一方で、夏は「なんだか体がだるい」、「疲れがとれにくい」、「胃腸の調子が悪い」等、体の不調を訴える方も少なくありません。せっかくの夏なのですから、できれば元気に楽しく過ごしたいものですよね。
夏の不調をもたらす主な原因は?
体は、周囲の気温が高くなるほど体を冷やそうとしてエネルギーを消費します。消費が多ければ多いほど体は疲れてしまうもの。近年は“酷暑”といわれるようにひどい暑さの日も多いので、体も消耗してしまいますよね。
ただでさえ消耗の多い酷暑に加えて、室内外の温度差や冷たい飲み物・食べ物のとりすぎによる内蔵の冷えなどが、夏に不調を引き起こす主な要因となっています。
特に注意したいのは、室内外の気温差
特に女性を悩ませるのが、室内外の気温差。外はとても暑いのに、中に入ると冷房で涼しいを通り越して寒い!そう感じることって多いですよね。あまりにも大きな気温差は、体温調節を行う自律神経の働きを乱し、それが不調へとつながってしまいます。
体への負担が少ない室内外の気温差は7~10度程度とされており、屋外が35度ならば室内は25~28度ほどになります。けれど、オフィスやデパートのように自分1人の都合で調節できる環境ではない場合がほとんどでしょう。
夏を乗り切るために必要な、体と心の5つのメンテナンス術
酷暑はどうにもならないけれど、日ごろから自分の体を整えておくことはできます。そして、できる限り気持ちよく、楽しく夏を過ごしたいですよね。そのためには、体はもちろん、心のメンテナンスも必要です。さっそく効果的なメンテナンス方法を見ていきましょう。
1・入浴して体の芯からしっかり温まる
どんなに暑い日も、シャワーで済ませずに入浴しましょう。38~40度のお風呂に10~15分浸かり、体を温めます。入浴は、冷房などによる冷えや、血行不良を改善してくれます。体をじんわり温めることは、良い眠りにもつながりますね。
また、日ごろからお風呂に入って汗腺の働きを活発にしておくと、発汗による体温調節がスムーズにできるようになります。お好きなバスアイテムも用意すると、心もリラックスできるでしょう。
2・冷たい食事と飲み物は控えめに
暑い日に飲みたくなる冷たい水やアイスなどの冷たい食べ物。冷たいもののとりすぎは内臓を冷やし、胃腸が弱る原因につながります。水を飲む際は常温のもの、食事の中に一品は温かい食べものを取り入れるようにしましょう。
もし、疲れ気味で食欲がないという時は、頑張って食べて元気を出そうとするのは逆効果。また、旬の夏野菜は体を冷やす働きがあるので元気な時でも食べすぎには注意しましょう。
3・十分な睡眠をとる
暑さで体力を消耗する夏はしっかりと睡眠をとることが大切です。寝苦しい夜はエアコンを28~29度ほど、さらにサーキュレーターや扇風機を併用し、室内の風をまわしてあげると、眠りやすい環境になります。また、ストレスを減らすためにも、理想とされる7時間の睡眠時間は確保したいところです。
4・暑くても、負担にならない適度な運動を
あまりに暑くて運動をしたくない、夏はそんな日が増えますよね。けれど運動量の減少も、血流を悪くし冷えを感じる一因となるといわれています。軽いウォーキング、ヨガ、ラジオ体操など、日常の中に「体が楽になったな」と思える程度の運動を取り入れましょう。
5・ストレスを溜め込まない
自律神経は、あまりにも外と中の気温差が大きすぎると乱れが生じ、不調を引き起こす一因となるのだそう。この「自律神経が乱れる」という状態は、気温差が大きい時だけでなくストレスが溜まっている時も同様に生じるため要注意です。
ただでさえ気温差の大きい夏にストレスを溜め込んでしまうと、その分自律神経の乱れも増加してしまいます。好きなことに無心になって没頭するなどして心を十分に休めて、自律神経を整えることも夏の不調を防ぐのに大切です。
体と心のメンテナンスで暑い夏を私らしく楽しもう
近年の夏は酷暑とはいえ、やはり楽しみなイベントやお出かけは控えたくないですよね。体も心も元気でなくては十分に楽しむことはできません。日ごろから自分でできるメンテナンスは欠かさずに、一度きりの夏をいっそう楽しく過ごしましょう。
梅雨を過ぎると一気に気温が上がり、夏本番を迎えます。豊かな自然の中でのキャンプやバーベキュー、マリンスポーツなどの夏レジャーを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。