そんな時、「素敵な言葉」で誰かに背中を押してもらえたら、いいスタートを切れるような気がしませんか?
ひと声のもたらす影響力の大きさとは?
その「素敵なひと声」とはどんなものなのでしょうか。
例えば初めて大きな仕事を任されたとしましょう。やる気はみなぎりながらも、不安もよぎりますよね。
そんな時、先輩から「あなたならできる、頑張ってね」と言われるのと、「本当に大丈夫?分からないところは何でも聞いてね」と言われるのと…。どちらが嬉しいですか?
心配する言葉は心にブレーキをかけてしまうことも
初めてスタートに立つ人を見たとき、心配になるのは自然なことかもしれません。特に、自分が今まで同じような経験がある人ほど、心配が大きく浮かんでくるのではないでしょうか。
心配には「物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと」のほかに、「気にかけて世話をすること」という意味もあります。
けれど、スタート地点に立つ人は、これから先の不安や困難などまだ見えていない状態です。「やろう!」と意気込んでいる時に「大丈夫?」という声掛けは、なんとなく出ばなをくじかれるような気がしませんか?
いたずらに不安をあおることも
また、やる気にみなぎっている、あるいは頑張ろうとしているのに、幸先いちばん「大丈夫?」と聞かれることによって「そんなに大変なことなの?」と必要以上に不安をあおることにもなりかねません。
また、「簡単にはいかない仕事を私に押し付けようとしているんじゃないだろうか…」などと、いらない詮索までしたくなってしまうかもしれませんよね。ひと声をどうかけるかによって、モチベーションに大きな違いが生まれてしまいます。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
心配より信頼のひと声を!
何か新しいことに挑戦するとき、「私はできるんだ」と自分自身に言い聞かせることって大切ですよね。それは、今までの自分の努力を振り返り、自分が持っているはずの力を再確認するためのものでもあります。
けれども、自分の背中は自分で押すことはできないように誰かにかけてもらう「素敵なひと声」が背中を押す力になり、自分を信じる力と合わさって、より大きな力になるとは思いませんか。
「素敵なひと声」とは「あなたならできる」「信じてるよ」「応援してるよ」というように、世話をやくのではなく、信頼し、1歩下がって見守ろうとする言葉です。
大人も子どもも信頼のひと声が嬉しい
子育てをする時、子供の行動に対して口や手を出さずにまずは見守ることが大切、とはよく言われることですね。あらかじめ手を貸して、失敗を未然に防いでしまう方が親としては楽な場面もあるでしょう。
でも、「あなたならできる」「応援してるよ」のように、信頼の言葉をかけて挑戦させる方が子供の目はきらきら輝きます。仮に失敗しても、そこから学ぶこともたくさんあるはずです。
それは、子育て時期だけでなく大人になっても同じです。いつだって「信頼感」から発される言葉をかけるべきで、そして「信頼」の言葉をかけられて嬉しいのは、いくつになっても変わらないことではないでしょうか。
信頼からくるひと声だけが、前へ進む力になる
周りの人よりも当人が一番感じる不安感。どれほど不安でも前へ進まなくてはいけないことってありますよね。そんな時、欲しいのは単にポンッと背中を押してくれるシンプルな言葉なのかもしれません。
客観的な立場から「言いたいこと」が出てくるかもしれませんでも、誰に言われるまでもなく、不安を感じる本人がその客観的事実と一番向き合ってきているはずです。
まずは心配するそぶりなど見せずに気持ちよく後押しすることが、信頼のひと声の大きな役割です。それは、失敗を恐れずに前へ進むための大きな力になるはずです。たったひと声、されどひと声。その影響力は計り知れないのかもしれません。
初めての場所に出かけるとき、何か新しいことにチャレンジしようとするとき、誰しもワクワクするような期待とそれと同じくらいの不安を感じるでしょう。