ノートや手帳に書くというライフスタイルは、記録のデジタル化が進んだ現代においても、すたれることのない魅力があります。お気に入りのペンを手に取り、味わいのある手触りの紙に向かい、思い思いに書き綴る。書いたものはいつでも見返すことができ、書き続けることで＜ノート＆手帳＞が自分の歴史そのものになります。

スケジュール管理をする手帳とは別に、ライフログ用のノートや手帳を作ってみませんか。日々の生活を記録することで、自分自身を知ることができたり、学んだことを記憶に定着させたりと、さまざまなメリットがあります。

カフェで食べたランチやスイーツ、新しく購入した洋服、街で見かけた素敵なオブジェ……。日々何気なくスマホで撮っている写真を、プリントしてノートや手帳に貼って残すのが「写真ログ」です。A4用紙にインデックスプリントするのが、ローコストで使い勝手もよくておすすめ。写真を切って貼るアナログな作業は、手先を動かすことで脳が活性化され、ワクワク感が高まります。

自分自身の体調や気分の変化を把握していますか？ バイオリズムをコツコツと記録しておくと、体調を崩したり、気分がすぐれなかったりしたとき、原因を突き止め対処しやすくなります。記録するものは、体の痛みや不調、睡眠時間や体重、食べたものの内容、ストレッチやウォーキングなどの習慣など。どれもほんの数分あれば記録できるものばかりです。

仕事以外の時間を充実させる趣味や、自分磨きの習い事をしている方も多いですよね。そんな趣味や習い事を、やりっぱなし、習いっぱなしにしていませんか？ 学んだことを自分のものにするためには、その日のうちに気付きや学びを書きとめ、「次はこうしよう」という小さな目標を立てます。自分をほめたり励ましたりする言葉を書き加えるとなおよいですね。アウトプットすることで、記憶が定着し、モチベーションも維持できます。

街でもらったフリーペーパー、初めて行ったお店のショップカード、かわいい包装紙やパッケージ……。趣味というほどのものでもないけれど、これはなぜか好き！というものってありますよね。そんななんでもOKなコレクションノートを作ってみませんか。いいなと思ったカケラを集めていくと、ハッピーが貯まっていくような楽しみがありますよ。

手帳やノートに書くことを、家族と一緒に楽しんでみてはいかがでしょう。「個人で使うもの」という先入観をなくし、家族みんなで使うことで、お互いに新たな発見があったり、思い出を共有したりと、忙しい毎日のなかでも「つながり」を再確認することができます。

子どものお手伝いや身につけてほしい習慣を、楽しく続けるのにも手帳がお役立ちです。ラジオ体操カードのように、やることができたらハンコやシールで記録していきます。100円ショップのマンスリー手帳が使いやすくておすすめ。項目ごとにハンコやシールの種類を分けて、できたことを「見える化」することで、子どものやる気を育てます。

夏休みや連休に家族でお出かけする機会も多いですよね。そこで撮りためた写真はどうしていますか？ 今はスマホひとつで簡単にフォトブックが作れますが、「写真ログ」のようにノートや手帳でお出かけの記録を残してみませんか。写真はもちろん、チケットやパンフレット、拾った葉っぱや木の実など、なんでも自由に貼り付けて楽しみましょう。

一冊のノートや手帳を、家族みんなで使ってみるのはいかがでしょう。みんなが目につく場所、たとえばリビングやダイニングに置いておき、それぞれが自由に書き込むのです。その日にあったこと、こっそり伝えたいこと、ほめたいこと、感謝したいこと。忙しくて家族団らんの時間がとれないときでも、その一冊に目を通すだけで、心のつながりが感じられます。

毎日の生活のなかで、「こういうときどうするんだっけ？」「これお買い得だけれど在庫あったかな？」というようなこと、ありますよね。人間の記憶は30分もすれば半分は忘れてしまうようにできています。ということは、大切なことは書いて残すことが賢明でスマートなのです。

買い物リストは一枚のメモに書いて、用が済んだら捨てる方が多いかもしれませんね。その買い物メモも、手帳やノートを活用してみてはいかがでしょう。持ち歩きに便利なコンパクトなものがおすすめです。以前の買い物リストを残しておくと、何を買ったか思い出さずとも見返すことができますし、同じものを買ってしまうなんて失敗も防げます。支出の記録もつけておけば、簡易家計簿としても役立ちます。

自分が持っているモノすべてを把握することは、どんなに記憶力がよくても難しいものです。家族の分もとなればなおのこと。日用品や消耗品の在庫はもちろん、シーズンごとの洋服、イベントに必要なモノなど、項目ごとにリスト化したノートを一冊作っておけば、管理がラクになります。災害への備えにも、リストがあれば定期的なチェックが習慣にできますね。

冠婚葬祭や学校の行事、役所での手続きなど、大切なイベントは忘れたころにやってくるもの。そのつど手順や方法を調べるのではなく、いざというときに慌てないための備忘録ノートを作っておきましょう。「いつ、誰が、どこで、何を、どうするのか」を、イベントがあった時に記録しておけば、あとあと重宝します。ネットで調べた情報をプリントして貼っておくのもいいですね。

スケジュール管理をする手帳とは別に、生活のいろいろなことを書いたり、写真を貼ったりする＜ノート＆手帳＞を複数使いする方法をご紹介しました。ライフログで日々の記録をつけたり、家族でひとつの手帳やノートを共有したりと、楽しみ方は無限大です。あなたにぴったりの、毎日がワクワクする＜ノート＆手帳＞の使い方を楽しんでくださいね。