「嫉妬」はするのも、されるのも辛く苦しい
嫉妬の感情の根底にあるのは、「他者が羨ましい」「愛情が欲しい」「認めて欲しい」「注目されたい」という願望が主な欲求だったりします。
人は人、自分は自分。わかっていても、なかなか嫉妬の気持ちをコントロールすることは難しいですよね。この厄介な嫉妬の感情と上手に付き合っていくにはどうすれば良いでしょう。
また、嫉妬されているという人は、周囲からの妬みのまなざしに煩わされることなく、自分らしさを発揮して、日々キラキラ過ごすためにはどうすれば良いのでしょう。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
嫉妬をしないために心がけたいこと
人と自分を比べない
誰かと自分を私たちは無自覚のうちに比較して一喜一憂しています。身近な人と比べてしまうこともあれば、メディアから流れてくる見ず知らずの著名人と比べてしまうこともあるかもしれません。
誰もが理想を持っています。自分の理想と現実の間にギャップがあると、自分の理想に近いものを既に持っている人を羨ましいと思ってしまいます。
何かを手にしている人は、必ずと言っていいほど小さな努力を積み重ねていたり、困難を乗り越えてきている人が大多数を占めています。それも、人知れず見えないところで努力や苦労を重ねている場合がほとんどだったりします。
努力や困難は、ある一定のラインを超えると楽しいとさえ思えるようになってくるといいます。人より優れた成果を出す人は、不思議と楽しそうにしている人が多いのは、そのせいかもしれません。また、困難そのものに人生の醍醐味を見出す人たちもいます。
自分と誰かを比べて「羨ましい」と思う暇があったら、自分が輝くためにできることを探してみましょう。そしてまずは行動しましょう。最初は何をやっていいのかわからず手探りであっても、そのうち自然と答えが見つかるはずです。
一番大切なことは自分が心から「楽しい」と思う気持ちを大事にすること。苦行で成長する時もありますが、楽しくなければ何事も続きません。誰かを嫉妬している暇があったら、自分の内面に目を向けて、楽しい・ワクワクする気持ちを探してみましょう。
重要なのは行為そのものであって、
結果ではない。
行為が実を結ぶかどうかは、
自分の力でどうなるものではなく、
生きているうちにわかるとも限らない。
だが、正しいと信ずることを行いなさい。
結果がどう出るにせよ、
何もしなければ何の結果もないのだ。
評価基準を自分軸にする
誰かに評価されることで何かを得たような満ち足りた気持ちになることってあると思います。
しかし、大切なのは自分自身で自分の成果をしっかり正当に評価してあげることです。
自分が良いと思っているのに、なかなか周りに評価されない時は、自分自身の評価基準が甘いか、まだ時代がついてきていないせいかもしれません。人の脳は知らないことを認知できない、という作用があるため、新しすぎるものは評価されないのです。
「自分が良いと思うのだから良い!」と信じる強さとともに、自分自身の評価指針を正しく調整していく冷静さも大切です。
他人と比較して、
他人が自分より優れていたとしても、
それは恥ではない。
しかし、去年の自分より
今年の自分が優れていないのは
立派な恥だ。
嫉妬されてしまったときに心がけたいこと
「嫉妬されるのは、謙虚さが足りないから」という言葉があります。必ずしもそうとは限りませんが、誰かから嫉妬された時は、「最近、謙虚さが足りないのかもしれない」と思うと不思議と心が穏やかになります。
すべての出来事の原因は自分自身にあると思うことで、結果的に他者に支配されたり煩わされることもなくなります。
それでも辛いときはどうすれば良いでしょう。嫉妬に感情を支配されてしまった人は、自分を客観視できなくなっています。身に覚えのない噂をばらまかれたり、思わぬ人間関係のトラブルに巻き込まれたりすることもあるかもしれません。まずは、必要最低限のお付き合いにとどめるなどして出来る限り距離を置きましょう。距離をとればとるほど相手にとってあなたは関係のない人となり嫉妬心も自然と消滅していくでしょう。
愛情と嫉妬心における、距離の取り方
好きな人やパートナーが、別の相手を想っていると嫉妬をしてしまうことがあります。
恋愛感情と嫉妬は昔から切っても切れないテーマです。誰もが一度は辛い経験をしたことがあるのではないでしょうか。
嫉妬は相手を思う気持ちの裏返し。気持ちを抑えることは難しいけど、ちゃんと伝えた方が良いこともあるでしょう。伝えることで、状況が改善されたり、相手の気持ちが変わったり、関係に変化が生じることはあります。
しかし、パートナーシップにはタイミングや相性、その人本人が抱える心の問題など、様々な要素が絡み合っています。努力をしたからといって何もかも解決するわけではありません。
最終的に大切にしたいことは、「相手にとって、もっとも良いことは何か?」ということではないでしょうか。相手の幸せを願い続けること、そして自分が幸せになれる未来を疑わないこと。このふたつがあれば、たとえその人との関係がうまくいかなかったとしても、必ず次の良い未来が待っていてくれるはずです。
嫉妬は成長の糧になる
嫉妬はされても、しても苦しいもの。嫉妬されていた人が嫉妬する側に変わることもあれば、その逆もしかり。嫉妬はめぐりめぐって自分に返ってくるものなのです。嫉妬をしない・されない自分になるために大切なことは、まずは自分が成長すること。他者ではなく、自分の心に目を向け成長し続ければ、嫉妬心という魔物はやがて周囲から自然といなくなるでしょう。
おわりに
嫉妬の感情と付き合うのは、苦しく難しいと感じることも多いでしょう。しかし、あなたが今抱えている、あなたを今悩ませているその「嫉妬心」を乗り越えられた時、あなたはきっと今よりひと回りもふた回りも確実に成長しているはずです。
誰かを羨ましいと思う感情と隣り合わせにある「嫉妬」は、多かれ少なかれ誰もが経験することではないでしょうか。