キッチンガーデンの魅力
キッチンガーデンとは、野菜やハーブなど日々のお料理で使う植物を育て、収穫と鑑賞の両方を楽しむことをさします。「今お料理に使いたい」というときすぐに収穫できるよう、ベランダや室内で育てられます。
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土づくりや防虫対策が必要な家庭菜園とは違い、小さな規模で、気が向いたらすぐに始められる手軽さがキッチンガーデンの良さです。お部屋の一部として、インテリアにもこだわれるのも楽しみのひとつですね。
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香りや味、葉の形や色合いなど、どんな植物をそばに置きたいか、どんなふうに活用したいかを想像しながらキッチンガーデンの計画を立ててみましょう。
ハーブでキッチンガーデンを作ろう
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まずは植物の中でも香りが良く、活用方法も多いハーブのキッチンガーデンに挑戦してみませんか?初心者さんでも育てやすいというメリットもあります。ではさっそくハーブを選ぶ際に押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
ハーブのベストシーズン
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年間通して購入できるハーブですが、元気な成長には「適した時期」を選ぶことが大事です。ハーブのベストシーズンは4〜6月、9〜10月で、この時期の苗は環境に適応しやすく、元気で勢いがあり種類も豊富。できればこの時期に出回る苗を購入しましょう。種からハーブを育てる場合も同じく、上記の期間に種まきをすることをおすすめします。
似た特性を持つハーブを選ぼう
ハーブ同士を寄せ植えする場合、高温多湿を好むハーブや、低温かつ乾燥を好む等、似た特性のハーブ同士を一緒に植えてあげることも管理上大切です。置き寄せの場合も、特性が同じだと管理しやすいでしょう。
乾燥を好むハーブ
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オレガノ、セージ、ゼラニウム、タイム、ヒソップ、ローズマリーなど
湿気を好むハーブ
ベルガモット、アニスヒソップ、コリアンダー、シソ、バジル、パセリ、ミント、レモングラスなど
暑さに強いハーブ
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オレガノ、タイム、バジル、レモングラスなど
活用しやすい人気のハーブ6選
ミント
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ハーブの定番ミント。クールダウンできるキリッとした香りならペパーミント、柔らかな清涼感と甘い香りでお菓子や料理に使われることの多いスペアミントなど、どんな香りが好きか、どんな用途に使いたいかによって選ぶと良いでしょう。
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どのミントも丈夫で増えやすいですが、小さな鉢で寄せ植えをしても問題ないでしょう。根元が蒸れやすいので、枯れてきたり伸びてきたタイミングで剪定を。ほぼ1年を通して収穫できるのも嬉しいポイント。寄せ植えではなく、置き寄せしても素敵です。
バジル
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バジルも馴染みのあるハーブの一つで、お料理に活用しやすいですよね。水捌けさえ良ければ土を選ばず、育てやすいところも人気の理由です。
パセリ
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お料理に彩りを添えるパセリも人気があります。葉の形が特徴的で、寄せ植えした時に独特の魅力があります。また、鉄分やビタミンを多く含み、料理にも添えるだけではもったいないほど栄養価の高いハーブでもあります。
コリアンダー(パクチー)
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独特の香りで好き嫌いが別れるコリアンダー。パクチーとも呼ばれ、エスニック料理には欠かせないハーブですよね。食べて美味しいだけでなく、白い可憐な花を咲かせます。
ラベンダー
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ハーブの中でも癒しの香りとして知られるラベンダー。中でもイングリッシュラベンダーは料理やお茶にも活用できるためおすすめです。また、高さがあるので寄せ植えすると良いアクセントになります。
ローズゼラニウム
バラのような香りを放つローズゼラニウムは、お茶やお料理、アロマなど多くの活用ができるのが魅力です。人にとってはリラクゼーションとなるその香りは虫除けの効果があると言われています。
高低差や彩りを考えて寄せ植えしよう
いよいよ寄せ植えをする際には、ハーブを活用する目的だけでなく、高低差や葉の質感の違いなど、それぞれの特徴を活かして配置しましょう。
さらに、花の色や葉のデザインなど見た目の美しさ想像しながら植えると、より素敵なキッチンガーデンができあがります。愛着が持てば持つほど、お手入れにも熱が入りますよね。
日々のお手入れ方法は?
置き場所
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日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。真夏は高温と乾燥で葉の色が悪くなることもある為、直射日光は避け適度に日の当たる場所を選びましょう。
水やり
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水はあげすぎも良くありません。土が乾いたらたっぷりとあげましょう。葉っぱに張りがなく、なんとなく元気がない様子でくたっとしてきたら乾燥の合図です。
切り戻し
成長スピードの違うハーブがそれぞれに成長すると、形のバランスが崩れてしまいます。伸びすぎた茎はカットして短くすることで、またそこから美しく成長してくれます。
育てたハーブは無駄なく活用しよう
飲み物やお料理に
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育てたハーブはお茶やお料理に利用しましょう。中でもミントは炭酸水や麦茶に入れて飲むことによって、すっきり感や清涼感がアップして、暑い夏にぴったりです。また、野菜や果物で作るスムージーにハーブを加えることでいつもと違った香りを満喫できます。
また、イタリアンのイメージが強いバジルはシソ科の植物で実は和食とも好相性。刻んだバジルを卵かけご飯や冷奴に合わせれば、意外なおいしさに出会えます。
暑さ対策に
暑い時期にはひんやり冷たいタオルがあればクールダウンできますよね。ボウルに氷水やミントと一緒にタオルを入れ1時間以上浸しておき、あとは使う時にタオルを絞るだけで清涼感のあるタオルになります。首やおでこを冷やすのに重宝します。
虫除けに
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ラベンダーやローズゼラニウムの香りは、私たちには心地良く、虫にとっては苦手な香りと言われています。玄関や窓際に置いて蚊などの虫を寄せ付けないようにしたいですね。
小さなキッチンガーデンがくれる大きな楽しみ
少しづつではあるものの、毎日変化を見せてくれるハーブ。大事に育てていつもの暮らしをより豊かにするために活用したいですね。まずは自分の好きなハーブを手に取ってみませんか?