それでも、雑談ならば会話の妙として楽しめることもあります。けれど、これが仕事となるとどうでしょう。報告や連絡がうまくいかないと、業務に支障をきたしてしまいますよね。
仕事において重要なものとはなにか
仕事そのものは、その目的や自分の役割、方法や流れが分かっていれば特に問題ありません。けれど、そう簡単にいかないのは「仕事は1人でするものではないから」、ですよね。
同じ方向を向いている人から利害のある人まで、関係する多くの人とコミュニケーションを取りながら、相手と意思疎通を図り、伝えるべきことはきちんと伝えなくてはなりません。
話が噛み合わない相手だからといって、なんとなく会話を切り上げるわけにはいきません。大多数の人が就いている仕事において重要なこととは、知識量や作業効率以上に「会話すること=コミュニケーション能力」ではないでしょうか。
コミュニケーション、うまくとれてる?
「コミュニケーションがうまく取れていれば仕事は自然と上手くいく」という考えのもとでコミュニケーションを重要視して、密に会話をし、みんなが同じ方向を向いて仕事を進められるなら、それに勝るものはないでしょう。
とはいえ、円滑なコミュニケーションとは実際にはとても難しいものではないでしょうか。組織における自分の立ち位置や利害関係も常に絡んできますからね。
いろんな思惑が絡み合うと、「伝えるべきことを伝える」、「質問に答える」など、本来コミュニケーションとしては至極シンプルなはずのものがたちまち悩みの種になることも…さらにはストレスの素に繋がってしまうかもしれません。
【タイプ別】話が噛み合わない人への対処法
不要なストレスを抱えないためにも、話が噛み合わずコミュニケーションがうまくいかない人への対処法を、タイプ別に胸に留めておきましょう。
頭ごなしに決めつけてしまうタイプ
例えばあるプロジェクトを任されている時、思うような成果が上がられていないことを上司に相談したとします。そんな時、「リーダーとして統率が取れていないからだ」などと理由も聞かずに決めつけられてしまい、リーダーとは何かについて長々と説明されたとしましょう。
本当は、プロジェクトに参加しているメンバーの多くが他の仕事も兼務しており、充分な時間が取れないことが原因だと分かっていて、そのことについて相談したかったのです。
このような決めつけタイプには、誤解されそうな点や、前提となる情報を先回りして伝えておくことが必要です。的外れな説明や説教に貴重な時間をとられたくはありませんよね。
人の話を最後まで聞かないタイプ
こちらが説明することに対して、最後まで聞かずに「要するに〜でしょ?」と返してきてそれが間違っている。あるいは、スムーズに伝わったと思っていても後から「そんな話聞いてない」と返してくる人の場合。これこそ話を最後まできちんと聞かないことによるディスコミュニケーションです。
いくら大事な話をしたくても、早とちり、あるいはそもそも聞いていないのでは、コミュニケーションはうまくいきません。仕事の話ならなおさらです。
そんな相手にはゆっくりと、大事なところは強調して、一文を短く端的に伝えることが重要です。「要するに〜でしょ?」という言葉には、ゆっくりと首を振り、あえてスローペースで話してあげましょう。
知らぬ間に話がズレていくタイプ
何度か打ち合わせを重ねる必要がある場合、次回の約束を取り付けたいですよね。例えば「次回はいつがご都合よろしいでしょうか?」という問いに対して「最近寝る暇もないくらい忙しくて」のように返されたとします。
これでは求める答えが得られていませんよね。そして、「それは大変ですね」という共感の一言から話がズレた方向に広がっていくことが予想できてしまいます。
そんな時は、まず相槌を打ってから一拍おきましょう。その後に「日時ですがいつがよろしいですか?」と仕切り直します。まずは自分が得たい回答をしっかり引き出すことが大事です。
最後に「体に気をつけてくださいね」など、相手を気遣う一言を添えると印象も悪くならないでしょう。
ストレスのないコミュニケーションでもっと輝く私へ
このように、「話が噛み合わない」にも色々ありますが、全ての共通点は「話を自分のものにすり替えてしまうこと」にありました。しっかりとコミュニケーションを図るためには、“何を伝え”、“何を答えて欲しいのか”、会話の目的を見失わないことが大切です。
今、コミュニケーションの不和に悩んでいるなら、相手はどんなタイプでどんな対処法が合うか、考えてみてください。会話の目的を明確にしながらコミュニケーションを取り、ストレスなく仕事ができたなら、あなたは今以上に輝けるはずです。
いろいろな人がいますから、日常会話において、楽しく会話できる相手がいる一方で、なんとなく話が合わないと感じる人もいると思います。また、会話の噛み合わなさに、もどかしさや違和感を覚えることもあるでしょう。