大人の女性に必要な和食のマナー
食べ始める前の基本のマナー
まず最初に手にするおしぼりは
まず席につくとおしぼりを使うことが多いものですが、おしぼりは「手を拭く」以外には使ってはいけないということをご存知でしょうか。おしぼりを開いて両手を拭いたら、拭いた面を内側にしてたたみ、元の場所に戻しましょう。
食事中に口元を拭いたり、すこしこぼしてしまった際にテーブルを拭いたりしてしまいがちですが、実はこれはNGです。口元は懐紙を使って拭き、テーブルを拭きたいときはお店の方にお願いするのがスマートです。
すべての所作が美しくなるお箸の扱い方
お箸は、右手で取り上げ、左手を添えて下から支え、右手を箸の下に滑らせて指先で持ちます。左手をはずし、右手で正しくお箸を持ちましょう。左手を添える際に指先まで神経を行き届かせることで、より美しい所作として映ります。
やってはいけないお箸のルール
お箸にはやってはいけないという決まり事がいくつかあります。同席している方が不快になることのないよう、十分注意しましょう。お箸の作法は日頃から気を付けておかないと、いざというときについつい出てしまうことがあります。
迷い箸(惑い端):口にはこぶ料理に迷い、箸先を料理に向けて迷い動かすこと。
移り箸(渡り橋):ある料理に箸を付けたり、付けようとしたにもかかわらず、気が変わり他の料理へ箸を移すこと。
涙箸:汁物料理の汁を箸先から落としながら食べること。
突き箸(刺し箸):料理に箸を突き刺して食べること。
探り箸:汁物料理の御椀の中で箸を使い、かき回して具を探すこと。
寄せ箸:遠くの食器を取る際に箸を使い手元に引き寄せること。
空箸:一度、箸を付けた料理を食べずに戻すこと。
重ね箸:同じ料理ばかりを食べ続けること。
もぎ箸:箸先についた料理を口でもぎ取ること。
持ち箸:片手で箸を持ちながら器を持つこと。
指し箸:箸で人や物を指すこと。
渡し箸:箸休めの際、箸置きを使わずに食器の上に箸を置くこと。
洗い箸:汁物料理に箸を入れ、洗うこと。
ねぶり箸:箸をなめること。
噛み箸:箸を噛むことかき箸料理を口にかきこむこと。
割り箸は上下に割る
お料理を美しく美味しくいただく
先付けの食べ方
吸い物の食べ方
お造り(お刺身)の食べ方
焼きものの食べ方
煮物の食べ方
揚げ物の食べ方
ごはん、止め椀、香の物の食べ方
水菓子・甘味の食べ方
覚えておきたい和食にまつわるあれこれ
便利な懐紙を味方につける

懐紙は古くから日本で愛用されてきたとてもオールマイティな道具のひとつです。懐に忍ばせておいて、ティッシュやメモ用紙、封筒、コースターといった様々なものに使うことができるものなのです。
普段よりもすこし改まった場でいただくお食事は緊張するものです。基本的な約束事を知っているか、まったく知らないかで振舞い方も大きく変わりますよね。