夏の暑さ対策には、「グリーンカーテン」がおすすめ!
だんだんと、あの暑い夏の兆しを感じてきましたね。
エアコンをつけっぱなしにしがちなこれからの季節は、光熱費も気になるところです。
そこで今回は“天然の日よけ”、「グリーンカーテン」の作り方と、おすすめの植物をご紹介します。かわいい花を眺めたり、おいしい実のなる植物を育てたり、訪れる蝶やミツバチなどの生き物に癒されたり、日よけの効果以外にも楽しみはたくさん♪
今なら暑さ本番の時期に間に合いますので、興味のある方はぜひすぐにでもチャレンジしてみてくださいね!
エアコンをつけっぱなしにしがちなこれからの季節は、光熱費も気になるところです。
そこで今回は“天然の日よけ”、「グリーンカーテン」の作り方と、おすすめの植物をご紹介します。かわいい花を眺めたり、おいしい実のなる植物を育てたり、訪れる蝶やミツバチなどの生き物に癒されたり、日よけの効果以外にも楽しみはたくさん♪
今なら暑さ本番の時期に間に合いますので、興味のある方はぜひすぐにでもチャレンジしてみてくださいね!
「グリーンカーテン」って?
「グリーンカーテン」とは、夏の日差しを遮るために、蔓(つる)性の植物を、建物の外側に植物のカーテンのような形に育てるもの。
秋には葉を落とす落葉植物を植えることが多く、朝顔やゴーヤなど鑑賞や果実の収穫も期待できる、日本ならではの知恵。江戸時代では軒先にしゅろ縄を結んで、朝顔を育てて涼を得ていたそうです。
秋には葉を落とす落葉植物を植えることが多く、朝顔やゴーヤなど鑑賞や果実の収穫も期待できる、日本ならではの知恵。江戸時代では軒先にしゅろ縄を結んで、朝顔を育てて涼を得ていたそうです。
「グリーンカーテン」の3つの魅力
その効果は「太陽の日差しを遮る」だけではありません。
グリーンカーテンをおすすめする、「3つのメリット」をご紹介します♪
グリーンカーテンをおすすめする、「3つのメリット」をご紹介します♪
①冷却効果はナンバーワン!
室温の上昇は窓からさし込む日光の影響が大きく、室内よりも屋外に日よけを設置すると効果が高いそう。
日よけといえば昔ながらの「よしず」や「すだれ」、「ブラインド」を思い浮かべますが、それらは時間が経つと暖まって放射熱がおきるのに対し、植物は根から吸い上げた水を蒸散させることで自身の温度を下げています。その結果、日射による熱エネルギーの遮蔽率が「すだれ」が50〜60%なのに対し、グリーンカーテンはなんと80%も!
また、蒸散している葉の間を通ってくる風にも涼感が。日光をさえぎるだけでなく、周りの空気の温度を下げる役割も果たしてくれるのですね。
日よけといえば昔ながらの「よしず」や「すだれ」、「ブラインド」を思い浮かべますが、それらは時間が経つと暖まって放射熱がおきるのに対し、植物は根から吸い上げた水を蒸散させることで自身の温度を下げています。その結果、日射による熱エネルギーの遮蔽率が「すだれ」が50〜60%なのに対し、グリーンカーテンはなんと80%も!
また、蒸散している葉の間を通ってくる風にも涼感が。日光をさえぎるだけでなく、周りの空気の温度を下げる役割も果たしてくれるのですね。
こちらに板橋区役所の緑のカーテンをサーモグラフィで撮影した画像があります。グリーンカーテンの冷却効果がはっきりと見てとれますよ!
② 育てる楽しみや癒し効果
植物の緑は、目や心に癒しの感覚をもたらしてくれますよね。さらに、成長とともにつるを伸ばし花を咲かせたり、実をつけたり……。植物の育つ姿は、見る人の気持ちを前向きにもしてくれそうです。
また、お子さんがいるご家庭では、育てた野菜や実を食べることで、「食育」にも繋がりますよ。
「美しい花を楽しみたい」「おいしい実を味わいたい」「すっきりとした緑を楽しみたい」など、それぞれの希望にあった植物の品種を選ぶことで、涼感以外にも様々な楽しみが待っています♪
また、お子さんがいるご家庭では、育てた野菜や実を食べることで、「食育」にも繋がりますよ。
「美しい花を楽しみたい」「おいしい実を味わいたい」「すっきりとした緑を楽しみたい」など、それぞれの希望にあった植物の品種を選ぶことで、涼感以外にも様々な楽しみが待っています♪
③環境への配慮と電気代の節約に
◆「ヒートアイランドの緩和」や「CO2の削減」にも
コンクリートに囲まれ熱を蓄えやすい構造になっている都市部は「ヒートアイランド現象」によって郊外よりも気温が高くなってしまいます。
また、CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスが大気中に増えて、地球全体の温度が上昇している「地球温暖化現象」も気になるところ。グリーンカーテンは、そのどちらの緩和にも貢献できるとして注目されています。
エアコンの使用量が減ることで、CO2削減が見込め、植物自体にもCO2を吸収する働きも。カーテン一枚で考えると微々たるものですが、多くの人が取り組むことで、温暖化防止に繋がると期待されているのです。
また、電気の使用量が減るということは、この時期にかさみがちな電気代の節約にも♪
また、CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスが大気中に増えて、地球全体の温度が上昇している「地球温暖化現象」も気になるところ。グリーンカーテンは、そのどちらの緩和にも貢献できるとして注目されています。
エアコンの使用量が減ることで、CO2削減が見込め、植物自体にもCO2を吸収する働きも。カーテン一枚で考えると微々たるものですが、多くの人が取り組むことで、温暖化防止に繋がると期待されているのです。
また、電気の使用量が減るということは、この時期にかさみがちな電気代の節約にも♪
◆「生物の多様化」への貢献も
様々な生物が生態系をつくることで私たちの生活は豊かなものに。そして、将来にわたって生態系を維持するには「生物の多様化」が必要だと言われています。
その為、都市部での生物多様化に貢献する面もあるとして、様々な企業や自治体がグリーンカーテンなどの壁面緑化や屋上緑化に取り組んでいるのです。
虫ときくと嫌なイメージを持つかもしれませんが、人類に役立つ“益虫(えきちゅう)”といわれるミツバチや、綺麗な蝶など、様々な生き物たちがカーテンに遊びにくる様子は、見る人の心をきっと和ませてくれますよ♪
その為、都市部での生物多様化に貢献する面もあるとして、様々な企業や自治体がグリーンカーテンなどの壁面緑化や屋上緑化に取り組んでいるのです。
虫ときくと嫌なイメージを持つかもしれませんが、人類に役立つ“益虫(えきちゅう)”といわれるミツバチや、綺麗な蝶など、様々な生き物たちがカーテンに遊びにくる様子は、見る人の心をきっと和ませてくれますよ♪
こちらに、都市部でのグリーンカーテンの必要性について分かりやすい説明があります。
「グリーンカーテン」を作ってみよう!
実際にカーテンを作ってみる前に、どんな形状のカーテンがあるのかを、作り方と共に見ていきましょう。お住まいの環境に合わせたカーテン作りの参考にしてみてくださいね。
①ネットを使う
最も簡単に設置でき、撤収も楽なのでおすすめ。
ネットは園芸店の他に100円ショップにも売っています。繋げたりカットしたり、カーテンの大きさは調節可能です。
ネットは園芸店の他に100円ショップにも売っています。繋げたりカットしたり、カーテンの大きさは調節可能です。
<材料>
・カーテンの大きさのネット
・麻ひもなど
・カーテン幅の長さの支柱(必要な場合)
・外壁に取り付けるフック(必要な場合)
・麻ひもなど
・カーテン幅の長さの支柱(必要な場合)
・外壁に取り付けるフック(必要な場合)
<作り方>
①ネットの上部を二階のバルコニーの手すりに結んだり、窓の上部の外壁にフックを接着し引っ掛けたりして、下に垂らします。物干竿を引っ掛ける部分を利用してもいいですね。
より安定させたい場合は、支柱を上部の編み目に通し、支柱に紐を結びつけて固定すると、カーテンがたわまずピシッと張れます。
より安定させたい場合は、支柱を上部の編み目に通し、支柱に紐を結びつけて固定すると、カーテンがたわまずピシッと張れます。
②ネットの下部は、余った部分をプランターの下に巻き込み、プランターの重さで固定するのが一番簡単です。または、ネットの下の部分に紐をしばり、紐の先をブロックやレンガに固定します。
ネットが揺れると植物が上手く蔓を伸ばせないので、ピンと張って固定してくださいね。
ネットが揺れると植物が上手く蔓を伸ばせないので、ピンと張って固定してくださいね。
②ネット+支柱の設置方法
支柱を組み立ててネットをはると、ガッチリと安定したカーテンに。
組み立てる分、手間がかかりますが、ゴーヤやキュウリなど大きな実のなる植物もしっかりと支えてくれます。
組み立てる分、手間がかかりますが、ゴーヤやキュウリなど大きな実のなる植物もしっかりと支えてくれます。
<材料>
・カーテンの大きさのネット
・「カーテン幅」の長さの支柱×2本〜
・「カーテン高+地中に挿す分」の長さの支柱×2本〜
・ビニール紐など
・「カーテン幅」の長さの支柱×2本〜
・「カーテン高+地中に挿す分」の長さの支柱×2本〜
・ビニール紐など
<作り方>
①カーテン幅の長さの支柱をネットを通したものを横棒に、高さの支柱を縦棒にして、交差した部分をビニール紐などで固く結びつけます。ネットがたるまないように気をつけてくださいね。
②上部を壁に立てかけながら、下部を地中やプランターに挿します。
②上部を壁に立てかけながら、下部を地中やプランターに挿します。
「よしず」を立てかけるようにしますが、風で倒れたりしないように上部は紐などで固定してくださいね。特に高層階のベランダなどでは、吹き飛ばされないようにしっかりと固定できる方法で設置してください。
※固定する場所がない場合は、プランターや地中に挿した支柱を交差させて自立させる方法もあります(下記リンクの「合掌式」を参照ください)
※固定する場所がない場合は、プランターや地中に挿した支柱を交差させて自立させる方法もあります(下記リンクの「合掌式」を参照ください)
③物干し用の突っ張り棒を利用する
ベランダなどで固定する場所がない場合は、突っ張り棒を利用すると便利です。
とくに「突っ張り物干」は上下を逆さまにして固定すると、ネットの上部をとめられる部分が上のほうに来て、ちょうど良い仕上がりに。強風でもガッチリとささえてくれますよ。
とくに「突っ張り物干」は上下を逆さまにして固定すると、ネットの上部をとめられる部分が上のほうに来て、ちょうど良い仕上がりに。強風でもガッチリとささえてくれますよ。
④ラティスを使う
ラティスを利用する方法も。安定感があるので、大きめの実がなる植物におすすめです。つるが巻きつきやすいように、ネットをかけるのを忘れずに。
カーテン作りを成功させるポイントと注意点
せっかくカーテンを作るのですから、気持ちよく楽しみ、効果的に涼を得たいですよね。ここからは、上手に育てるコツや注意点をご紹介します。
①大きなプランターにいい土をたっぷりと
カーテンの出来を大きく左右するのが“土の質と量”。古い土や適当に掘った土ではなく、培養土をブレンドするか、専用の土を購入しましょう。
野菜用の大きなプランターにたっぷりと土を入れ、一つのプランターに多くても苗は2株までに。根が回り、スペースが足りなくなると葉が枯れる原因にもなります。
苗を植え込むときはポットと同じくらいの穴を掘り、根を崩さないようにそっと植えましょう。
野菜用の大きなプランターにたっぷりと土を入れ、一つのプランターに多くても苗は2株までに。根が回り、スペースが足りなくなると葉が枯れる原因にもなります。
苗を植え込むときはポットと同じくらいの穴を掘り、根を崩さないようにそっと植えましょう。
大きなプランターがない場合は培養土の袋ごとプランター代わりにすることもできますよ。下のリンク先の方法を参考にしてみてくださいね。
②コンクリートの地面に直接、置かない
猛暑の時期は、コンクリートの地面からの熱でプランターが蒸れてしまうため、ブロックやレンガ、発砲スチロールなどを挟んで地面から浮かせましょう。
③ネットは斜めに、鉢の外側に
とくに南向きに作る場合は、カーテンを斜めに設置するのがオススメ。影の面積を大きくすることで、地面からの熱も抑えることができますよ。
また、ネットは植物よりも太陽側になるように張りましょう。太陽を求めたつるがネットに絡まりやすくなり、カーテンの内側に鉢があることで土が乾きにくくなります。
また、ネットは植物よりも太陽側になるように張りましょう。太陽を求めたつるがネットに絡まりやすくなり、カーテンの内側に鉢があることで土が乾きにくくなります。
④「摘芯」で密度のあるカーテンに
葉を茂らせるためには、「摘芯(てきしん)」が欠かせません。苗を植えて1mほど伸びてきたら、先端を2〜3cmのところでカットしましょう。子蔓、孫蔓が出てきたら、伸ばしたい方へ誘引してヒモなどでとめます。
カーテンが成長する前に雌花が沢山でてしまったら、摘み取ってしまったほうが葉が茂ります。カーテンから飛び出たつるもカットしてくださいね。
カーテンが成長する前に雌花が沢山でてしまったら、摘み取ってしまったほうが葉が茂ります。カーテンから飛び出たつるもカットしてくださいね。
詳しい「摘芯」の方法はこちらのサイトを参考にしてください。
⑤すだれを重ねるとさらに効果的
グリーンカーテンの下にすだれを垂らすと、さらなる日よけ効果が。葉の密度が少ない植物、多少暗くなっても日光を遮りたい場合などにお試しを。
⑥近隣の迷惑にならないように
マンションなどの集合住宅では、近隣への配慮を忘れないようにしましょう。
とくに避難経路は塞がないように注意してくださいね。またプランターの落下、階下への落ち葉を防ぐため、ベランダの少し内側に設置するようにしましょう。
上の階へつるが伸びないように剪定をしたり、排水溝に葉や土を詰まらせないよう、こまめな手入れも忘れずに。
とくに避難経路は塞がないように注意してくださいね。またプランターの落下、階下への落ち葉を防ぐため、ベランダの少し内側に設置するようにしましょう。
上の階へつるが伸びないように剪定をしたり、排水溝に葉や土を詰まらせないよう、こまめな手入れも忘れずに。
※グリーンカーテンを設置する場合は、マンションの規約やルールに従ってください。
「グリーンカーテン」におすすめの植物
グリーンカーテンにおすすめの、初心者さんでも育てやすい植物をご紹介していきます♪
◆「実」のなる品種
育てやすい「ゴーヤ (にがうり)」
詳しいゴーヤの育て方は、こちらのサイトをご覧ください。
ゴーヤを使った料理レシピはこちら
カバー力抜群!「ヘチマ」
出典:www.flickr.com(@Leonora (Ellie) Enking)
3階以上の建物も覆うことのできる「ヘチマ」。大きな葉でカバー力抜群です。
ヘチマ水やヘチマタワシが作れるのことでも知られていますね。
繁殖力が旺盛な分、コンパクトなカーテンを作りたい場合は管理が大変かもしれません。
詳しいヘチマの育て方は、こちらのサイトをご覧ください。
ヘチマを使った料理レシピはこちら
今注目の「パッションフルーツ」
実は収穫してから、表面がシワシワになるまで追熟させます。中身をそのまま食べても、アイスやヨーグルトにかけても◎
お菓子やスムージーの材料にもなり、いろいろなレシピに応用できます。
パッションフルーツを使った料理レシピはこちら
暑さに強い「オキナワ スズメウリ」
詳しいオキナワスズメウリの育て方は、こちらのサイトをご覧ください。
ふっくら可愛らしい「フウセンカズラ」
詳しいフウセンカズラの育て方は、こちらのサイトをご覧ください。
◆「花」のきれいな品種
日本の夏の風物詩「アサガオ」
詳しいアサガオの育て方は、こちらのサイトをご覧ください。
大きな花が魅力の「ヨルガオ」
詳しいヨルガオの育て方は、こちらのサイトをご覧ください。
翌年も楽しめる「オーシャンブルー」
詳しいオーシャンブルーの育て方は、こちらのサイトをご覧ください。
南国イメージの「ルコウソウ」
詳しいルコウソウの育て方は、こちらのサイトをご覧ください。
繁殖力旺盛な「ツンベルギア」
詳しいツンベルギアの育て方は、こちらのサイトをご覧ください。
いろいろ楽しめる「混植」もおすすめ!
「グリーンカーテン」で涼しく楽しい夏を♪
グリーンカーテンの仕立て方と、おすすめの品種をご紹介しましたがいかがでしたか?
どこにどんなカーテンを作ろうか、考えるだけでワクワクしてしまいますよね。
エコで節約にもなって育てる喜びも感じられる♪
そんなグリーンカーテンで、今年も暑い夏を涼しく元気に乗り切りましょう!
どこにどんなカーテンを作ろうか、考えるだけでワクワクしてしまいますよね。
エコで節約にもなって育てる喜びも感じられる♪
そんなグリーンカーテンで、今年も暑い夏を涼しく元気に乗り切りましょう!