あるいは、迷ったり問題が起こった時、上司や先輩から自分の頭で「考えろ」と言われた経験がある人もいるのではないでしょうか。
そもそも「考える」とは。
知識や経験などに基づいて、筋道を立てて頭を働かせる。
「考える」とは、改めて意味を見てみると「知識や経験に基づいて」とあります。
知識や経験を補うための「インターネット」の存在
知識や経験に基づいて答えを導かなくてはならないのであれば、若い人や経験の浅い人には難しいことが多いでしょう。昔から、見聞を広めるためには本を読んだり多くの人の話を聞くと良い、と言われていますよね。
ですが、今すぐにでも答えが欲しい時に本を読んだり話を聞くことは時間的に不可能です。でも、インターネットならそれを可能にしてくれますよね。世界中から最新の情報を集めることができます。
知ることは「考える」こととは違う。
インターネットによって、多くの情報を得て納得したり共感することがとても簡単にできるようになりました。ですが、「自分もそう思う」意見をまるで自分で「考えた」ような気になってはいないでしょうか。
考えた気になって出した答えは誰かと似通っているうえに揺るぎやすいもの。周りからの一言でグラついたり自信がなくなって、また迷いが生じる。迷うからインターネットで答えを探す。これではいつまでたっても堂々巡りですよね。
その点、「自分で考えて」出した答えなら多少のことにはぶれずに進んでいけるはず。なぜならそれは、「筋道を立てて考え」ているからです。
自分で「考える」ために。
まずは情報を集める
知識や経験を自分で積むのは大変なことです。ですが今の時代であればインターネットでたくさんの情報を得ることができます。1つの情報を鵜呑みにするのではなく、いろんな方向から検索をかけ、様々な意見を収集しましょう。
筋道立てて「書く」
多くの情報を得た上で、では自分はどうしたいのか、どうすべきなのか紙に書き出しましょう。先にゴールを決めて、そこに至るまでの道のりを筋道立てて組み立てます。
時間を置いてからもう一度見返す
書くことには、その時の感情が多いに反映します。時間を置いてからもう一度見返すことで、より客観的になるはずです。
何もないところにとっかかりを生む=「考える」
多くの知識を得る、多くの経験をするというのはインターネットを身代わりにした方がはるかに優秀でしょう。暗記して覚えるような知識はインターネットが肩代わりしてくれます。
でも、インターネットには「何もないところから問題提起をする」ことはできません。とっかかりはまさに自分の頭の中から生まれてくるもの。問題提起こそ「自分で考える」ことにつながっているのかもしれません。
だからこそ、毎日の小さな疑問を大切にしよう。
1日を思い返す時間を持とう
どんなことが嬉しかったのか、どんなことに嫌な気持ちを抱いたのか、1日を振り返りながら突き詰めて考える癖をつけてみましょう。突き詰めることでふと疑問に思うことがあるでしょう。その疑問も、疑問を解決するための方法も、自分にしか導き出せないものですね。
おわりに
インターネットが普及して誰もが簡単に情報を得られるようになりました。そのことが悪いのではなく、情報を得るだけに留まっていてはいけない、ということです。
さらに、時代的にはオリジナリティーが求められているのに、情報が溢れ過ぎていて自分の閃きを感じ取りずらくなっているのかもしれません。便利な点は大いに活用しつつ、多くのものに興味を持って、疑問を感じる心を大切にしたいですね。
仕事はもちろん家のことや恋愛のこと、友達づきあいに至るまで、どうしたら良いのだろうと「考える」ことはよくあることですよね。