相手が嬉しくなる*魔法の相槌で、会話上手になろう
そんな時、頼れる味方になるのが「相槌」。
相手の話に反応したいとき、上手に相槌を使うことで、むやみやたらに話そうとしなくても、魔法のように、相手にとって“感じのいい”同調や共感を示すことができますよ。
シチュエーションに合った「相槌」をちゃんと身につければ、心地よい会話が続いていくはず。あなたのが雑談力も上げるような「相槌」の使い方をご紹介します。
- 感じのいい人がやっている「相槌」を上手に使う会話術 -
はじめに:
この前提を押さえたうえで、これからご紹介する①~⑥のテクニックを試してみてくださいね。
①「さ・し・す・せ・そ」を取り入れる
ひとつひとつ、確認していきましょう。
【さ】*「さすが」
ただし、ひとつご注意を。上司など目上の人に「さすがですね」だけを使うと、お相手から「自分のことを評価して偉そう」と思われてしまうことも。この言葉で終わらせず、「さすが、〇〇のプロですね」などもう一言添えて、相手を立てると良いでしょう。
【し】*「知らなかった」
「知らなかったです」という言葉は、実はお相手に密かに、心地よい優越感を与えられるワード。「知らなかった」ことを教えてもらうことで、会話がぐっと広がります。
ただし、「知らなかったです」を多用すると薄っぺらい印象になりかねないので、ご注意くださいね。“知らなかった”をとっかかかりとして、“興味があるので教えてほしい”へと、話をつなげていけるとよいでしょう。
【す】*「すごい」「素敵」
上でご紹介した「さすが」とやや近い意味合いの「すごい」、そして「素敵(すてき)」も、会話を促す潤滑油になるワードです。「素敵」という言葉は、女性の方に響きやすいそう。自問自答すると、確かに…と思いますよね。
+αとして、どこが「すごい」のか、どこが「素敵」なのか、もう一言添えて、具体的に伝えるようにするとよいでしょう。普段から相手のいいところ(長所)を探す・見る癖をつけると、それらの相槌が使いやすくなることはもちろん、自然と人間関係が好転していくはず*
【せ】*「センスがいい」
美的感覚や感性として使われる「センス」という言葉。ファッションセンス、文章のセンスなどなど・・・内面から外見にかかわることまで、さまざまなシーンで使われますよね。その人の纏う空気感のようなものに言える場合も。
微妙な意味合いを含んだ言葉だからこそ、相手を肯定したいのに上手な言葉が見つからない時、「センスがいいですね」という言葉を使うと、場の空気を好転させるきっかけになるかもしれません。
ただ、言い方やシチュエーションによっては“上から目線”のような失礼な印象を与えてしまうことも。相手が目上の方の場合などには気をつけましょう。
【そ】*「そうなんだ」
「そうなんだ」というのは相手の話に共感し、肯定している雰囲気を出すことができる相槌です。「知らなかった」のアレンジバージョンと言うことができます。
話の流れに沿って、「そうなんだ」と「知らなかった」を使い分けていくと相手も気持ちよく、話を続けられます。
②「相手の名前」を取り入れるようにする
ネームコーリングで好感度を上げる
相槌を使う時に、あわせて「相手の名前」を取り入れると、相手への関心を示すことができ、印象が良くなります。これは、心理学ではネームコーリングといわれる手法で、相槌でも使っていくことができます。
あなたの話をきちんと聞いている、ということを端的に表すのに、名前を呼ぶのはとても効果的というわけです。
③「わかる」という相槌は安易に言わない
「わかる」あるいは「わかるわかる」という相槌は、相手の話に同意する気持ちを手っ取り早く示したいときに便利で、無意識でよく使ってしまうかもしれません。
心の距離感が近い友達なら使っても大丈夫ですが、ちょっと薄っぺらい印象を作ってしまうこともあるので、クセになっているようでしたら、気を付けましょう。
④ オウム返し+αの質問で、話を展開させる
会話のネタに困って沈黙になりがちになったとき、意識的に、相手が言った言葉をそのまま繰り返す“オウム返し”を取り入れるようにしましょう。
でも、「〇〇かぁ、大変だね」「〇〇かぁ、いいな」と、オウム返しばかりしていると、薄っぺらい会話になってしまうことも。
「〇〇かぁ、それでそのあとどうなったの?」「〇〇なんですね。因みに□□□の場合はどうするんですか?」「さっきの話に戻りますが、〇〇って、つまりこういうことですか?」と、一言質問をプラスするだけで、相手は話をスムーズに続けることができます。
次の話をしたいとき、あえて「オウム返し」を使う方法も
このように「小さなきっかけを逃さず捉えて、次の話題へと発展させていく」ことは、会話上手の方の共通点でもあります。
“次の話をしたい”というとき、あえて「オウム返し」を意図的に取り入れて、次の話をするきっかけを作る、というテクニックとして使えるということです。
⑤ 教えてもらう時、「そうですね」より「そうなのですね」の相槌をうつ
「そうですね」と「そうなのですね」、似ているようで、若干意味合いが違います。
両方とも共感を示すのに便利な言葉ですが、前者の「そうですね」のほうが、「言われなくても分かっている」というニュアンスを含んだ言葉になります。
「そうですね」が相槌の口癖になっている場合、「そうなのですね」に言い換えるように気をつけましょう。
いいことにも悪いことにも使える「そうなのですね」
実は「そうなのですね」は、便利なワード。
相手が言っていることが「いいこと」なのか、「悪いこと」なのか、判断しかねるような話題のときでも、“あなたの言うことを認めている”ことを、示すことができますよ。
⑥ 相手の目を見て、口角をあげて頷く
目で「聞いている」ことをアピール
目の相槌、アイコンタクトも大切にしましょう。「目は口ほどに物を言う」という言葉があるように、視線というのは相手の話をしっかり聞いていることを表す重要なポイントになります。
短い言葉で相槌を打つときはとりわけ、きちんと相手の目を見て、聞いていることをアピールすると好印象です。
笑顔を添えれば、相手が安心ができる
話を聞いているときに、あまり表情の変化がないと、相手は本当に話を聞いているのかなと不安になります。口角を上げて笑顔で相槌を打つと、相手は安心して心地よく会話を続けることができます。
上手に「相槌」をうって、みんなが心地よい会話を
「相槌」のポイントを押さえておけば、初対面の人との会話でも無理なく雑談が続けられます。雑談が苦手だと思っている人は、まずは「相槌」のスキルアップをしてみましょう。いろいろなシチュエーションを経験することによって、「相槌」のバリエーションは豊かになっていきます。上手に「相槌」をうって、みんなが心地よい会話のキャッチボールを楽しめるといいですね。
「さすがですね」という言葉は、お相手の承認欲求を満たし、満足度の高い会話を成立させてくれるワードになります。「さすがですね」には、“やはり思った通り”というニュアンスも含まれているので、普段からお相手のことを認めているという雰囲気を醸し出すことができます。