和の作法「奥ゆかしさ」をお手本にした、心の姿勢
言葉は心を映す鏡
自分が使わないだけでなく、そのような言葉が飛び交う場からはさりげなく去ることも、賢い選択。
謙虚であること
「嫉妬されるのは、謙虚さが足りないから」という見方もあります。自慢はせず、卑屈になることもなく、あるがままの自分でいることに自信を持つこと。そんな心の姿勢でいたいですね。
貧しさとは、人のこころを思いやれないこと
お金がない、力がないことが貧しさではありません。人は誰でも「笑顔」や「言葉」や「行動する力」を持っています。貧しさとは人のために何もできないこと。笑顔ひとつで誰かを幸せにすることもできるのです。
和の作法「衣を正す」を現代的に解釈すると?
値段に左右されず、自分の好きを選ぶ
価格は相対的。高いもの=良いものとは限りません。
値段に左右されず、自分が“素敵”と思う感性を大切にしましょう。安くて素敵なものは世の中に溢れています。
ブランド品を持っことだけでは、自分の品格は高められない
高級ブランドとして地位を確立しているブランドには、長い間多くの人たちに愛されてきた歴史があります。高い値段であっても買いたいと思わせるだけの美しさやフィロソフィが息づいていますね。
本物や良いものに触れることは大切です。しかし、ブランド品を持つことで自分自身が格上げされるわけではありません。
ブランドに触れるということは、美の歴史や哲学、世の中で果たしてきた責任に触れるということ。そのブランドを持つにふさわしい自分になれるようにと、日々の頑張りやモチベーションアップにつながるのなら安い買い物かもしれません。良いものは長く使えるし、持てば持つほど愛着が湧くものです。ブランド品は、こんなふうに自分自身の価値を高めてくれるツールとして捉えてみてはいかがでしょう。
肌の色を明るく見せてくれる服を選ぶ
あなたが沈んだ表情をしているだけで、まわりの人まで悲しい気分にさせてしまうかもしれません。
いつだって明るい表情でいたいものですね。そのためにも着る服は、肌をキレイに見せてくれる色を選びましょう。まずは自分の肌色を知り、顔色をキレイに見せてくれる色を意識して服を選んでみてはいかがでしょう?
脱ぐときに慌てない靴選び
お呼ばれをした日や、靴を脱ぐタイプのお店に行かねばならないとき、履きずらく脱ぎずらい靴だと慌ててしまいますし、スマートではありません。
足に合っていて、脱いだり履いたりすることがスムーズな靴を選びましょう。もちろん、一日中靴を脱ぐ機会がないときは、どのような靴でも構いません。自分の足にぴったり合ったお気に入りの靴を楽しんで。
「見栄」を張るのは素敵なこと
見栄というのは、着飾ることではありません。
どんなに疲れていても、穏やかな表情でいること。相手へ無用な気遣いをさせない、礼儀をわきまえた行動をとることも、プライドを持ち、見栄を張っているからこそなせるわざ。
和の作法「伝統から学ぶ」、暮らす姿勢とは?
掃除を大切に。磨くことは、心を磨くこと。
掃除をすることは、心を磨くことです。
塵やほこりを払い、キレイな布で磨き上げる行為は、心を磨くのと同じ作業だと昔から伝えられてきました。
あなたの作り出す空間は、あなたの心を映す鏡。いつも過ごす場所が乱れてきたら、心が乱れているサインと捉えましょう。また忙しすぎても、部屋は散らかってきてしまいます。「忙しい」という漢字は「心を亡くす」と書きます。時には、ゆっくりと休息を。
おわりに
日本に昔から伝わる心の作法、暮らしの作法は、美しく生きるためのエッセンスがたっぷり詰まっています。ご先祖さまたちが受け継いできた伝統の美を、現代のわたしたちの暮らしに取り入れてみたら、素敵だと思いませんか。
不平、不満、愚痴、悪口。醜い言葉は、心をどんどん汚してしまいます。