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出典: 東京オリンピックをひかえ、海外からも日本文化に注目が集まる中、繊細な日本の伝統工芸に魅せられる人は年々増え続けているとか。中でも細い糸を細かく編み合わせて作る伝統的でモダンな『組紐』は、アクセサリーとしても人気が高く、その知名度は“KUMIHIMO"で通用するほど。古来から日本の生活に深く浸透し親しまれてきた『組紐』を改めて見直してみませんか?
出典: 組紐は、日本伝統の工芸品である飾り紐です。その歴史は古く、奈良時代に大陸から伝わったとされています。その後、時代とともに日本文化に合わせて、独自の発達を遂げてきました。
出典: 奈良時代に経巻や仏具などにつけられた「伊賀組紐」をはじめ、平安時代の貴族の装飾品などにも使われた「京組紐」、江戸時代には武具装身具として愛用された「東京組紐」など、時代に合わせてさまざまな組紐が生まれました。
出典: 最近では、映画「君の名は。」に組紐が登場して話題に。若い人の間でも、組紐の人気が高まっています。
組紐といえば、着物の帯締めなど和装小物のイメージが強いのではないでしょうか。斜めに組んでいく組紐は伸縮性があるので、帯を極端に締め付けすぎることがありません。
また、丈夫でほどけにくい特徴を利用して、茶道で使われる茶入れやお茶碗などを包む袋の結び紐としても使われます。身近なところでは、巾着袋の紐としておなじみです。
出典: 最近は、ブレスレットやネックレス、ピアスなどのアクセサリーや髪飾りなど、組紐のおしゃれで新しい使い方が注目されています。
数十本もの糸を合わせて斜めに交差させながら組んでいく組紐は、糸の色や本数、組み合わせ方によって生み出される仕上がりは無限大です。
出典: 組紐は出来上がりの紐の形状によって大きく3つに分けられます。まずは、紐の断面が四角い「角打ち」で、角組紐ともいわれます。ストラップや帯締めなどに使われることが多いようです。
紐の断面がリボンのように平たい「平打ち」は、帯締めの主流。組み方によって、さらに高麗・貝の口・笹波・冠などに分かれます。平打ちは、靴ひもやネックレスなどにも使われます。
そして、紐の断面がロープのように丸い「丸打ち」。巾着袋のひもやブレスレットなどに使われることが多い組み方です。
出典: 組紐には、一般的に正絹のレース糸などを使いますが、日常の小物などであれば綿の刺繍糸でもOKです。いろんな色をそろえると組紐作りがより楽しめますね。
出典: 本格的な組紐を作る場合は、組台が必要です。こちらは、シンプルな編み方から複雑なものまで対応する「丸台」。組み上がった紐は中心の穴から下へと伸びていきます。そのほか、丸も平も組める「角台」や、本格的な組紐に使われる「高台」などがあります。
出典: 気軽に始めたい場合は、「組紐ディスク」がオススメです。決められた番号のスリットに糸をかけていくことで、簡単にきれいな組紐ができあがります。コンパクトな道具で組紐を編めるので、家事の合間に机で組紐作りを楽しむことができそうです。
こちらはハマナカの組ひもディスク。糸の留め位置が番号順に表示されているので、誰でも簡単に組み紐が作れます。スリットの数や深さ、糸のかかり具合もいいと口コミでも評判です。
ハマナカ 組ひもディスク H205-568 ホワイト 直径15cm、暑さ1cm
332円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ダイソーなど100均の「組紐メーカー(レシピ付き)」も人気!
ダイソーなどの組紐メーカーもとても人気。リーズナブルな価格で、組紐が手軽に楽しめます。刺繍糸やビーズなども100均でいろいろと販売されていますので、まとめて材料を購入できますね。
プレート・糸・留め具などがセットになったキットもあります
材料が全部そろったキットがあれば、すぐに組紐が始められますね。通販などでもいろいろなキットが販売されているようです。
とくに道具がなくても簡単にできるひも4本の組紐ですが、こちらは紙コップを使ってより手軽に編んでいます。
ひも8本の組紐も、ディスクを使えば同じ動作の繰り返しでとても簡単にできます。ブレスレット・ミサンガなどを作るのにもオススメです。
慣れたら、ひも16本に挑戦。ちょっと複雑になりますが、基本的に手順は同じ。糸の色や配置を変えることで、組紐の模様が変わります。いろいろ試してみましょう。
出典: 組紐の魅力は、さまざまな結び方を楽しむところにもあります。長い歴史の中でたくさんの結び方が生まれましたが、これからご紹介する結び方はそのうちのごく一部。
出典: それぞれの結び方には、縁起のよい意味が込められています。こんなところにも贈る方への心遣いを込める日本文化の「気配り」を実感できますね。
出典: 梅の花のように5つの花びらをもつ「梅結び」には、“人と人をつなぐ”という意味が込められています。
「梅結び」の結び方を動画で見られます。実際の手の動きを見れるのでわかりやすいですね。
出典: 「あわじ結び」は、結びきりと呼ばれる結び方の一つです。両端を引っ張るとより固く結び合うことから、結婚式のご祝儀袋など一度きりの祝い事に使われます。
素材が水引ですが、結び方は同じです。縁起のいい結び方を覚えておきましょう。
出典: 「あわじ玉」は、先述の「あわじ結び」を複数回(写真のあわじ玉は2回)繰り返して、引き締めながら丸く形作ります。コロンとした形は、ネックレスやピアス、リング、ボタンなど、さまざまなアイテムにアレンジしやすそうですね。
あわじ結びを覚えたら、あわじ玉も簡単にできそうですね。アクセサリーにも使いやすい結び方なので、マスターするといろいろ楽しめます。
魔除けにオススメの「総角(あげまき)結び」の結び方
出典: 「総角結び」の歴史は古く、なんと高松塚古墳(飛鳥時代:7世紀後半)の壁画にも描かれています。“魔除け”としての意味合いも強く、鎧兜にも用いられています。
神前幕をたぐり上げたり、御社殿の御簾(みす)を巻き上げる房の結び方としても知られていますので、神社で注意深く探すと、この総角結びを目にすることができるかもしれません。
出典: 「二重叶結び」は、お守りの結び方として有名。結び目を表から見ると「口」、裏から見ると「十」に見えることから願い事が“叶う”と言われています。
手作りお守りなどにオススメの二重叶結びは、とても装飾性の高い結び方。水引にも用いられる、縁起のいい結び方です。
出典: 結びの形が菊の花に似ていることから名付けられた「菊結び」には、“延命長寿”の意味が込められています。
「菊結び」の動画です。完成形も工程も、中国で古くから使われる吉祥結びにとてもよく似ています。
出典: 「玉房結び」は、少し複雑ですが、コースターやブローチなどにも応用が利くのでせひ覚えておきたい結び方です。キットを使えば、番号通りに紐を引っ掛けて通していくだけで簡単に玉房結びが結べます。
手作りの際のデザインの参考にも♪通販で買える『組紐アイテム』
出典: 海外のクラフト好きの間でも“KUMIHIMO"として親しまれている『組紐』。ミサンガは「kumihimo friendship bracelets」とも呼ばれています。こちらは、付け外しができるタイプで衛生的です。
出典: 帯締めとして知られる組紐を使った、上質な大人のブレスレット。V字の矢羽根模様が特徴の笹波組が印象的です。
出典: 京組紐の伝統工芸士によるオリジナルデザイン。縦糸と横糸の構成で織物に近い雰囲気も出せる綾竹組で作られており、中央の小桜が可憐です。
出典: 同系色のグラデーションで深みを出した組紐に、美しい天然石を合わせたブレスレット。シンプルな中に、さりげない華やかさも感じられます。
出典: 落ち着きのある梅結びのピアス。生成りと金糸が混ざった上品な雰囲気で、どんな季節、どんなシーンにもなじみます。
出典: こちらは、あわじ結びの新緑ピアス。みずみずしい季節が感じられる色合いですね。
出典: ちょっとゴージャスなゴールドの吉祥結び。パーティーなどによく合う華やかさがありますね。
かんざし・リボンバレッタ・ヘアピンなど組紐の「ヘアアクセ・髪飾り」
出典: さまざまな結び方を楽しめる組紐は、髪飾りとしても人気です。こちらのかんざしのような和風へアアクセサリーは、浴衣にも合わせやすそうですね。揺れるコットンパールが可愛い♪
出典: 和装に上品な雰囲気を添える髪飾り。ローズピンク・ラベンダー・シルバーの3色使いが表情豊かな梅結びの組紐です。耳の後ろ辺りにさり気なくポイントとしてつけると素敵。
出典: 飾り編みのヘアピン。白とベージュの落ち着いたカラーがナチュラルな雰囲気。大人のロングヘアにも似合いそうですね。
出典: 組紐バレッタなども気軽に日常使いができるヘアアイテムですね。絹巻水引の三つ編みは、シックなのでどんなファッションにも合いそうです。
100円ショップの材料だけで作る、リーズナブルで簡単な組紐ヘアアクセサリーの紹介がされています。夏の浴衣などに合いそうですよ。
出典: 美しいラインのチャームと組紐が素敵なハーモニーを織りなすネックレス。モダンで個性的な味わいを引き立てるために、シンプルな洋服と合わせるといいかも。
出典: 正絹の上質な組紐ネックレス。首にあたる部分は、縁起のいい叶結びが施されています。襟まわりがシンプルなお洋服に合わせると、美しいデザインが際立ちそうですね。
出典: こちらは組紐でできた3つのリングを組紐でつないだもの。印象的なデザインで存在感がありますね。
組紐ネックレスの作り方が、金具の付け方まで全工程見られます。外国語ですが、分かりやすいです。
出典: かごめ結びの組紐に淡水パールを付けたピンブローチ。夏物のショールなどにも合いそうです。
出典: 菊結びにあわじ玉をプラスした、さりげない可愛らしさの組紐ブローチ。和風過ぎないので、いろいろな楽しみ方がありそう。
出典: ユニークなトンボのブローチ。お子さんにも喜んでもらえそうな楽しいデザインです。帽子やバッグなどに付けるのもいいですね。
機能的な「カメラストラップ」&タッセルなどが美しい「キーホルダー」
出典: 組紐の丈夫な性質を利用したカメラのストラップ。長さ調節が可能です。複数の色を組み合わせてオリジナルの組紐ストラップを作っても楽しそうですね。
出典: 八つ組で丁寧に作った絹のめがねストラップ。組紐のめがねストラップは、知的でスマートな印象を与えてくれます。
出典: 京都の組紐キーホルダー。揺れるタッセルが、ポイントです。組紐の美しさがシンプルに表現されている作品です。
出典: 組紐は丈夫なので、キーホルダーなど日常使いするアイテムにオススメです。和装・洋装、持つ人のスタイルを選ばないので、プレゼントにもいいですね。
水引梅結びのストラップの作り方です。金具の留め方も紹介されていますので、気軽にトライできます。100円ショップの材料でもOKですが、手芸店で販売されている絹巻水引が扱いやすいそうです。
配色や模様のバリエーションなどが学べる!『組紐の本』
16金剛などもディスクで簡単!「いちばんやさしい!組ひも」
組紐の本を何冊も出している多田牧子さんの「いちばんやさしい!組ひも」。組紐ディスクを使って、複雑な模様も簡単にできますので、初心者の方は1冊持っていると便利です。
丸台を使った組紐の作り方「うつくしい組ひもと小物のレシピ」
こちらの本には、丸台を使った組紐のレシピが基礎から応用まで紹介されています。より深く組紐の世界を楽しみたい方にオススメです。
組紐体験教室も、東京・京都など全国各地にあります!
組紐の体験教室も全国にあるようです。興味のある方は、お近くの教室を探してみるのもいいですね。
出典: たくさんの時間と手間をかけて作り上げる『組紐』からは、毎日を丁寧に生きる大切さが伝わってくるようです。故くて新しい『組紐』の世界…あなたも組紐で“粋”なおしゃれを楽しんでみませんか?
組紐は、日本伝統の工芸品である飾り紐です。その歴史は古く、奈良時代に大陸から伝わったとされています。その後、時代とともに日本文化に合わせて、独自の発達を遂げてきました。