なかには当然のごとく、煩わしいこともありますよね。今回は、社会生活を営むうえで、人間関係をスムーズにするためのちょっとしたコツをまとめました。
どれもあたりまえのことばかりですが、毎日コツコツ続けることは、意外にむずかしい。基本を見直すためにも、自分が毎日ちゃんとできているか、再確認してみてはいかがでしょう。
Ⅰ、笑顔で元気よく挨拶しよう
挨拶は、基本です。笑顔で、元気のよい挨拶は、相手を元気にします。眠い日もあれば、疲れている日もあるけれど、朝いちばんの挨拶は大切にしたいですね。
Ⅱ、報告・連絡・相談はこまやかに
仕事の場において、報告・連絡・相談は大切です。お互いに、今何が起きているのか?どういう状況なのか?ということを、上司や担当者にしっかり伝えましょう。
遅刻・欠勤の連絡や、締め切りが遅れてしまうなどの連絡は特に重要です。これらはなるべく少ない方が良いですが、どうしても起こってしまう時がありますよね。そんな時は、ちゃんと連絡しましょう。あたりまえのことですが、なかなか出来ない人が増えています。
報告・相談をする時は、「いつ、誰が」ということを明確にしましょう。いつまでにやります、誰が担当しています、などを曖昧にしてしまうと後々トラブルに繋がります。職場は友人関係ではありません。明確さが大切です。
Ⅲ、先輩や目上の人を立てる
自分より人生経験のある目上の人は立てるようにします。お互いの気持ちを尊重する態度をとりましょう。自分よりも経験ある、というだけで学ぶところは必ずあります。逆もまた然りで、年下の同僚や経験が浅い人からも学ぶことはたくさんあります。お互いを尊重し学び合う姿勢が、人間関係をスムーズにします。
Ⅳ、基本の仕事をきっちりやる
大きな仕事を任されたり、責任ある立場になったりすると、基本の仕事をおろそかにしがちです。しかし、それは絶対やめましょう。人に任せることは大切なことですが、初心忘れずべからず。基本をおそろかにすると必ずどこかで足元をすくわれます。
Ⅴ、悪くなくても、しっかり謝る
働いていると少なからず理不尽と感じざる得ない事態に巻き込まれます。どんなに感情を抑えて、理性的に考えても、こちらが悪くないという状況であるにも関わらず、謝らねばならない時も多々あります。しかし、どんな時も丁寧に、相手の心に響くように謝りましょう。
「謝る」という行為は自分のためにあるのではありません。相手のためであり、会社や社会の利益のためです。「謝る」という行為ひとつで守れるものはたくさんあります。自分の感情を超えて、次の行動を冷静に選択することもまた働くことの面白さです。
Ⅵ、謙虚な気持ちを持ち続ける
人間は慣れやすい生き物です。慣れてしまうことで感謝することを忘れます。会社に勤めている人は、会社に利益をもたらすために雇ってもらっています。あなたの代わりはいくらでもいるし、会社も星の数ほどありますが、今そこで働くということを選択していることは、きっと何かしらの縁や学ぶべきことがあるからではないでしょうか。今、ここにいる意味を大切に。謙虚な気持ちを忘れずにいたいものです。
Ⅶ、評価を焦らない
「頑張っているのに評価されていない」と感じるときは、全体の数字を見るようにします。あなたの部署だけでなく、会社全体の数字です。会社を運営するにはたくさんのお金がかかります。あなたの見えないところで、多くのお金が動いています。お給料が上がらないと嘆く前に、なぜ自分のところまでお金が回ってこないかを冷静に分析してみましょう。然るべき理由は必ずあるはずです。それが自分の努力で改善できるのなら、頑張り続ける価値があります。
Ⅷ、提案をするときは、成果や未来をイメージさせる
何か提案をするとき、その成果をイメージすることを共有しましょう。「私はこれが良いと思うんです!」と言っても、それが相手や会社にとって良いこととは限りません。なぜそれが良いことなのか?ということを相手がイメージできれば共感を得られ、あなたの提案はよりスムーズに通るでしょう。
Ⅸ、自分の利益ではなく、会社や公共の利益を優先させる
自分のためばかりを考えていると、周りにしっかり見抜かれます。欲望を持たないというのは難しいことかもしれません。しかし、仕事とは人に奉仕すること、誰かの役に立つことです。あなたの行動は、誰かの役に立っているか?ということを冷静に考えてみましょう。きっと誰かの役に立っているはずですよ。
Ⅹ、人の感情を大切にする
人は感情の生き物です。人がお金を使ったり、行動を起こすのは、心が動いたとき。人の気持ちに注意を払ってみてください。社会は人間関係を学ぶ場所です。人の気持ちをないがしろにしていませんか?心豊かな人は必ず、人の気持ちをよく考えています。
Ⅺ、愚痴や不満は絶対に口にしない
嫌なことがあるとついつい言いたくなる愚痴や不満や人の悪口。これらは毒を吐いているばかりではなく、自分自身の品性を下げる行為です。そうした姿は、巡り巡って誰かに見られているものです。周りのためだけではなく、自分自身のために、沈黙を守れる人が社会では重宝されます。
おわりに
私たちの多くは、生活のために働いている…と感じている人が多いのではないでしょうか。しかし、お金を得るためだけに、時間を無為に過ごすのは非常にもったいないことだし、もしもお金を得るために、私たちが時間を売っているとすれば、それはプラスマイナスゼロ…もしくはマイナスにもなりえることです。
人は人の中でしか生きていくことができません。社会とは、仕事とは、自分自身を成長させ、学ぶための貴重な場所です。思い出してみてください、子どもの頃新しいことができたときのワクワクした気持ちを。私たちはいつまでも学ぶために生きています。
社会は、人間関係を学ぶ場所。いろんな人と出会い、いろんな経験をします。