ミスにより届かなかったとします。「配送のミスで」と何度説明しても、ものが届いていない事実は変わらないことから「言い訳はいいから」と言われてしまいます。
自分は正しく手配をしていても、配送がうまくいかなければ仕方がありません。それでも、手元にものが届くまでは何度言っても、遅れたことにたいして了解を求める「言い訳」になってしまいがちです。
説明か言い訳かは、相手が決める
こうしてみると、説明か言い訳か決めるのは、全て「相手」であることが見えてきませんか?先生や顧客が違えば、同じことを伝えても、言い訳ではなく説明になるかもしれません。
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同じことを同じように伝えても、それが説明になるか言い訳になるかは相手次第…これでは実際のところ困りますよね。何をいっても言い訳ととられてしまったら、どうしたら良いのでしょうか。
理屈の通らない相手との向き合い方
納得せざるをえない状況づくり
仕事においては、どんなに理屈の通らない相手でもしっかりと説明を受け入れてもらわなくてはならないような、譲れない場面もあるでしょう。
言葉だけでは納得しかねるという相手には、目に見える資料や現物を用意して、納得せざるを得ない状況を作り出すことも有効です。
相手の言葉をおうむ返し
あまりにも理屈の通らない言葉を投げられた時には、そっくりそのままおうむ返しをします。「それは言い訳だ、ですか」とか「こんなに状況を説明しているのに、言い訳と誤解されてしまうのですね…」のようにです。
そのまま言葉を返されると人は否が応でも自分の言動を客観視するもの。
ただ、普段の会話や仕事ぶりを通して観察することで、この人なら「説明」として受け取ってもらえる、と分かる相手にはこのような形ではなく、まずはしっかりと思いを伝え、対話しましょう。
ただ、普段の会話や仕事ぶりを通して観察することで、この人なら「説明」として受け取ってもらえる、と分かる相手にはこのような形ではなく、まずはしっかりと思いを伝え、対話しましょう。
お手上げとあきらめる前に、あらゆる方法で自分を貫こう
「説明」と「言い訳」はだいぶ印象が違います。自分が一生懸命やったことに対して、一方的に「言い訳」で済まされるのは口惜しいですよね。そんな状況になってしまった時のために、さらりと対処できるよう一連の方法を胸に留めておくと、いざという時イライラせず、きっと心強くなれるでしょう。