いつだってストレスフリーであるために
多くの人と関わりながら暮らしていると、気づかないうちにストレスを感じてしまうことが少なくありませんよね。その都度解消できればいいのですが、なかなか難しいものです。
本当なら、初めからストレスを溜めないようにするのがベスト。そのための大切な心構えの一つに「見返りを求めない」があります。誰かに何かをしてあげたことは水に流す、というものですね。
「見返りを求めない」のと「ただのいい人」…もしかしたら紙一重?
ですが、水に流してばかりでいつも自分が人に何かをしてあげていると、ただの「いい人」になってしまうおそれも…。中にはそれを利用しようと考える人だって、いないとは限りません。
例えば職場において
例えば職場においていつも綺麗な環境で働きたいという思いから、ゴミ捨てを買って出ていたとしましょう。そんな姿を見て、「すごい、手伝いたいな」と思う人がいる一方で、「やってくれるなら毎回頼もう」と思う人がいるのも事実です。
いつもゴミ捨てをしていることに対して、「ありがとう。いつも助かってるよ」という言葉と共に、「また頼むよ」と言われたらどうでしょう…。
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いくら自分が綺麗な環境で働くために始めたこととは言え、なんとなくいいように動かされてしまっている感は否めませんよね。また、「ありがとう」と言われてしまうと本音が言いにくくなるのも事実です。
プライベートでも
プライベートにおいてはどうでしょう。いつも自分だけがランチ会の場所を押さえたり、会計係になるなど、皆が楽しむための環境作りに奔走してはいないでしょうか。
仕事と同じように「ありがとう」あるいは「〜さんがいると助かる」なんていう言葉でなだめられ、常に自分が奔走する立場になっているとすれば、なんとなくわだかまりが残ってしまいますよね。
いい人スパイラルを抜け出すための「線引き」とは?
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見返りを求めずに与え続けることができればいいのかもしれません。ですが、仕事においてもプライベートにおいても、それが果たしてベストと言えるかどうか…考えてみてください。
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自分が相手にしてあげたことは水に流して見返りを求めないという姿勢は大切ですが、そこまで善人であろうとする必要はないし、心をすり減らして疲れてしまうほど善人になるべきでもないでしょう。
そこで、仕事もプライベートでも、ただのいい人にならないために必要なのがしっかりとした「線引き」です。水に流すだけでなく、「ここまではOK」という線引きを自分の中にしっかりと持つことによって、ストレスフリーを目指しましょう。
ストレスフリーに生きるための「線引き」の方法
すぐにでもできる線引きとして有効なのが、「距離を取る」ことてす。この場合の仕事においては、自分の使うゴミ箱とそうでないものをしっかりと切り離して考えてみましょう。
何か言われたときには「忙しくて皆さんの分までは手が回りませんでした」と笑顔で答えるだけです。自分が気持ちよく働けるテリトリーを決め、ここまでは自分でやる、と線を引いてしまうと気持ちもラクでしょう。
プライベートにおいては、自分がある集まりに参加していたとして、そもそも楽しいかどうかについて、もう一度振り返ってみましょう。もし本当は楽しくないなら、もう参加しないという選択肢もあるはずです。
自分が行きたいと思うなら参加、行きたくないなら不参加と、しっかりと自分の中で線引きをしましょう。お互いに心地よくいられない関係なら、それは友達ではないのかもしれません。
ただの「いい人」を卒業して、自分らしい笑顔を取り戻そう
人に与えたことを水に流し続けるよりも、与えることと受け取ることのバランスをちょうど良く保つ方が、人間関係として長続きする上に、何よりストレスフリーでいられて気持ちがいいですよね。
「いい人」と言われるよりも、自分の引いた線引きをしっかり守り、ストレスを溜めないようにすることの方がずっと大切です。自分の気持ちに正直になって、自分らしい線引き術をはじめてみませんか?