消費税が上がったこともあり、世間の節約意識が高まっていますね。家計のムダを省いて出費を減らしたい…と思ってやっている日々の習慣が、節約につながるどころか、逆に出ていくお金を増やしてしまっていることがあるかも！日常生活で気を付けたい、陥りがちな節約習慣のワナをご紹介します。

クーポンは、お得に買い物ができる券ではなく、あくまでもお金を使ってもらうためのサービス。買う予定のないものや行く予定のなかったお店のクーポンをムリして使う必要はありませんね。

1足400円の靴下が3足1000円で売られていることがよくありますよね。一見おトクに感じるけど、実はたくさん買わせるカラクリでもあります。欲しい靴下は2足かろうじて見つかったけど、1000円にするため必要のない3足目を必死で探す…なんてことになっていませんか？

結局、適当に買ったその3足目は履く機会がないままお蔵入りになってしまうかもしれませんね。ものがよくて、お気に入りのものを吟味して1足だけ買うほうが長い目で見るとおトクなことがあります。

スマホやパソコンで自宅にいながら欲しいものが買える便利なネットショッピング。気になるのが送料ですよね。「5,000円以上の購入で送料無料。購入予定のものは合計で4,300円。送料は一回につき500円。」なんていう場合には、「送料を払うくらいなら、何か追加購入して送料無料にした方がおトク」と考えてしまいがちです。

追加購入するものが本当に必要なものなら良いのですが、送料を無料にするためだけに特に欲しくもないものをカートに入れてしまったり、他の店でもっと安く売っているものを買うことになると、結局ムダな出費をすることになりますね。ムリして送料をタダにするより、素直に送料分を支払ってしまった方が結局は損をせずに済むこともあります。

業務スーパーやコストコに行って大容量の調味料や食材を見ると心が躍りますよね。どうせ使うものだから、お得な大容量のものを買っておこう…と思っていませんか？

使い切らないうちに賞味期限が切れて、結局捨ててしまうのはもったいないですよね。また、徳用サイズを買うと「まだいっぱいあるから」とか「早く使い切らなきゃ」と普段より多めに使ってしまって、実はかえってムダになることも。買い物するときには、「たとえ割安でも使いきれなかったら意味がない」ということを頭に入れておきましょう。

政府がキャッシュレスを推奨しているため、ポイント還元や割引でおトクに買い物できる昨今。ペイ系アプリや電子マネーなどを使って手軽に買い物できるので、便利なものと認知されていますが、実はそこにワナが潜んでいます。クレジットカードでは少額すぎる買い物でもアプリや電子マネーならハードルが低くなり、ついついたくさん買ってしまうように。対策としてひと月に使える金額をあらかじめ決めておいて、キャッシュレス払いにしたときはその都度残高を確認することで使いすぎを防ぐことができます。

オートチャージに設定している場合、一定の残高を下回ると自動的にクレジットカードからチャージされてしまうので、残高を気にすることなく使用できてしまいます。お金を使っている感覚が現金より得にくいので、ついつい無駄な出費が増えてしまいがちに。使用するときは、必要な分だけ現金チャージするとよいでしょう。

今必要ないものでも、100円だからとりあえず買っておこうという考え方は禁物！買い物に行く前にあらかじめリストを作っておいて、関係のないものはなるべく見ないようにすること。モノによってはスーパーやドラッグストアで購入したほうが安く購入できることもあるので、買う前によく吟味すること。100均マジックにかからないよう、物欲を自分でコントロールできるようにしましょう。

ネットオークションは、一度入札するとヒートアップして、ついライバルと競い合ってしまいがち。掘り出しものを人に取られるのはくやしいと、高値で買ってしまうことも。ものの状態などもよく見極めて、予算の上限をあらかじめ設定しておきましょう。なんとなく欲しいという軽い気持ちでむやみに入札しないこと。

買いたいものが定まっていないのに、目的もなくフリマアプリを見てしまっていませんか？欲しいという気持ちは、見ることから始まります。それほど必要ないものでも見ているうちに欲しくなり、他の人に買われてしまう前に早く自分のものにしなければという焦りの気持ちが生じてしまうことも。欲しいものと予算の上限を決めて上手にフリマアプリと付き合うようにしましょう。

普段節約のつもりでしている行動が、実は無駄使いにつながっていることがあります。日常生活で陥りがちなおトクのワナに気を付けて、お金を賢く使うようにしたいですね。