ガスコンロの「五徳」の汚れ、どう掃除したらいい？
焦げ掃除のその前に…五徳の「材質」をチェックしましょう
五徳には『ホーロー製』と『ステンレス製』があります
ステンレス製五徳の掃除方法～
専用洗剤を使って落としていきましょう
動画ではこちらの洗剤を使っています。ドイツのフィスラー社のステンレス専用洗剤です。においが強いので、換気をしながら使用するのがおすすめです。
ホーロー製五徳の掃除方法～
五徳はホーロー製の方が広く使われています。使える洗剤はいくつかあるので、洗剤別にそれぞれ掃除手順をご紹介しています。
《重曹》を使った五徳掃除の方法
アルカリ性の重曹は、酸性である油汚れや焦げを落とすのに効果的です。また、研磨作用もあるので、こびりついた汚れをこすり落とすこともできます。五徳の汚れ具合に応じて掃除方法を変えると効率よくキレイにできます。
重曹は、別名炭酸水素ナトリウムと呼ばれます。もともと人体にもあるものなので、触ったり少し口に入ったりしても害はありません。化学的な洗剤よりも安全に使えると言うことで、注目されていますね。
重曹はアルカリ性の性質を持っているため、油脂を乳化し、たんぱく質を分解する働きがあります。そのため、油汚れや皮脂汚れに効果的です。
また、粒子がとても細かく水に溶けにくいので、研磨剤としても使えます。加熱すると炭酸を発生させるという性質を利用して、汚れを浮かせて落とすことできますよ。
軽めの汚れの時は…重曹スプレーをかけて拭き取る掃除法が◎
軽い汚れなら重曹スプレーを吹きかけて5～10分ほど放置し、スポンジでこすったあとに水で洗い流します。コンロ周りも同じようにスプレーしてスポンジでこすり、水拭きで仕上げましょう。
重曹スプレーの作り方
＜ 用意するもの ＞
水（もしくは42℃前後のお湯）… 100ml
重曹 … 小さじ1
スプレーボトル
＜ 作り方 ＞
スプレーボトルに水を入れ、重曹を入れ、フタをしてよくふり混ぜたら完成。
※より清掃効果を高めたいときはお湯で溶かしてください。
重曹スプレーで落ちない汚れは…つけおき洗いを！
重曹スプレーで落ちない汚れは、つけおき洗いをしましょう。五徳の汚れは熱と時間をプラスすることで落としやすくなります。
五徳のつけおき洗いの方法
①重曹を溶かした45度のお湯につけ置きをする。（お湯10リットルに対し重曹カップ１が目安分量）
つけ置き洗いするときは、シンクにダンボール箱を置きその中にビニール袋（大きいサイズ）を入れてその中にホット重曹水を作りつけ置きをするとシンクが汚れず便利です。
②30分程つけ置きをした後、汚れが緩んだら素材に傷がつかないように気をつけながらカードで削る。
③細かい箇所をブラシッシングする。
④ 汚れと洗剤を洗い流したら、布きれで拭く
頑固なこびりつきには…重曹で五徳を煮る！
頑固な汚れは重曹水で五徳を煮て、汚れを浮かせる方法を試してみましょう。この時に使う鍋はアルミ製だと黒く変色する恐れがあるので注意が必要です。また重曹は沸かす前に入れておくこともポイント！沸騰してからだと発泡し、吹きこぼれてしまう場合があります。ガスコンロ全部の五徳を一気に掃除するなら、カセットコンロを使うのが◎
五徳を煮る掃除方法
水200mlに対し重曹大さじ山盛り１を溶かします。水の量は鍋の大きさによって調節してください。
沸騰させたら五徳を入れて１０分煮ます。その後２時間そのままで冷ましましょう。
これだけで汚れはだいぶ落ちますが、残っている部分には粉の重曹をふりかけ歯ブラシでこすってきれいにします。
「重曹以外」で五徳掃除ができる洗剤は？
《セスキ炭酸ソーダ》はつけおき洗いやガスレンジ全体の拭き掃除に
重曹と同じくアルカリ性のナチュラル洗剤であるセスキ炭酸ソーダ。重曹よりアルカリ性が強いため、油汚れを効率よく落としてくれます。水に溶けやすいのでつけおき洗いするのにぴったり。拭き掃除にもおすすめなので、ガスレンジ全体を拭き上げたい時にセスキを使ってみて。
《オキシクリーン》のつけおき洗いで油や焦げつきをキレイに
アメリカ生まれのオキシクリーンは、「オキシ漬け」と呼ばれるつけおき洗いにおすすめの洗剤。40～50℃の熱いお湯にオキシクリーンを溶かし、2～6時間ほど五徳をつけておきます。また、この時のオキシ液を布巾に含ませて、コンロ周りを拭き掃除することもできます。
五徳掃除を簡単にするには、洗剤プラス《熱と時間》がポイント
五徳のしぶとい汚れには熱と時間が重要！どの洗剤を使う場合でも、固まった油をお湯で溶かし、じっくり時間をかけて汚れを浮かせるようにするのが大切。ゴシゴシこすらなくてもスルッと簡単に掃除ができるようになるはずですよ♪
頑固な五徳の焦げつきをキレイに掃除しましょう！
五徳には「ホーロー製（黒いもの）」のタイプと、「ステンレス製」のタイプがあります。お家の五徳の材質をチェックしてから、掃除を始ていきましょう。ステンレスの場合は専用のクリーナーを使うのがおすすめです。