日常で、ふと「疲れ」を感じたら....
自分自身の体に向き合うことは、私たちの暮らしの幹となる食事や睡眠などの生活習慣を見つめ直すということ。日常の中でふと「疲れ」を感じたら、その原因を突き止め、ゆったりと心身を休めましょう。
体の不調は心の疲れ
ただ一口に“体調の乱れ”と言っても、人それぞれに傾向や特徴が大きく異なります。自分の疲れの原因を突き止めるためには、自分自身をよく知ること、普段から体と向き合う習慣をつけることがとても大切です。
体が教えてくれる「疲れた」のサイン
胃腸の調子が乱れている
自律神経と深く関わりのある胃腸は、ストレスに結びつきやすい器官のひとつ。キリキリ傷んだり、理由もわからず痛みが続く場合、もしかしたらそれはストレスが原因なのかもしれません。
ストレスと上手に付き合っていくためにも、休日や束の間の休憩などに自分がしたいと思うこと、叶えたいことを少しずつ実践してあげましょう。
「今日は帰る途中にお気に入りのお酒を買おう」、「アイスを食べながら録画していたドラマを観よう」これだけのことでも、肩の力が抜けるような気がしませんか?
風邪を引きやすくなった
慢性的な疲労が溜まったり免疫力が低下したりすることで、風邪をひきやすくなってしまいます。免疫力の低下にもさまざまな原因が考えられますが、その多くは冷えや食生活などの生活習慣の乱れであることがほとんどです。
日々の暮らしを少し見直すだけで、少しずつですが免疫力は向上します。十分な睡眠時間の確保、体を温める食事や服装など、まずは基本的なことから始めてみましょう。
眠れない
不規則な生活による体内時計や自律神経の乱れが、不眠症を招きます。仮に眠れていたとしても、ぐっすり眠れているかどうかも大切なポイントです。「考え事でたまに目が冴えてしまう」「緊張で体が堅い」と感じる方は、ストレスが原因になっていることも。
眠る数時間前からのデジタルデトックスや睡眠前のアロマなどで、脳と体をリラックスさせるよう意識してみましょう。
また、眠れないことをプレッシャーに感じる必要はありません。無理に寝ようとしないことで体の緊張が解けて、症状が和らぐこともありますよ。
起きられない
眠れない時と同様に、体内時計や自律神経の乱れなどが原因に挙げられます。さらに、冷え性や筋肉の少ない女性は低血圧も疑ってみましょう。
日中の生活を見直すことが、朝に気持ちよく起きるコツ。生活リズムを正すことで、体に起きるべき時間を少しずつ認識させていきましょう。
具体的には、朝は日の光を浴びたり、昼寝をやめてみたり、軽い筋トレをしてみたりなどが効果的。ぜひできることからトライしてみてくださいね。
だるさや倦怠感を感じる
だるさや倦怠感の原因はとてもシンプル。忙しさや何かに追われている日々が続く中で重なる、睡眠不足や休息不足がこのような症状を引き起こします。
さらにこれらは、慢性化してしまうとなかなか抜け出すのが辛いもの。少しでも感じたら、早めの対策が大切です。
自分を労るリラックス時間を確保し、軽いストレッチやツボ押しをした後、しっかり睡眠をとると少しずつ改善に向かうはず。アロマを炊く、コーヒーを入れる、など、自分なりに心が安心するスイッチを持っておくとなお良いですね。
いつもより生理痛が辛い
生理痛をそのまま放っておくのは禁物。「いつもより生理痛がひどいな」と感じたら、冷えによる血行不良やホルモンバランスの乱れなどが主な原因として考えられます。
特に、生理中の体に冷えは大敵です。冷たい飲み物を摂りすぎていないか、薄着で過ごしていないかなど、基本的な生活習慣を見直してみてくださいね。
まずは、カイロを貼ったり湯船に浸かるなどして体を温め、心身ともにほっと和らぐ環境を作りましょう。
なかなか改善がみられない場合は、速やかな医療機関の受診をおすすめします。生理痛などの症状は、今後も付き合っていく可能性が大いにあり、将来にも関わる大切な体のサインです。
「あまり休んでいないだけ」「睡眠時間が少ないだけ」と、疲れを体だけの問題と捉えている方もいるかと思います。しかし実は、体の不調は心の乱れでもあるんです。
つまり私たちの体は、疲労感や倦怠感を通して、心の代わりに「休みなさい」というサインを出してくれているということ。知らず知らずのうちに心をすり減らさないためにも、このアラームを決して見逃してはいけません。