重曹って、どんなもの?
重曹を使うときの注意点
天然素材のものやアルミは変色に注意
加工していないフローリングや桐箪笥などの木製製品、畳といった天然繊維に使うと部分的に変色してしまう可能性があります。また、アルミ製品も黒ずんでしまうので使用は避けましょう。
研磨作用にご注意を
重曹は水に溶けると弱アルカリ性となって汚れを中和してくれる他、研磨作用で汚れをピカピカにしてくれます。ただし漆器や大理石、クリスタル、シルクなど繊細な素材に使うのは傷がついてしまう可能性があるので気をつけてくださいね。また、肌が弱いひとはゴム手袋などをつけるのがおすすめです。
重曹を使ってみよう!
*今回ご紹介する方法はすべて「食用」以上の重曹で実践してくださいね。
水溶液はpH8.2(2%、20℃)のごく弱いアルカリ性を示します
人体に無害な物質で、食品添加物(ふくらし粉など)や医薬品(胃薬など)として古くから利用されてきました
粒子が細かく、水に溶けにくい性質があります
加熱すると分解して炭酸ガスを発生します
常温では安定しており、長期保存が可能です
①重曹スプレーで毎日のお掃除に
毎日のお掃除には、さっと手にとって使うスプレーが便利ですよ。
《つくり方》
ぬるま湯100mlに大さじ1杯の重曹を入れましょう
(65℃以上のお湯は、アルカリ性を強くするのでご注意を)
②つけおきでらくちん♪湯垢などお風呂の皮脂汚れに
バスルームの湯垢は皮脂などの汚れが多いので、ここにも重曹がぴったりです。水垢はアルカリ性のため、重曹との相性はあまり良くありませんが、軽い水垢なら研磨作用で汚れを落としてくれます。
③排水口のお掃除に
④消臭効果はカーペットやラグに最適
重曹の使用場所で、ぜひおすすめしたいのがカーペットやラグ、布製品など。お伝えの通り、重曹は優しい成分なのが嬉しいところ、酸性の成分を中和してくれるので消臭効果もあります。
⑤靴のにおいなどの消臭に
使わなくなた靴下やストッキング、お気に入りの布などに、重曹を包んで入れたり、カップや空きビンに入れフタを開けたまま置いておくと下駄箱や玄関のニオイも消臭できます。
⑥洗剤では洗い落としにくい茶渋取り
漂白剤がなくても重曹があれば茶渋を落とすことができますよ♪軽い茶渋ならスポンジなどに重曹を付けてこするだけでOK!研磨作用で落とすので少し力を入れてくださいね。
⑦電子レンジの汚れ落としに
⑧換気扇やグリルの"がんこな油汚れ"にも
⑨お鍋の焦げに
⑩緑黄色野菜を色鮮やかに
重曹は加熱すると炭酸ナトリウムになるのですが、この効果で緑黄色野菜を色鮮やかに茹であげることができますよ♪
《茹で方》
重曹(食用)ひとつまみを沸騰したお湯に入れて、小松菜やほうれん草などを茹でましょう。やわらかくなりすぎないよう、サッと短時間でゆでるようにしてくださいね♪
⑪豆やお肉を柔らかくする
発色以外にも、重曹は料理のいろいろなシーンで使うことができますよ。例えば、重曹(炭酸水素ナトリウム)は「たんぱく質」を分解してくれるので、肉の繊維をほぐしてやわらかくするのを手伝ってくれます。
同じく、たんぱく質が豊富な豆を煮るときもやわらかく仕上げることができます。いろいろな方法があるので、料理メニューや調理したい豆の種類で確認してみてくださいね♪
⑫わらびのアク抜きは重曹で
「わらびのあく抜きに、重曹を使う」というのは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。わらびはそのままで食べることができないので、アルカリ性の重曹で繊維をやわらかくしてあくを抜きましょう。
《あく抜きの方法》
大きめの鍋に水を入れ、沸騰したら重曹(食用)を水1リットルに対し、小さじ1くらい入れます。荒熱をとってから、わらびを入れましょう。そのまま一晩おいて、好みのかたさになったら取り出します。水洗いを忘れずに。
⑬ベーキングパウダーの代わりに
一番最初にお伝えした通り、重曹(炭酸水素ナトリウム)はベーキングパウダーの成分でもあるので、「ふくらし粉」として使用することができますよ。ただ、重曹は苦みが出てしまうので、レシピにあるベーキングパウダーの量の半分を目安に代用しましょう。
⑭果物の農薬やワックス落としにも
野菜や果物は、できるだけ農薬・ワックスを落としてから調理したいものですよね。農薬はもちろん、アルカリ性の重曹はワックスを分離してくれるのだとか。
《洗い方》
大きめのボウルに小さじ1の重曹(食用)と食材を入れ、葉野菜は30秒、果物などは1分ほどおいたら、こすり洗いして水でよく洗い流しましょう。
⑮パスタが中華麺に大変身!?
⑯歯磨き粉にプラスして
歯の黄ばみやざらつきが気になるとき、重曹で歯をキレイにできるんです。歯ブラシに歯磨き粉をつけ、そこに一つまみ程度の食用重曹を振りかけます。あとは通常の歯磨きと同じようにブラッシングするだけ。コスパ抜群の歯のホワイトニング方法ですね。
⑰重曹水のうがいでお口ケア
重曹は、虫歯予防や口臭予防などお口のケアにも有効だそうです。重曹は弱アルカリ性なので、うがいする事により酸化物によるお口の臭いを中和してくれます。就寝前や起床後にうがいをすると、お口の中もスッキリして、口臭予防に効果的です。重曹うがい液の作り方は、500mlの水に重曹を小さじ1杯混ぜるだけ。
⑱重曹×クエン酸で手作り入浴剤
しゅわしゅわの泡でお風呂タイムを楽しく演出してくれる入浴剤「バスボム」。実はクエン酸と重曹で手づくりできるんです。アロマオイルや食用色素を使えば、好きな香りや色にカスタマイズすることもできるので、自分好みのバスボムをハンドメイドしてみるのはいかがでしょうか?
⑲足湯で角質ケア
ガサガサになりがちなかかとのケアにも重曹が役立ちます。30~38℃のぬるま湯に食用重曹小さじ2杯を溶かし、足を15分間ほど浸します。重曹は弱アルカリ性なので、足の角質が落ちやすくなり、肌がツルツルに!よく拭いた後は、乾燥しやすいかかとを重点的に、保湿クリームを塗り込んでおきます。
⑳子供と一緒に!スライムづくり
おすすめの食用重曹
パックス
「パックス 重曹F 2kg」は、パンやケーキ作りにも使える食用重曹です。たっぷり入ってお値段がリーズナブルなのもうれしいですね。
シリンゴル
内モンゴル大平原の地層から掘り出したトロナ鉱石を100%原料につくられた、安心して使える食品グレードの重曹・シリンゴルです。たっぷり入っているから、日常生活で惜しみなく使えますね。
白鳥印
大容量のものを買っても湿気ってしまわないか、使いきれるかどうか心配という方には、少量パックがオススメ。ちょっぴりレトロなパッケージもかわいいですね。
スキンケアアイテムも充実!
重曹泡洗顔
重曹のチカラでお肌もピカピカに。ホイップクリームみたいなふわふわの泡で、洗い心地もGoodです。
重曹つるつる石鹸
熟練の職人さんが丁寧に炊き上げた、重曹入り無添加石けん。天然油脂が本来持っているうるおい成分をそのまま残しているので、お肌に優しく環境も汚しません。
歯のホワイトニング
歯ブラシに1プッシュし60秒磨くだけで簡単に歯のホワイトニングができます。コーヒーや紅茶をよく飲む方の歯のステイン落としに効果的です。
重曹は、別名「Baking Soda / ベーキングソーダ」といいます。これは、お料理に使われるベーキングパウダー(ふくらし粉)の成分でもある「炭酸水素ナトリウム」のこと。洗剤のように見えますが、私たちの生活のさまざまなところに使われていてるんですよ。