「箇条書き」はもっともシンプルな思考の道具
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「箇条書き」とは、誰もが使えるシンプルな思考の道具です。意思や願望をカタチにして、実現しやすくする手段でもあります。また、到達可能な未来を示し、道しるべとなるものなのです。
「箇条書き」のきほんテクニック
「箇条書き」は、簡潔な言葉あるいは短文で表すものです。必要最小限の情報で表し、要素ごとに改行します。ここでは、仕事や家事など、あらゆる場面で使える「箇条書き」のきほんテクニックをご紹介します。
全部出しとグルーピング
「全部出し」は、とにかく思いつくままに書き出すことです。事柄の大小や重要性の有無にかかわらず、並列して書いていきます。頭の中にあることを洗い出したら、「すぐやる」「解決できる」「時間をおく」というように分類します。これが「グルーピング」です。
リスティクルでお題を決める
「リスティクル」とは、お題を決めてリストを作る方法です。「○○を解決する10の方法」「新しく買いたいファッション7つ」というように、テーマと箇条書きの数を決めてから、書いていきます。アイディア出しや具体的なリストを作りたいときに、おすすめの方法です。
インデントで構造化する
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「インデント」とは字下げのことで、箇条書きを構造化する方法です。「└」のような記号を用いて表します。何らかの予定がある場合、準備することや持ち物をメモしておくのに便利です。
「箇条書き」は暮らしのあらゆるシーンに
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仕事が山積みではかどらない、家事が苦手で時間がかかる、聞いたことをすぐに忘れてしまう……。このように頭が混乱している、心が落ち着かない方こそ、暮らしのあらゆるシーンで「箇条書き」の効果を実感できるはずです。
仕事がはかどる「箇条書き」
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たくさんのタスクを同時にこなさなければならない、ビジネスシーン。作業全体を見通し、今すぐやるべきこと、後でもいいことを明確に分けるのに、「箇条書き」が役立ちます。タスクを可視化することで、目の前の仕事に集中できるようになるのです。
・タスクの洗い出しに「TO DOリスト」
・しないことをはっきりさせる「NOT TO DOリスト」
・重要1つ、実行3つ、それ以外の5つに分ける「1-3-5リスト」
・しないことをはっきりさせる「NOT TO DOリスト」
・重要1つ、実行3つ、それ以外の5つに分ける「1-3-5リスト」
家事のムダをなくす「箇条書き」
毎日の家事は常にマルチタスクで、「ついうっかり」「ころっと忘れていた」なんてことも日常茶飯事。こういった家事のムダをなくすには、どんな些細な用事も箇条書きにして「見える化」することです。チェックボックスを活用し、“できたら塗りつぶす”という小さな達成感を味わうのもいいでしょう。
・買い忘れや重複を防ぐ「買い物リスト」
・献立にいちいち迷わない「1週間の献立リスト」
・スキマ時間を有効に使う「雑用リスト」
・献立にいちいち迷わない「1週間の献立リスト」
・スキマ時間を有効に使う「雑用リスト」
効率的に学習できる「箇条書き」
丁寧で美しいノートを作れば、学んだ知識が100%身につくわけではありません。簡潔に要点だけを書く「箇条書き」は、見聞きした情報を構造化し、効率的に記憶を定着させることができます。「自分はどう考えたか」という項目を追加し、思考と記憶をリンクさせるとより効果的です。
・本の要約と感想を記録する「読書リスト」
・講義やセミナーの内容をメモする「聴講リスト」
・何度も間違える問題をまとめた「間違いリスト」
・講義やセミナーの内容をメモする「聴講リスト」
・何度も間違える問題をまとめた「間違いリスト」
暮らしを豊かにする「箇条書き」
自分のことをより深く理解したり、こうありたいと願う姿をありありと思い描いたり。暮らしや人生そのものを豊かにするのもまた、「箇条書き」なくして始まりません。なぜなら「箇条書き」は、意思や願望をカタチにして、実現しやすくする手段だからです。
・迷わず幸せを選ぶための「わたしを表すリスト」
・価値観や理念、哲学を表した「クレドのリスト」
・生涯の夢を描いた「バケツリスト」
・価値観や理念、哲学を表した「クレドのリスト」
・生涯の夢を描いた「バケツリスト」
「箇条書き」を手帳にも!バレットジャーナル
「箇条書き」専用のノートやメモ帳を作ろうと思っているなら、バレットジャーナルがおすすめ。バレットジャーナルは、「箇条書き」を軸とした手帳術です。数種類の記号でタスク管理をするのが特徴で、仕事にもプライベートにも応用が利きます。
日付とタスクの箇条書き
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ページの上部に、「2020/9/1」「9月1日(火)」といように日付を記入します。日付の下には、その日のタスクを箇条書きし、思いついたことやメモしておきたいことも並列して書き足していきます。
バレットと記号
バレットジャーナルの特徴ともいえる、バレット「・」と記号を箇条書きの頭に付けます。バレットと記号の意味は下記の通りですが、ご自身が分かりやすいように変えていただいてもOKです。
「・」「□」タスク
「〇」「◎」イベント
「-」「└」メモ
「!」重要
「★」「*」アイディア
「〇」「◎」イベント
「-」「└」メモ
「!」重要
「★」「*」アイディア
タスク管理のルール
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完了したタスクや先送りになったタスク、あるいはもう必要ないタスクなども、記号で管理します。こちらも、ご自身のお好きなルールを作っていただいてOKです。
「×」「■(塗りつぶす)」完了
「>」「⇒」別日に移動する
「取り消し線(横線で消す)」中止、必要なし
「>」「⇒」別日に移動する
「取り消し線(横線で消す)」中止、必要なし
「箇条書き」で仕事もプライベートもうまくいく!
シンプルな思考の道具である「箇条書き」テクニックをご紹介しました。あなたの暮らしに役立てられそうなヒントは見つかりましたか。難しいことは抜きにして、とにかく書いてみる、まずはそこから始めてみてくださいね。