「友達」の定義とは
私たちは小さい頃から「友達」という言葉をよく使います。「友達をたくさん作りましょう」「友達と仲良くしましょう」など、定例文のように使う場面も少なくありませんね。
大人になっても「私たち友達だよね」とか「友達で集まろう」など、「友達」という言葉を使うことがあるでしょう。でも、「友達」の定義ってすごく曖昧でわかりづらいですよね。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「友達」と「友達じゃない」の線引き
例えば、職場が同じで年齢も近い同僚に「友達同士で飲みに行こうよ」と誘いを受けたとします。一緒に飲んで、楽しい時間が過ごせたならそれは友達なのかもしれません。
ですが、なんとなく落ち着かなかったり、早く家に帰って1人でゆっくりしたいという思いの方が強ければ、あるいはお誘いが度重なることを苦痛に感じてしまうなら、自分にとって心地よい時間を過ごせる相手ではない、ということですよね。
「友達」という言葉に縛られてしまう不思議
そう思っていても、「友達同士で行こうよ」と誘われると何となく断りづらい気がしませんか?すべての誘いに乗らなくても3回に1回は行くような、妥協をしてしまうこともあるかもしれません。
出典:www.instagram.com(@hiramotoyuuichirou)
それは、世間一般的な「友達」に対するイメージや固定概念(友達ならこうするべき、とか、友達だからこれぐらいは当然など)に縛られているからではないでしょうか。
「友達」を他の言葉に置き換えてみよう
出典:www.instagram.com(@hiramotoyuuichirou)
では、「友達」という言葉を使わずに、自分を取り巻く人間関係をカテゴライズしてみましょう。その場合「とても気の合う人、ちょっと気の合う人、普通の人、気が合わない人、全く気が合わない人」としましょう。
気乗りしないけれど飲みに行こうと思ったのは「友達同士で」という言葉があったからです。友達という言葉を使わなければ、そのお相手は「普通の人」か「ちょっと気の合わない人」に当てはまるかもしれません。
普通の人やちょっと気の合わない人と、あえて飲みには行きませんよね。「友達」という言葉を使わずにカテゴライズしてみると、自分が相手に対してどんな気持ちを抱いているのかが、よく分かります。そして、行動も変わってくるでしょう。
心地よい人間関係とは
相手を傷つけないようにと、自分が無理をすると余計に相手に対して距離を置きたくなってしまいます。でもそれでは、結果的に相手も自分も、両方にとって辛い関係性ですよね。
それまでに培ってきた考え方や元々の性格などによって、人と人には相性があります。合わない相手に合わせて無理にコミュニケーションし続けると、自分のことまで嫌いになりかねません。
「友達がいない」ことは自分の中で否定したくなるかもしれません。ですが、「気の合う人が見つからない」のであれば、「そう簡単に気の合う人は見つからないもの」と、当たり前のようにも思えてきますよね。
「とても気の合う人」や「ちょっと気の合う人」のように、自分ができる限り自然体でいられて、一緒にいると楽しいと思える相手と時間をかけながら育んでいく関係性こそが、心地よい人間関係なのではないでしょうか。
言葉のイメージに縛られないで。もっと素直になっていいよね
「友達」の定義って曖昧だから、友達がいないと悩んだり、本当はいないのにいるフリをすることがあるでしょう。そして、友達のはずなのに、会う度になんとなくイライラしてしまって、頻繁には会いたくないなぁと葛藤を抱くことも…。
小さい頃から多用されているせいか、世間的なイメージが固定されているせいか、「友達」という言葉に必要以上に縛られたり振り回されたりしていませんか?
「友達」より「気の合う人」と一緒にいると心地よい人間関係が作れそうです。言葉に縛られず、自分の気持ちに素直に耳を傾けてみませんか?