好きなものやこと、ある?
好きなことがはっきり分かっていてそれに熱中できる人って、輝いて見えますよね。ひとつの分野に関して詳しいとか、特技を持つ人を「すごい」と思うのと同時に、羨ましさを覚えることもあるのではないでしょうか。
それは、何かに熱中できる=「その人らしさ」の証のように思えるから。では自分はどうかと思いを巡らせた時、何ひとつ思い浮かばないと、「自分には何もない」と悩んでしまうこともあるかもしれません。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
好きなことってなんだろう
そもそも好きなこととは何なのでしょう。例えば、私たちが自己紹介などで「好きなこと」を話さなければいけない場面に遭遇したとします。そんな時、「特にありません」で済めば良いのですが、探さなくてはいけない場合もあるでしょう。
慣れているものは好きだと錯覚しやすい
ひとつでもいいから何か言わなくてはならないとしたら、何を「好き」だと言いますか?私たちは、さほど好きという自覚はなくても、慣れていることがあると、それを好きだと錯覚しやすいとされています。
なんとなくでも続けていれば、その分上達もしますよね。慣れ親しんでいてなおかつ他人よりも上手なものを好きだと思い込む、いうことです。
他人に説明しやすいものを好きだと錯覚しやすい
もうひとつ、始めたきっかけや、どんなところが好きかについて説明しやすいものを好きだと思い込みやすい、ともされています。相手に説明しているうちに、本当に好きなような気もしてきますよね。
どちらについても錯覚なので「それが本当に好きか」というとどうでしょう。本当の好きは別のところにあるような気もしますよね。自分のことではあるけれど、「好き」を見つけるのは案外難しいものですね。
思い込みではなく、本当に「好きなことがない」のか?
それにしても、「本当に好きなことが何もない」のでしょうか…。例えば絵を描くのがとても好きだとしても、絵が上手い人はいっぱいいるし、仕事として成り立ちそうにもないし、とりたてて好きっていうほどでもないよね」と好きではないことにしていませんか?
あるいは読書がとても好きなのに、「読書好きは世の中にたくさんいるし、普通くらいだよね」と、個性が突出しにくいものを好きなことから外している場合もあるでしょう。
これらは「自分が好きかどうか」より「他人からどう評価されるか」が優先されていますよね。「好きなことがない、見つからない」のは、他人からの評価を優先し、自分自身を認めていないからなのかもしれません。
途中で投げ出してもいい。心躍る瞬間をキャッチしよう
仕事にならなくても、特別個性的でなくても心が躍るならばそれは、「好き」ということです。継続するかどうか、上手かどうかは別問題。自分の気持ちをよく観察しましょう。
興味がわいたものや心惹かれたものを見逃さず、実際に体験してみましょう。例えばピアノに心惹かれたなら、「上手い人は世の中にたくさんいるし」と言わずに、何歳でもいいから基礎から始めてみるということです。
写真が面白いと思ったならカメラを持って出かけてみましょう。その写真が上手いか下手かは関係なく、自分が撮りたいものとただ向き合うことが大切です。
すぐに飽きてしまってもいいのです。続けないと意味がない、なんて思う必要はありません。「なんか面白そう」と思った気持ちを汲み取り、今後の自分を観察するくらいの気持ちで行動に移していけば、いつかきっと自分にとっての特別な何かが見つかるはずです。
自分のための「好き」がわかっていると心強い
「好きなことがない、見つからない」は、本当は「(他人から評価されるような)好きなことがない」ということなのかもしれません。自分の「好き」を自分で選び取るために、本当の気持ちをしっかり掬いあげましょう。
自分で好きなものを選び、行動に移すことで、他人の評価が気にならなくなり、充実した気持ちを得ることができるでしょう。それは、自信にもつながりますよね。
まずは自分の心が躍るのはどんな時か、から観察を始めましょう。いつから始めても好きなことは好きなこと。自分を輝かせてくれるような「何か」に出会えるといいですね。