まずは知っておきたい、掃除術に役立つドイツ人の「気質」「習慣」
余計な時間とお金は使わない
必要なものだけを揃えてシンプルに暮らす
服でも家電でも「新作が出たらすぐ早く買い替えよう！」と思いがちですが、ドイツの人はそう簡単に行動に移しません。それが本当に必要なのか？今使っている物がまだ使えないのか？と、吟味する堅実さがあります。
物を長く大切に使うことは美学でもあり、また、むやみに物を増やさないことが心地いい暮らしを保つ秘訣でもあります。空間をシンプルにしているからこそ、掃除がしやすく、いつもキレイにしていられるのです。
物を減らすにはリサイクル
物を大切にするといっても、どうしても処分が必要になってくるタイミングは当然あります。そんな時は即ゴミ箱へ…ではなく、リサイクルショップへ。
ドイツでは、引越しの際に使わなくなった家具や雑貨を道路に置いておき、それを近所の人たちが持っていくという習慣があります。洋服や靴をリサイクルする回収ボックスも、身近に設置されています。誰かにまた使ってもらおうと思えば、後ろ髪を引かれることなく手放せるというもの。生活スペースをスッキリさせるためには、やはり、適度に処分していくことも必要です。家では、リサイクルできる物とできない物を分けられる分別ボックスを設置しておくといいかもしれませんね。
地球環境を考えたエコ志向
ドイツは世界の中でもエコ先進国。物を増やさないのは、ゴミを出さないことに繋がるエコ意識の表れです。また、掃除用の洗剤でも地球環境を汚さない自然の成分を使ったものを多くの人が利用しています。毎日気がついた時にクリーンにすれば、キッチンの汚れも強力な洗剤を使わずに水だけでサッとキレイにできます。こうした日々のちょっとした心がけが、地球にも自分にも優しい暮らしに結びつくのです。
お客さんを招ける自慢の空間を作る
人を招いて家で食事をしたり、ホームパーティを開いたりするのがドイツ人たちは大好き。初めての家に来るお客さんには、キッチンや寝室、バスルームまで、部屋のすべてを一通り見せて案内することがよくあります。ドイツでは絵画やフォトアートがよく売れるそうですが、なぜなら人を招くために部屋に飾る人が多いからと言われているほど。いつでも誰かを招待できるようにというおもてなしの意識が、掃除を習慣づけているのかもしれません。
掃除上手になれる、毎日の心得とは？
汚れたら、その場ですぐふく
あなたの本棚やテレビ周りは、ホコリっぽくありませんか？毎日ササッと数秒だけの掃除でも、溜まりがちなホコリを防げます。ちょっと室内を移動するそのついでに手を動かしてみましょう。
毎日の掃除に便利なのが、ドイツブランド「REDECKER（レデッカー）」のフェザーダスターです。上質なダチョウの羽で、キズをつけずに優しく掃除ができます。上品なデザインなので、飾っておいてもおしゃれ。見える場所にあれば、使う頻度が増えて、ホコリを減らせますね。
毎日時間を決めて短時間で片付ける
ルールに忠実なドイツ人に習って、毎日掃除をするリズムを決めてはどうでしょうか？堅苦しくて大変なチャレンジではありません。1日のうち、たった10分でいいのです。それも、部屋全体をくまなく掃除しなくても、決めた場所だけキレイにすればOK。短時間でも、自然と身の回りが整理されていきます。例えば、朝、目を覚めすための10分。夜、食後の気分転換に10分。部屋がスッキリすれば、気持ちもさっぱりするはず！
収納場所を決めておく
「部屋にあるはずの探し物が見つからない」という経験があるとしたら、原因は収納場所が定まっていないからかも。小さな物でも、どこにしまうのかを決めれば片付けがしやすく、出しっぱなしや紛失を防げます。収納スペースに収まりきらない物が多くある場合は、必要な物かどうか見極めて処分することも考えてみて。
自分1人だけで頑張らない
ドイツの人たちは、思ったことをストレートに伝えようとします。同居している家族や、ルームシェアの仲間にも、もし生活空間を乱すような行動を目にしたら、声をかけることでしょう。あなたは、一緒に暮らしている家族や恋人と、部屋を気持ちよく保つためのルールを決めていますか？気になることがあれば伝えていますか？「脱いだ靴は片付ける」「バスルームは使い終わった時に掃除する」など、当たり前のようなことでもお互いの心がけが大切。1人だけですべてを片付けようとしては、いつかストレスを感じて疲れてしまいますよ。ホコリも気持ちも、溜めずに少しずつスッキリさせましょう。
おしゃれ＆便利なクリーニンググッズで掃除を楽しみましょう！
デザインブラシでテーブルをかわいくデコレーション
モヒカン頭のハリネズミ！こんなかわいいブラシがあったら、掃除が楽しくなりますよね。リビングにも子供部屋にも、ユーモアを添えてくれるテーブルブラシ。ドイツの老舗ブランド「REDECKER（レデッカー）」の人気商品です。柔らかな馬毛でできているので、家具を傷つけずに安心。
掃除の必需品をインテリアに
デザイン性が高い「REDECKER（レデッカー）」のダストパンセット。玄関にそのまま飾っておけて、気がついた時にササッと掃除。温かみのある木の質感が空間を和らげてくれます。
汚れ落ち抜群の万能クロスでピカピカ
こちらも「REDECKER（レデッカー）」の製品。シンクやコンロ周りがキレイに磨けるコッパークロスです。鍋や湯のみ、ガラス製品や自転車の錆取りにまで、いろいろな場所に使えますよ。
気持ちよく汚れが落とせる理由は、クロスに銅の繊維が編み込まれているから。抗菌力が高く衛生的です。
アイデアを活かしておしゃれに収納
日本の伝統的な製品にも、収納に役立ち、しかも味わい深いものがあります。例えば、松野屋のトタン米びつ。防虫、防湿に優れていて、生活雑貨を整理するのに最適。長く使い続けられます。こうした飽きのこないシンプルなアイテムを活用して、快適に整理しましょう。
【まとめ】気負わず手早いミニ掃除を！
日が短いドイツでは家で過ごす時間が長いために、空間作りに気を配っているというのも、部屋が常にキレイな一因です。日本と比較して間取りが大きく、収納スペースがたっぷりあるという住宅事情も、キレイに片付けられる理由かもしれません。
こうした環境の違いはありますが、今回ご紹介したのは、どんな部屋にでも取り入れられる掃除法のヒントです。掃除嫌いの面倒くさがり！という人こそ、ぜひ試してみてください。合理的な毎日の短時間掃除は、習慣づけてしまえば、これほど簡単なことはありませんよ。
時間・エネルギー・買い物の無駄が大嫌いなドイツ人たち。仕事や家事、友達と過ごす時間でさえ、キチンと事前に決めて合理的に進めようとします。掃除にも、余計な時間とお金はかけません。
無駄を省くためには「増やさないこと」。片付けが増えれば時間がかかる、汚れがひどくなればクリーニングッズを余計に買わなければいけなくなる、その前に毎日少しずつ片付けてしまうのです。