入園グッズの季節が過ぎると、手芸店には本格的に夏向けの布地が並びます。色柄が豊富なこの時期に、お気に入りの布地を探しに行ってみましょう。夏までにお気に入りの一着が出来上がりますよ!
①難易度を決めるのはここ!型紙を選ぶ時にチェックしたいのは?
作りたいのは、どんな形のワンピースですか?どんなワンピースなら作れるのか、迷っているかもしれませんね。まずはじめに、型紙を選ぶポイントをいくつかご紹介します。
出典: 形を決める時に大きなポイントになるのが、まずは袖の有り無しです。袖のある形の方が難しそうに見えるかもしれませんが、実はそうとも限らないのです。ノースリーブの場合、袖ぐりをパイピングや見返しなど特殊な処理で仕上げる場合が多いからです。形を決める際には、袖口の縫い方をチェックしてから選ぶといいでしょう。
出典: 袖以上に縫い方にバリエーションがあるのが、襟ぐりです。三つ折りして直線縫するだけでいい場合もあれば、見返しやパイピング、襟付けが必要な場合など仕上げ方は様々。型紙を選ぶ際に見るべきポイントです。
ファスナーやボタンなど、必要不可欠な付属品の有無も見るべきポイントです。また、ポケットやベルトがあるデザインの場合、縫い方が複雑ではないか、省いて作ることもできるのか確認しておきましょう。
形が決まったら、次は布選び。シンプルなワンピースでも、布が素敵だとそれだけで絵になりますよね。ここでは布選びのポイントを3つご紹介します。自分好みの布で作った自分だけのワンピース、思い描いただけでワクワクしますね。
伸縮性に注目してみると、布は大きく分けて伸びる布地と伸びない布地の2種類に分けられます。Tシャツは伸びる布地、ワイシャツは伸びない布地ですね。伸びる布地の方が扱いが難しく、ミシンや針なども専用のものを用意する必要が出てくるので、まずは伸びない布地を選ぶと間違いがありません。
夏のワンピースには、肌あたりがよく汗を吸ってくれる天然素材が最適です。綿やリネン、綿麻混などが代表的な素材として思い浮かぶのではないでしょうか。同じ天然素材でも表情は様々ですので、実際に手芸店で手にとって選びましょう。布が巻いてある状態では分かりにくいのが透け感です。選ぶときには広げて光に当ててチェックしてみましょう。ネットショップなどで布を購入したいときは、サイトの作品例を参考に選んでみるといいですね。作りたいワンピースの形によっても適した布地が違ってきます。詳しくは下にご紹介したサイトを参考にしてみてください。
手芸店でくるくると巻いて並べられている布ですが、幅はどれも同じではありません。一般的によくある幅でも、90㎝、110㎝、140㎝の3種類があります。また、インポートの布などイレギュラーな布幅のものも珍しくありません。作ろうとしているワンピースの型紙が何センチ幅の布用のものなのか確認して、いざ作り始めてみたら布が足りない!なんてことにならないよう気をつけて。布には縦横・上下の方向性がありますから、型紙の向きを自己流でレシピと変えて配置するのは御法度ですので覚えておきましょう。
③ワンランクアップ!ちょっと差がつくハンドメイドのコツ
えっ、これって自分で作ったの?!驚かれる仕上がりに欠かせない、ちょっと差がつくハンドメイドの基本を押さえましょう。
自然な仕上がりの意外なポイントが糸選びです。例えば同じ茶色でも、糸の色の濃淡でガラッと印象が変わってしまいます。淡い色の布の場合は布より薄めの色の糸を、濃い色の布には布より濃いめの色の糸を選ぶと糸が目立たず自然に見えるので覚えておいてください。もしくは、白い布に赤い糸、黒い布に黄色い糸など、あえて目立つ色の糸を合わせてアクセントにするのも一つの方法です。中途半端が一番いけません。実際使う布に糸を当てて色を見るのが一番確実ですので、糸を購入する時にはハギレを用意してでかけましょう。
出典: 新しい布は、一度濡らして乾かしてから使います。これを水通しと呼びます。せっかく作った洋服が、一度の洗濯で縮んだり歪んだりしてしまってはガッカリですよね。そんな悲しい結果にならないためにも、まずは水通しから始めましょう。
型紙を写す前に布目を整えたり、縫代を割ったり、手でもできるような作業ですが、しっかりアイロンを使うことで仕上がりに差が出てくるから不思議です。アイロンを出すのは少し面倒な時もあるかもしれませんが、愛情を込めて丁寧にアイロンをかける習慣をぜひ大切にしてください。
市販の洋服の裏を見ると、布の端が糸でネット状にくるまれたような仕上がりになっていることがよくあります。布端の処理をするのに適した、ロックミシンというミシンを使った処理の方法です。ハンドメイドのレシピにも、ロックミシンで縫う指示が出てくることはよくあります。では、ワンピースを作るにはロックミシンが必要なのでしょうか?答えはノーです。もちろんあれば便利ですが、ロックミシンがない場合は他の方法で布端の処理をすることができますので安心してください。まずはロックミシンを使わずに布端を処理する縫い方を覚えましょう。
家庭用ミシンのジグザグ縫い機能を使って、布端を処理することができます。
直線縫いだけで処理する方法です。布端が完全に隠れ、裏も美しく仕上がります。
こちらも直線縫いだけでできる方法。折り伏せ縫いのように完全に開いて縫うのが難しい箇所や、表に縫い目を出したくない時に適しています。こちらも布端を完全に隠すことができます。
STEP1:難しいこと抜き!直線縫いで作れるワンピース
習うより慣れろ、ということで、最初に作るなら直線縫いで作れるこんなワンピースはいかがですか?見返しやパイピングなど、難しい処理が必要のない形から始めてみましょう。
出典: 凝った形に見えますが、直線断ち・直線縫で作ることができるワンピースです。なんと、型紙さえも必要ないんです!
出典: 襟ぐりが特徴的なこちらのワンピース、襟周りは折って直線縫いする簡単な縫い方になっています。
出典: 襟の形が特徴的なワンピースは、驚くほど簡単に縫えるのに個性的なかわいさ!
ちょうど2mの生地で作る、涼しげなワンピース(袖あり)
出典: 着物のようなたっぷりの袖がチャーミングなこちらのワンピース、布がたくさんいりそうに見えますが、なんと2mの布で作ることができるというから驚きです。
出典: すっきりと襟ぐりが開いたワンピースに挑戦してみましょう!襟がつかない襟ぐりは、見返しというパーツを付けて作ります。ちょっと大変そうに思えるかもしれませんが、丁寧に作業すればきれいに仕上がることうけあいです。
出典: 見返し処理で襟ぐりすっきり、シンプルな仕上がりに。
出典: 出典: 着やすいゆるっとしたTワンピースも、スッキリ仕上げた襟ぐりできれいめに。
出典: 首回りがきれいに見えるボートネックは夏のワンピースにぴったり
出典: 慣れてきたらこんなワンピースも。襟ぐり、袖ぐりとダブルの見返しですっきりラインを実現しました。
STEP3:手作りならでは。共布でこんなアイテムも
気に入った布でワンピースを作ったら、残った布も大切に使いたくなりますね。共布でつくるこんなアイテムはいかがですか?
出典: 夏の髪をすっきりまとめるヘアターバンも、簡単に作ることができるアイテムです。
出典: ポケットがないことが多いワンピース、ポケット代わりにこんなミニマムなポシェットはいかがでしょうか?ワンピースと全く同じ布地で作って合わせても、不思議で可愛いアクセントになりますよ!
出典: 男の子でも女の子でもOKのアイテムで、親子お揃いを楽しんでも!
あれも、これも、見れば見るほど作りたいワンピースが増えて困ってしまっているのではないでしょうか?慣れてくれば、ワンピースも週末時間で気軽に作れるようになってきます。まずは一着、基本を確認しながらゆっくり取り組んでみてくださいね。
形を決める時に大きなポイントになるのが、まずは袖の有り無しです。袖のある形の方が難しそうに見えるかもしれませんが、実はそうとも限らないのです。ノースリーブの場合、袖ぐりをパイピングや見返しなど特殊な処理で仕上げる場合が多いからです。形を決める際には、袖口の縫い方をチェックしてから選ぶといいでしょう。