親しき仲だからこそ礼儀あり
当たり前のようにあると思っていたものが、この風船のように、意識しないとパッと遠くに行ってしまうことも。
今よりもっといい関係を築いていくために、もしくは、円満な関係を維持していくためには、「親しき仲にも礼儀あり」。
自分がつい忘れてしまっていることがないか、考えてみましょう。
1.依存しすぎない距離感
2.「自分とは違う価値」を尊重する
他人は自分と違っていて当然。わかり合えないことも、たまにはあります。その「違い」を受け入れることが、お互いを思い合える大切な一歩です。価値観の違いを認められれば、過剰な期待や不満は和らいでいくはず。
3.理想を一方的に押し付けない
自分が進みたい道と、相手が向かおうとしている方向が違う時。無理やり方向転換させようと相手が握るハンドルを横から動かしたら、事故を起こしかねません。相手の意向を無視して自分の理想だけを押し付けないで。
4.相手の立場にたった、ひとこと
「それ、やっといて」だけで何かをまかせ、出来なければ不機嫌に。成果は当然のこととしてスルー。そんな対応の相手には気持ちの温度が冷めていくのは時間の問題。
どんな場でも、自分が逆の立場だったら、という客観性は持っていたいものです。機嫌や都合によって態度を変えるのではなく、相手に配慮のあるコミュニケーションをとりたいですね。
5.感謝の気持ちを言葉にする
毎日でも言い続けたい「いつもありがとう」の言葉。円満な関係の土台となるもっとも欠かせないものが、感謝の気持ちです。言わなくてもわかっているだろう、ではなく、メッセージとしてしっかり相手に届けましょう。
6.事柄は指摘しても人格は非難しない
例えば、パートナーが部屋を散らかしたままだとします。そこで「片付けたほうがすっきりして気持ちがいいよ~」と、ひとこと。これは、散らかっている状態に対する声かけです。一方、「なんであなたはいつも片付けられないの。いい歳にもなってだらしない!そうやって動かないから太るんだよ」と、こんなことまで付け加えたら……。それはもう相手の人格や個性までも否定していることになります。
誰かと一緒にいて気になることがあった時、それをすぐに人間性の否定や非難に結び付けないこと。出来ないことがあるのは、お互いさまです。
7.「共感できること」に理解を示す
「そうだよね」「良かったね」「頑張ったね」「すごいね」。
こうした共感の気持ちと、心に寄り添う言葉が、信頼を強めていきます。些細なことでも、共鳴し合えるものを見つけて。
8.お互い「自分の時間」を作る
自分の自由がないと思うと、イライラがたまってしまいますよね。そして、身近な人がストレスのはけ口に。
1人になれる場所や自分の趣味に没頭できる時間など、お互いのパーソナルスペースも大切です。
9.話し合って確認・解決
仕事先でも家庭でも、コミュニケーションなくしてお互いの理解は深められません。不満や不信感をためないうちに、小まめに話し合っていきましょう。
10.触れ合いを欠かさない
触れ合い1つで、心がふっと軽くなることがあります。スキンシップをとると、実際脳内に幸せを感じるホルモンが分泌されるそうですよ。肌の温度を感じることによって愛情はさらに育まれていきます。
何歳になっても手を繋いでいられる夫婦なんて、ステキだと思いませんか。
11.共通の趣味や友人を大切にする
共通する「好きなこと」を続けていくのも円満の秘訣。食、旅行、スポーツ、子育て。一緒にもっと「好き」を追求していきましょう。共通の友人たちとの時間も楽しんで。
12.一緒に食事する時間を充実させる
「おいしい」を共有することも、気のおけない関係の熟成に繋がります。食事をしながら会話を弾ませて暮らしを豊かにしていきましょう。
13.グチや悪口を外に広げない
完璧な人はいません。どんな相手にも短所があって、どんな人にでも愚痴をこぼしたい時があります。ただ、その愚痴をやたらと周囲に言い散らかさないようにしましょう。特に身近な人の悪口を言うことは、あなた自身のマイナスにもなります。
14.ケンカを長引かせない
ケンカは長引かせるほど仲直りが難しくなります。理想は、その日のうちに仲直り。少し時間を置いて気持ちを落ち着かせたら、頑固になりすぎず相手に自分から歩み寄る余裕を取り戻しましょう。
15.気持ちよく挨拶をする
「挨拶をする」というのは、円満な関係を築く基本です。基本でありながらこれが意外に、なおざりにしがちなことです。
朝の「おはよう」、仕事終わりの「お疲れさま」、家に帰ったときの「おかえり」。毎日の挨拶は、これから先も大事にしていきましょう。
すぐそばにある幸せを忘れずに!
「遠慮がいらない」というのは、信頼できる心の拠りどころである証拠なのかもしれません。そんな関係が身近にあるのは幸せなことです。もし今、誰かのことが思い浮かんでいたら、その人との関係をもっと豊かにする心がけをしてみてください。
どんなに近い相手にでも、依存しすぎず、リスペクトして、感謝する。それが、すばらしい巡り合わせへの恩返しであり、いい関係を作る心得なのではないでしょうか。
干渉・依存・無関心。どれもギクシャクの種になります。身近にいる人にはつい甘えてしまうものですが、お互いにある程度の距離感を保っていくことは必要です。どうもぶつかりやすいな、という相手とは程よい距離を図りましょう。距離=気持ちの離れ、ではありません。相手の良さが一番見えやすく、自分のペースをもっとも維持していきやすい距離感を見直してみてください。