片付いた部屋に憧れるけど……
整理されていない部屋の特徴
片付けたいなら、まずは現状を把握することから始めましょう。
以下に心当たりはありませんか?
☑︎いくつ持っているか分からない
☑︎とりあえず収納スペースにものを詰め込む
☑︎ものが増えたら収納家具を増やそうとする
☑︎思い出はしまい込んだら二度と見ない
信じられないかもしれませんが、片付けが上手な人は上記に当てはまることはありません。
なぜなら、身の回りのものは日々増え続けることを知っていて、自分にとって必要なものか必要でないものか常に取捨選択しているからです。
片付け上手さんも捨てられない・片付けられない人だった
片付けが上手な人の中には、片付けられない、捨てられないといった経験を持っている人も多くいます。では、そういった人たちは、なぜきれいな部屋をキープできるようになったのでしょう?
☑︎こんな環境では育児できない
☑︎このままではいけない
持ち物の一つ一つは、自分が選び家に迎え入れたもの。人生そのものを表していると言っても過言ではありません。それらを整理するのは、想像するだけで大変ですね。だから「現状を変えたい!」という強い思いが必要です。
そして、整理を繰り返していくうちに、必要なものと不要なものの判断が簡単にできるようになります。
「捨てたくない」なら捨てなくていい
整理と聞くと、「ものを捨てなきゃいけないんでしょ?」と構えてしまうかもしれません。確かにたくさん捨てたら部屋もスッキリしますが、意味も分からず捨てても、また元の状態にリバウンドしてしまいます。
「捨てたくない」と思う人は無理に捨てなくてもいいんです。「これがないと不安」と思うものは、もう手放しても大丈夫と思えるまで取っておきましょう。一方「捨てた方がいいのは分かっているけど、捨てられない」人の場合、何か原因があるかもしれません。
「捨てられない」には、根本的な原因があることも
ものが増える・ものが捨てられない・ものに執着するのには、根本的な原因があることもあります。
☑︎トラウマ(火事・離婚など)
☑︎家庭環境(親に買ってもらえなかった反動・夫婦間のすれ違いなど)
☑︎しつけ(ものを粗末にしない教え・迷信など)
ものを捨てられない根本的な原因を本人が自覚していても、「ものがある方が幸せ」と感じているのであれば、無理にものを手放したり、捨てたりする必要はありません。
部屋をきれいにしたいのに、捨てられない場合、その原因に気づき、向き合うことから始めましょう。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
ものが増える原因って?
ものは、増えることがあっても、捨てない限り減ることはありません。ものが増えすぎると「収納スペースに収まりきらない」「散らかりやすくなる」「片付けが大変」「どこに何があるのか分からない」とデメリットがたくさん。
なぜ、ものが増えるのか考えてみましょう。ものが増える原因は、心理的要素と、行動パターン、ありとあらゆるものが関わってきます。
☑︎ストレスを買い物で発散する
☑︎セール品のお得感に弱い
☑︎要らないけどおまけが付いているものを選ぶ
☑︎タダでもらえるものはとりあえずもらう
☑︎まだ使えるのに捨てるのはもったいないと思う
☑︎いつか使うかもしれないと思う
毎日買い物へ出かける人は、買い物の回数を減らすだけで、ものを家に持ち込む量も減り、お金の節約になります。買い物でストレスを発散させている人は、そのストレスの原因を改善すれば、自然と買い物の量が減ります。
欲しくもないのに、セール品を買ったり、おまけがついている商品を選んでしまう人は、一度その場を離れてから“本当に欲しいものなのか?”冷静になって考えてから買うだけでも、衝動買いを抑えられます。
お店でもらった粗品や、知り合いから譲ってもらった服や家具など。「タダでもらえるなら……」とついもらってしまいがちですが、ゴミに出すとお金がかかったり、お礼の品を買う必要があったりと、結果タダではなくなると考えましょう。「これ要る?」と聞かれて、必要ないものは「うちでは使わないので」と断っても、失礼ではありません。
「使えるものを捨てるのはもったいない」と思っている人は、必要な人に譲ったり、寄付したりするとスッと手放せるときがあります。また別な人に使ってもらえるのであれば、もったいなくはないと思えるはず。
「いつか使うはず」と思っている人は、そのものを使っている暮らしに憧れているのかもしれません。ぜひ暮らしの中に取り入れてみましょう。ものを使うことで、ライフスタイルも変わるかもしれません。
片付けられない人の「整理レッスン」
[1]何に困っているのか考える
まずは、自分は何に困っているのか考えましょう。特に片付けに関するものでなくても、生活の中で困っていることでも大丈夫です。
以下は、一見すると性格の問題で、持ち物と関係ないことばかりに見えますが、整理すると解決することばかり。
☑︎子育てが忙しすぎて自分の時間がない
☑︎散らかった部屋を見て家族にイライラする
☑︎いつも出かける時間が遅れる
☑︎食事の用意や掃除に時間がかかる
☑︎探し物、忘れ物、なくしものが多い
[2]どんな暮らしがしたいのか思い描く
部屋を整理する前に、誰のために、何のためにするのか考えてみましょう。そして、整理した部屋で何がしたいのか、どんな暮らしがしたいのか想像してみます。
目指す目的があると、整理する際「これは思い描いた暮らしに必要。これは必要ない」と、取捨選択がスムーズになります。
☑︎家事を早く終わらせて子どもと遊んでいる
☑︎得意な料理を快適なキッチンで毎日作る
☑︎家族全員がいつも笑っている
☑︎好きなものだけに囲まれて過ごしている
[3]収納の中身を出して手にとる
所持品の中には、自分が持っていることすら忘れているものもたくさんあります。片付けたい場所の中身を全て取り出し、一つ一つ手に取ってその存在を思い出すところから整理が始まります。
☑︎最後にいつ使ったか思い出す
☑︎目指す暮らしの中に必要か考える
☑︎使っていなかったものは使ってあげる
☑︎自分ではもう使わないものは必要な人に譲る、寄付する
[4]いくつ必要か考える
ものを持つ数の基準=適正量を決めると、家の中にものが増えにくくなります。適正量は、人によって違うので、いくつあれば足りるか、いくつ必要か考えることがとても重要です。
適正量は、洗剤やトイレットペーパーなどストック品だけと思う人もいるかもしれませんが、ペンや消しゴム、お店でもらった紙袋やビニール袋まで家にあるもの全て対象。また、家族構成や生活習慣、価値観が変われば変わっていくものです。一度決めた適正量は絶対ではなく、使いづらくなった、収納がいっぱいになってきたと思ったら見直しが必要です。
[5]マイルールを決める
整理をしたらものが増えない仕組みづくりも大切です。つい増えがちな、タダで手に入るものの代表である紙袋も、「5枚まで」「この幅に収まる枚数まで」と自分なりのルールを決めましょう。ルールの一例を紹介するので、マイルール作りの参考にしてみてくださいね。
☑︎洋服は、購入した枚数処分する
☑︎雑誌や本は読んだらすぐ売る
☑︎買い物は週に1回まで
☑︎気に入ったものが見つかるまで買わない
最後に
使いやすく、心地よい部屋にするために、ものの取捨選択が必要です。ですが、捨てることが目的ではありません。どんな暮らしをしたいか考えて、一つ一つのものと向きあうことが大事。整理を繰り返して、片付け上手さんになりましょう。
部屋を片付けようと思っても、ものが溢れていて、どこから手をつければいいか分からない……。片付けが苦手だから。捨てられないからと、諦めていませんか?