家事の難しさを知ろう
「線引き」がない家事
この「家事」ですが、やらないでいると生活に支障が出るものの…ここまでやれば良い、という線引きがありません。また、外で働くのと違って時間も決まっていませんね。
さらに、評価という線引きもなく、自分や家族が求めるレベルと実際にできるレベルのギャップに悩む方、あるいは、手をかけた割に見返りがないためモチベーションが上がらない、という方も多いのではないでしょうか。
得て不得手がある家事
もともと家事が得意な人であれば、ポイントを押さえて家をきれいに保つことや時短料理を取り入れることで重荷とまでは感じないでしょう。けれど、家事が苦手な人にとっては十分にストレスになり得ます。
仕事であればいつか適材適所が叶うかもしれません。ですが、家事が苦手だからと言って毎日のことを全て代行に頼むというのは、現実的ではありませんよね。つまり、不得手でもやらざるを得ないのです。
シンプルな家事を目指す3箇条
どんなに苦手でも自分がやらざるを得ないのならば、やるべき事を無駄なく“シンプル”にやりたいですよね。家事に完璧なんてありません。線引きがないことを逆手にとって、自分が心地よければそれでOKとしませんか?
1.自分にとっての心地よさを明確にしよう
まずは、「家事」について整理しましょう。あれもこれもと多くのことをやるべきだと思い込んでしまっているのかもしれません。中途半端に手をかけているせいで達成感がないという可能性もあります。
家事は生活を維持するためのもの。自分にとって家がどんな状態であることが一番心地いいのかを明確にし、それを実現するための家事とは何か、考えるところから始めましょう。
2.必ずやることとやらなくても良いことを区別しよう
完璧な家事はもちろん、家事に平均値はありません。それぞれの生活にフィットするそれぞれの家事があるはずです。一度自分にとって必要な家事をリストアップしてみましょう。
その上で毎日やるべき事と、週に数回で良いものに分けていきます。それでも面倒でつい後回しにしてしまうという方は、1日のルーティンに組み込んで、流れでこなしてしまうのもひとつの方法です。
3.溜め込まない暮らしを工夫しよう
部屋の掃除も洗い物も、たくさん溜まれば溜まるほどやりたくなくなるものです。溜めておいて一度に片付ける事もできますが、こまめに片付ける事で気持ちの負担が減るでしょう。
溜め込まないことは“モノ”についても同様です。必要なモノだけを大切に使うシンプルな暮らしを心がけることで生活に余白が生まれ、家事に対するストレスが減るでしょう。
どうせやるなら楽しんで!加点方式で行う家事のやり方
家事は毎日のことだから、日によっては予定通りに進まない事もあるはずです。そんな時、できなかった事ばかりを意識するとモヤモヤと面白くない気持ちになってしまいます。
そんな時には「急な予定が入ったのにひとつ終わった!」のように加点方式でポジティブに考えましょう。その他、その日やるべき家事を書き出して、終わったものに線を引いて消していく方法も達成感が得られて効果的ですよ。
頑張りすぎず、今日の分が終わったらそれで終わり。「今日はあれができた」「今日はこれができた」と、できたことを積み重ね、加点方式によって自分を自分で認めながら、楽しく家事をこなしたいですね。
肩肘はらずに、自分のペースで家事を楽しんで
嫌なことは嫌だと思えば思うほど、やりたくなくなってしまいますよね。でも自分や家族が生活していくうえで、家事は欠かすことのできない大切な仕事です。これだけやれば心地良いという「終わり」をしっかり見据えて加点方式を心がけ、楽しみながら家事をこなしてみませんか?
食事の支度や洗濯、家の中をきれいに保つなど、「家事」が上手くいくと、スムーズに生活することができますね。家族みんなで分担したり、得意な人が率先してこなしたり、あるいは従来通りに女性が担当することのほうが多いのかもしれません。