頑張った自分を労ったりご褒美をあげることは、また頑張ろうという気持ちを生み出すために必要ですよね。ところが、さて贅沢をしよう、と思った時に、何をすれば自分にとって贅沢なのかわからなくて戸惑ったという経験はないでしょうか。
贅沢って何だろう。
贅沢というと、お金をかけるというイメージがありますよね。例えば今まで手の届かなかった高価な靴やアクセサリーを思い切って購入したとしましょう。
ところがなかなか使う機会がありません。出番の来ないそれらを眺めていると、どうしてこんなものを買っちゃったんだろうと、後悔すら覚えるのではないでしょうか。
1 必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと。金銭や物などを惜しまないこと。また、そのさま。「贅沢を尽くす」「贅沢な暮らし」「布地を贅沢に使った服」「たまには贅沢したい」
2 限度や、ふさわしい程度をこえること。また、そのさま。「贅沢を言えばきりがない」「贅沢な望み」
贅沢とは自分に必要な、またはふさわしい程度を超えて金銭や物などを使うこととあります。
贅沢しようと意気込んで買う高価な品々は、本来自分が求めていないもの、必要としていないものだから、せっかく贅沢をしたのに心からの満足に繋がらないのでしょう。
本物を知ることが本当の贅沢
では、本当に満足できる贅沢とは何か。それは、自分の身の丈にあわない浪費をすることではなく、できる範囲の中で本物を知ることと考えてみませんか?
普段使いの質を上げること
一番身近でわかりやすいものとして、「食べもの」があげられるでしょう。普段より高価な品質本位のものを食べる。本当に良いものを食べると、詳しいことはわからなくとも単純に“美味しい”と体が喜びますよね。
また、直接肌に触れるタオルや肌着の類も、品質の良いものは本当にサラリとしてして気持ちの良いものです。普段使いをワンランクもツーランクもアップさせること、それが本当の贅沢につながりそうです。
本物に触れ感性を磨くこと
また、贅沢とはものを購入することだけではありませんよね。コンサートやライブに出向き、CDやデータとは違う本物の音に触れることも自分の感性を磨いてくれます。
いつもより遠出をして初めての景色に触れることも本やネットだけでは得られない体験です。風のにおいや季節の移ろいも、部屋の中にいては感じることのできないものでしょう。
時間をお金で買うことも
忙しい毎日、何が欲しいと聞かれたとき、ものよりも自分のための時間、と答える人も多いのではないでしょうか。家事代行サービスや便利家電にお任せして時間を生み出すことも贅沢と言えそうです。
贅沢は一度の額より回数を増やしてみて。
本物を知ることも、時間をお金で買うことも、細々と何度もその機会がある方が嬉しいと思いませんか?たった一度、大きなものを買うよりも小さな額でも回数を増やすことで満足度が上がりそうです。
また、今度の贅沢はいつにしようか、どんなことにしようかと考えることで、日々の仕事や生活にハリを持たせ、活力につなげることができるでしょう。
おわりに
さて、生活の中で贅沢だなあと感じる場面は、あったかいお風呂に浸かっている時やいつもより美味しいご飯を食べた時、ちょっとドライブしていい景色に出会えた時など、何か大きなものを買うことではなくもっとあたりまえで、日常に則したことなのかもしれません。
贅沢しよう、と意気込むよりもいつもよりちょっと豪華に、そしてその回数を増やすことで、気持ちよく毎日を過ごすことができたら嬉しいですね。
大きな仕事をやり遂げたり、自分に課していたことを達成するなど気持ちよく区切りがついたとき、あるいはちょっとまとまったお金が入った時も、たまには贅沢してもいいよね、と思ったりしませんか?