「家計」の見直しが、自分や家族の将来をつくる
何年後にどのくらいのお金が必要になるかを見極めて、それに向けてお金を貯めておくことが、自分や家族の望む将来を実現するために、とても大切ということです。もし今、思ったようにお金が貯められていないなら、家計の見直しをおすすめします!
まずは現在の家計の把握から!
まずやるべきは、現在の家計の把握です。どのくらいの貯金・資産があって、1カ月の収入はどのくらいで、それに対する支出はどのくらいなのか。あなたは即答できますか? まずはそこを把握しないと、1カ月あたりどのくらいの貯金ができるのかもわかりません。家計を把握する方法をいくつかご紹介します。自分がやりやすい形でトライしてみてくださいね。
家計簿アプリを使う
レシートを撮影するだけのもの、使った金額をひたすら入力していくもの、クレジットカードと連携させるもの。いろいろな家計簿アプリが登場しています。続けることが何より重要なので、自分が「これなら続けられる」と思うものを選びましょう。
カレンダーや手帳にメモする
ノートや紙の家計簿を使って記録していくのもおすすめですが、それが難しいのであれば普段使っている手帳やカレンダーの余白などにメモする方法も。支出すべてを書くのではなく、最初のうちは特に支出のメインになりそうな「食費」「被服費」「娯楽費」などにしぼってメモするのでもいいかも。
レシートを集めておく
買い物したときは必ずレシートをもらいます。もちろんただもらってためておくだけではダメで、1日に1回または週に1回などタイミングを決めて「食費」「日用品費」「被服費」と、費目ごとに分けておきましょう。
パソコンで表を作って入力
表計算ソフトで自分好みの家計簿を作って、そこに入力するというやり方も。パソコンをよく使う人ならこの形がラクかもしれません。ファイルをクラウドにあげて、スマホでも入力できるようにしておくと、自動販売機などレシートが出ない出費も忘れず記録ができそうです。
「お金の流れ」はできるだけわかりやすい形に
銀行口座はなるべくひとつにまとめる
給料が振り込まれる銀行口座から、公共料金やクレジットカード、家賃などすべての引き落としがされるように整えておくと、それだけでおおまかな収支が見えてきます。夫婦共働きの場合も、収入はまとめて管理するのがおすすめ。給料が振り込まれたらすぐに家計管理用の口座に動かすようにできるといいですね。
クレジットカードもなるべくまとめる
クレジットカードはお金の動きが目に見えないため、実は「家計の把握」がややこしくなる原因にも。特典などにひかれて気が付くと何枚ものカードを持ってしまっている場合は、特に使うもの数枚を残してほかは解約を。使うと同時に銀行口座からお金が引き落とされるデビットカードに切り替えるのも、使いすぎの防止にもなるのでおすすめです。
「多すぎる」「かかりすぎている」出費をチェック
収支の把握ができたら、支出から「ムダ」を探していきましょう。銀行口座やクレジットカードの引き落としをチェックして、スポーツジムやネットサービスなどほとんど使っていないのに料金だけを払い続けているものが見つかったならすぐに解約を。
どこが「ムダ」かわからなければ……
レシートを費目ごとに分けていたらなら、「思っていたよりお金がかかっていた」費目について「本当に必要だったもの」「必要ではなかったもの」に分けてみましょう。「お菓子やドリンクの新商品を見るとつい買ってしまう」など自分が「必要ないのに買いがちなもの」が見えてくるはず。今後はそこを気をつけていくことでムダ遣いが減ります。
アプリやパソコン、紙に記入して記録している場合も、「使いすぎている」と感じる費目についてチェックを。「週末は疲れているのもあって外食が増える」など自分のお金を多く使うときのパターンも見えてくるかもしれません。
目標を決めて、必要のない出費をおさえる
「いつも」買ってしまうモノに注意!
「毎朝、出勤前にコンビニに寄る」などルーティンになっている行動はぜひ一度見直しを。毎日コンビニでドリンクを買っていたのを、自宅からマグで持参するように変えれば、結構な節約になるはず。
「ほしい!」と思ってもすぐに買わない
衝動買いをして後悔したことがない人はいないのではないでしょうか。「ほしい!」と思ってすぐに買うのではなく、一度その場から離れて「本当に必要なのか」考える時間をとってみましょう。特に夜、勢いで買い物ができてしまうネットショッピングは要注意。朝まで待ってから判断するようにしたいものです。
買ったあとにも「必要な買い物だったか」振り返りを
その時は「絶対に使う!」と思って買ってみたものの「使いづらくてタンスの肥やしに」というものもあるのではないでしょうか。「高くても何度も使える」ものと、「安いけど一回しか使わなかった」ものでは、どちらがムダかわかりますよね? 買ったあとに見直すことで、自分がどういうものを買ってムダにしがちかわかります。
生活を変えれば、お金の使い方も変わります
早寝早起きは得がいっぱい!
「早起きは三文の徳」と言いますが、まさにその通りなんです。早寝早起きを心がければ、夜に電気をたくさん使って過ごす時間が減り、光熱費の節約に。朝も余裕が生まれて、家でゆっくり朝食が食べられたり、お昼にお弁当を作ったりできるかも。
「歩くこと」を心がけましょう
健康のためにも「歩くこと」を心がけている人が多いと思います。バスに乗るのをやめて歩くことでちょっとした交通費の節約にもつながることもありますし、そもそも歩くことで健康になれば、医療費の節約にもなりますよね。
おうちで過ごす時間も大切に
「仕事が早く終わったら誰かと飲みに行きたい」「休日は外出しないと気がすまない!」という人もいるでしょう。でも、たまには自宅で過ごす時間も持ってみてください。外に出かけるとどうしてもお金を使う機会が増えるもの。たいして行きたくないのに「飲みに行くこと」がクセになり、交際費を使いすぎてしまうことも。
家を片づけてスッキリさせれば、持っているものが把握できてムダに買うことがなくなります。また、週末に作り置きをしておくことで、余計な外食を減らすことにもなるかも。おうちにいる時間を大切にできれば、節約につながることもありそうです。
できることからひとつずつ始めてみましょう
いきなりすべてを完璧にこなすのは難しいもの。「家計の見直し」で最も大事なことは「長く続けること」です。家計簿もいきなりすべての支出を把握する必要はなく、「食費だけ」など気になる費目だけを記録するのでも構いません。「できた!」と達成感を感じることが、さらなる進歩につながります。できそうなことから始めて、幸せな未来に向かって、できるお金の準備を始めてみましょう。
あなたは将来どんな夢がありますか? どんな人生設計をしていますか? 資格を取ってキャリアアップしたい、家を建てたい、年に1回は旅行に行きたい、おだやかな老後を過ごしたい……どんな夢だとしても、叶えるために「お金」が関わってくるものです。