それと同じく、悲しいとき、怒っている時、腹が立っているときは、それ相応の表情になってしまうものです。表情豊かである、とも言えますがそれが仕事場となるとやはり困りものです。
表情豊かであること。仕事だとなぜ困る?
例えば、同じくらい仕事ができる人がいたとしましょう。1人は表情豊かで、笑顔が素敵ではあるものの、不機嫌なときは周りをも不機嫌にしてしまうくらい喜怒哀楽がはっきりとしています。一方、もう1人は気分にムラがなくポーカーフェイスです。
何か仕事を頼みたいとき、どちらに頼みたいと思うでしょうか。機嫌に波のある人よりも、常に安定しているポーカーフェイスで仕事をこなす人の方に頼みたいと思う人が多いのではないでしょうか。
もちろんこれは、日常の小さな雑務に限らず大きなプロジェクトなど、チャンスも同様の話。不機嫌さが顔に出てしまうことによって、チャンスを逃してしまうことにもなりかねません。
表情は性格?でもコントロールしたい。
気持ちが表情に出てしまう、これは落ち込みがちであるとか気持ちの切り替えが上手く出来ないなど、性格によるところもあるでしょう。いつまでも不機嫌な面持ちでいることは、自分の気持ちが上がらないばかりか周りにも悪影響を与えてしまいます。
さらに「話しかけづらい、すぐふてくされている」など、自分に不利なレッテルを貼られかねません。そうならないように、なるべくなら表情をコントロールしたいですよね。どんなコントロール方法があるか見ていきましょう。
意識的に口角を上げる
不機嫌の悪さは特に口元に現れます。口角が下がると、不機嫌に見えたりムッとしているような印象を周りに与えてしまいます。
特に微笑むようなことはなくとも、意識的に口角を少しあげてみましょう。話しかけにくいといった印象が薄れ、表情が全体的に明るくなります。パソコンに向かっている時など特に気をつけたいですね。
仕事の間は好き嫌いのスイッチを入れない
気持ちよく仕事をしたいものですが、中にはどうしてもそりが合わない人もいます。それが直接の上司や部下、同僚など、何かと絡む相手であればあるほどポーカーフェイスを貫きたいものですよね。
自分が相手を好きか嫌いか、それは不思議と雰囲気で伝わってしまうものです。気持ちの中でしっかり「仕事」と割り切りましょう。そして、できるだけ良いところを見るよう心がけてみましょう。
不満や疑問は後回し
周りとの仕事量に差があったり、自分だけ注意を受けたりすると「なんで、どうしていつも私だけ…」と思うことがあります。でも、そういう気持ちは表情となり雰囲気として相手に伝わってしまうもの。何か思うところがあったとしても、まずは話を聞きましょう。
その上で自分の考えを述べたり疑問をぶつけるのは良いでしょう。そのときの感情に任せると、余計な一言を発してしまう可能性もあります。すぐに反論するのではなく、一度自分の中に落とし込みましょう。
仕事モードに切り替える工夫を
プライベートでイライラしたり悲しい事があってどうしても気持ちが上がらない、そういう時もあるでしょう。でも、それをそのまま職場において表情に出してしまうのは大人として適切ではありません。
襟のついたシャツとキレイめパンツを履く、髪をまとめる、ヒールの高い靴を履くなど、これをすれば仕事モードに切り替えられるというルールを1つ作っておきましょう。
見られているという意識を常に持つ
話しかけたいと思って、いつ誰が自分のことを見ているか分かりません。どの方向から声がかかってもにこやかに対応できるよう、見られているという意識を常に持ちましょう。
おわりに
多くの人と関わりながら働く上で、雰囲気作りは大切な要素です。表情をコントロールすることは自分にとってメリットがある上に、意識することで誰もができる雰囲気作りのひとつです。
また、表情に直結するのが気持ち。いつも素敵な笑顔でいるためには気持ちが整っていないといけません。体を動かしたり美味しいものを食べて、ストレスを溜めないようにすることも良い表情でいるために大切なポイント、ですね。
人の気持ちと表情の関係は切っても切れないものです。嬉しいことがあったときや幸せな気分のとき、きっと柔らかく華やいだ表情をしているでしょう。