手紙は、頭語（拝啓など）で始まり、結語（敬具など）で終わります。頭語と結語は丁寧度によって変わりますので、相手や内容に合ったものを選びましょう。
【一般的】拝啓・敬具
【相手が目上の人】謹啓・謹言
【相手が親しい人】前略・草々

頭語の次に来るのが時候の挨拶です。季節のかすかな変化も愛してきた日本人ならではの感性を感じますよね。「自分が暮らす場所はこういう季節を迎えているけれど、そちらはいかがですか」という相手を思う気持ちから生まれたものかもしれません。畏まった手紙なら月ごとの定型句を、親しい人への手紙ならカジュアルな表現で書いてみましょう。
はじめは辞書や各サイトに出ている時候の慣用句を参考にして、そのままの表現を使っても構いません。書きなれてきたら自分なりの文章で季節感をうまく表現してみてください。
【例・目上の人へ】
向暑の候、皆々様お健やかにお過ごしのご様子、なによりと存じます。
【例・親しい人へ】
雨に映える紫陽花の花も美しく、爽やかな季節となりました。皆さんお元気でいらっしゃいますか。

手紙の最後には、結びの言葉を添えて終わります。送る相手や手紙の内容によって書き分け、簡潔にまとめるのがポイントです。結びの挨拶が長くなると、何を言いたい手紙だった分からなくなってしまいますよ。
親しい人への手紙なら相手の健康や幸せを、仕事関係の手紙であれば会社の繁栄や相手の活躍などを祈る気持ちを書きます。結びの言葉を丁寧に書くことで、より印象の良い手紙になるので心を込めて書きましょう。
【例・改まった手紙】
梅雨冷えの厳しき折、お風邪など召されませぬようご自愛ください。
末筆ながら皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
【例・親しい人への手紙】
梅雨空が続きますが、健康には十分ご留意ください。
蒸し暑い毎日ですが、どうかお体大切に。

宛名は手紙の第一印象。どんなに内容が素晴らしくても表書きが雑であれば台無しです。次の点に気をつけて書いてみましょう。
✦縦長の封筒には縦書きで、横長の封筒には横書きで。
✦最低でも端から上下左右に1cmほどの余裕を持たせる。
✦宛名が中心にくるように配置を考え、住所の書き方を調整する。
✦文字のバランスや大きさを考えながら丁寧に書く。

また、忘れてしまいがちなのが切手のスペース。宛名を書く前にどの位置に貼るのか見当をつけておくと、最終的な配置のバランスで失敗しにくくなりますよ。

【縦書きの便箋】を【縦長の封筒】に入れる場合
まず便箋の下3分の1を、次に上3分の1を折り曲げ、手紙の書き出しが右上に来るように入れます。

【縦書きの便箋】を【横長の封筒】に入れる場合
同じように3つ折りにした後、封筒の表から見て手紙の書き出しが右下に来るように入れます。2つ折りで入れるときは山折りになっている方を下にして、便箋の表面と封筒の表面の向きを合わせて入れます。

【横書きの便箋】を【横長の封筒】に入れる場合
同じように3つ折りにした後、封筒の表から見て手紙の書き出しが右下に来るように入れます。2つ折りで入れるときは山折りになっている方を下にして、便箋の表面と封筒の表面の向きを合わせて入れます。

✦日本の文化や季節感を届ける愛らしいイラスト
風鈴や火鉢、雀、ツバメなど日本の四季折々の情景や工芸品、昔ながらの暮らしの道具をモチーフにしたレターセット。ざらっとした質感のわら半紙の便箋は書きやすく万年筆でも滲みません。ハガキ大サイズなので持ち歩きやすく、旅先から手紙を出したり贈り物に添えたり、気軽に使えて便利です。

✦ペン先が猫になってる万年筆
さり気なく描かれた猫さんですが、使っている人にはちゃんと顔を見せてくれる…そんなところが愛らしい！

全体のデザインは、実にシンプル。「動物系」グッズに手を出しにくい大人の女性にも、おすすめのペンです。

✦台湾の大自然をテーマにした、サマになるインク
机の上に置いておくだけで、思わずペンをとりたくなる美しい姿です。台湾の大自然をテーマにつくられたインクは、全部で6色。「琵鷺黒／へらさぎのくろ」「冷杉青／とどまつのあお」など珍しい色味は、一度使ってみたくなります。