捨てたい。でも捨てられない…
シンプルな生活をしたいとは思いつつ、「要る要らない」という尺度だけでは測りきれないのが「もらいものや思い出の品」ではないでしょうか。
自分の趣味ではないけれど、人からいただいたものだからと、取ってあるものが一つや二つはありませんか?捨てた事が知られたら気まずいなどの思いが働いて、本当は捨てたいと思っていてもなかなか捨てられませんよね。
また、手紙や写真など思い出が詰まってるから取っておこう、と思ってもどんどん溜まる一方…。いつかは整理したいと思っても、なかなか手をつけられないという方も多いのではないでしょうか。
本当に手元に置いておきたいなら、迷わない
そもそも、捨てたいんだけど捨てづらいと考える時点で、自分にとって「要らないもの」なのでしょう。本当に気に入っているものや使うものは、"捨てる"という選択肢が思い浮かばないはず、ですよね。
そうは分かっていても、現実的にはなかなか思い切れませんよね。そんな時、助けになるのが要る要らないの「判断基準」。自分の判断基準をしっかり持っていれば、「もらいものや思い出の品」を基準に照らし合わせて迷いなく判別することができるでしょう。
迷わないための「判断基準」
【思い出の品】気持ちがプラスに動くかマイナスに動くか
思い出の品や手紙、写真を目にした時に嬉しさや懐かしさがこみ上げてきて気持ちがプラスに動くなら、要るものです。過ぎ去りし日を思い出し、また頑張ろうと思えるならば、捨てずにとっておきましょう。
反対に、胸が苦しくなるような苦い思い出が蘇って来るようであれば、躊躇なく捨ててしまいましょう。自分の気持ちがどう動くかが、判断基準です。
【もらいもの】客観的に、気に入るか気に入らないか
もらいものについては、自分の趣味かどうかまた、気にいるかどうかが判断基準です。当たり前だと思うかもしれませんが、贈ってくれた人に対する感情によって冷静に判断できていないことはよくあります。
いま一度、その「もの」に対して自分でお金を出して買うかどうか、考えてみましょう。自分でお金を出しても欲しいと思えるならば、それは要るものです。そうでなければ、要らないと判断しましょう。
それでも、もらいものって捨てづらい…
相手の行為に感謝しよう
誰かからもらいものをした時、「何かを選び贈ってくれた」という行為に関して、感謝の言葉を伝えますよね。それは、ものが何であっても変わらない、相手の行為に対する感謝の言葉です。
捨てたいのに捨てられないのは、感謝の気持ちをきちんと伝えきれていないからかもしれません。そのことが罪悪感や躊躇する気持ちを生んでしまいます。何かをもらう時、相手の行為に対する感謝の気持ちを今より強く持ち、しっかり伝えることを心がけてみましょう。
自分よりもらうべき人はいないか考えよう
誕生日プレゼントなど、自分のためだけに選んでくれるものから、多くの人に配るプチギフトまで「もらいもの」の種類は様々ですよね。「良かったらこれもらって」と、半ば強引に渡されることも無くはありません。
どんな場合でもその「行為」には感謝しましょう。
そうしてから、経緯や感謝と切り離して、客観的に「もの」として向き合っても良いのではないでしょうか。本当ならば、要らないもらいものはしたくない、というのが本音かもしれません。でも相手の気持ちを傷つけずに上手く断るのは難しいもの。
ならば、自分より上手く使いこなせる人や、好きそうな人に譲るというのもひとつです。必ずしももらった本人のところに置いておく必要はないはず。もっと有効活用してくれる人の手に渡すことも大事なことです。
おわりに
人からもらったものは気持ちもついて回るため、なかなか割り切って捨てられないものです。でも贈ってくれたという行為に対して感謝を深め、きちんと伝えることで気持ちがラクになるのではないでしょうか。それは同時に、自分が誰かにものをあげる事に対して考えを深めるきっかけにも、なりそうです。
自分の好きなものに囲まれて、シンプルに気持ち良く暮らす。そんな毎日は理想的ですよね。新しく買うか買わないかの判断はもちろん、今まで自分で買ったものに対しても、今の生活にとって必要か、要る要らないの判断をするタイミングがあることでしょう。