和風庭園で見かけることも多い椿。古くから日本人に愛され続ける凛とした美しい姿は、目指したい女性像そのもの。品種によって様々な花姿を見せる椿をおうちに迎えて、その美しい姿を堪能してみませんか?2017年01月26日作成
古くから日本人に愛され続けている椿。実は日本原産の植物で、朝鮮半島や台湾にも分布しています。この馴染み深い植物は、概ね暑さや寒さに強く、育てやすい植物として人気です。寒さが残り、庭木の花が少ない2月から咲はじめ、3月下旬まで凛とした美しい花を咲かせます。凜としたその姿は、目指したい日本の女性の美しさそのものですね。
凛とした花姿に負けず、つやりとした光沢のある濃い緑で厚みの葉っぱも魅力のひとつ。椿の名前の由来に関する諸説は、この美しい葉っぱに因んだものが多く謂われています。
硬い種子は、椿油が採れるとしても有名ですよね。独特の香りがする椿油は、高級食用油としてだけでなく、整髪料や古くは燃料としても使われていました。
椿に非常に似た花を付ける植物として有名なサザンカ。皆さんその違いってご存知ですか?椿は花弁がボトッと丸ごと落ちるのに対し、サザンカは花弁が個々に散っていくという違いがあります。この花の落ち方から、縁起が悪いとされることもありますが、その花の美しさは「日本のバラ」と称賛されるほどの人気です。
栽培環境は、基本的にやや日陰でも元気に育ってくれます。土壌も粘土質以外であれば、特に問題なく育てることができますよ。水やりは、土が乾燥していたらあげる程度でOK。2年以上経つ木なら天候任せでも育ちます。肥料は、地植えの場合は1~2月に寒肥を1回施してあげるだけ。鉢植えなら、3月と9月に追肥してあげます。
椿は、枝が伸びて風通しが悪くなったり、樹形が乱れてきたら剪定します。椿の花芽は、6月~7月頃に作られるので、剪定は3月~5月に行うといいですよ。夏に枝葉が茂ってしまった場合は、花芽を確認しながら軽い剪定を9月頃に行いましょう。
椿は、古くから愛されているからこそ、園芸品種がとっても多いんです。咲き方や斑の入り方、花色など、きっとあなたのお気に入りの1本が見つけられるはず!
侘助(ワビスケ)という品種。シンプルな花姿の一重咲きは、気品に溢れています。この侘助は、茶人千利休のお付きだった「侘助」が利休のために育てた椿で、以後茶の席によく用いられていたことからこの名前が付けられた種類です。侘助には、赤やピンク、白など、様々な花色が登場していますよ。
正義(マサヨシ)という品種。全体に大小の白い斑入りが特徴的です。シンプルな一重咲きとともに古くから愛されている八重咲きは、1輪でも十分な存在感ですよ。
乙女椿(オトメツバキ)という品種。淡いピンクが可憐な椿で、柔らかな印象が人気の品種です。八重咲きよりももっと華やかな千重咲きは、まさに「日本のバラ」と感じる程の美しさですよ。
唐錦(カラニシキ)という品種。斑入りとよく似ていますが、こちらは「吹掛け絞り」という花色です。唐錦は、八重咲きの古い品種ですが、絞りが美しく、今でも愛され続けている品種です。
玉之浦(タマノウラ)という品種。赤に真っ白な覆輪が入る一重咲きの品種です。長崎県五島列島の福江島で発見された椿で、残念なことに増殖用として穂木が乱獲されてしまい、原木は枯死して現存していません。覆輪のコントラストがとっても美しい玉之浦、見かけたら是非おうちに迎えてみて!
紅卜伴(ベニボクハン)という品種。唐子咲きとは、雄しべ全体または葯が花びらのような形の小花弁となって、花の中心部にまとまった咲き方のこと。かなりボリューム感のある花が咲くから、散って下に落ちた姿もインパクトがあります。
赤やピンクも美しい椿ですが、雪のように真っ白な椿も可憐で上品なんです。こちらの加茂本阿弥(カモホンナミ)は、大輪の一重咲きで、お椀状の美しい花を咲かせます。このはんなりとした美しさは、京ツバキを代表する品種の一つと言われていますよ。
こちらは、中国の黄色い椿、金花茶(キンチャカ)という品種。日本の椿とは違った葉っぱの形をしていますが、同じツバキ科の花です。昭和50年代に当時椿は赤が主流だった頃、幻の黄色い椿が中国にあるとして話題になった品種ですって。以降、品種改良が進み、様々な黄色い椿が誕生しているんですよ。
椿って、咲き方によっては、本当にバラのように見えますね!シンプルな和風庭園には一重咲き、和洋取り入れたお庭には千重咲きや唐子咲きはいかがでしょうか?育て方も、土壌を選ばず、お手入れも簡単だから、寒い時期のお庭の花木をして、椿をおうちに迎えてみませんか?
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古くから日本人に愛され続けている椿。実は日本原産の植物で、朝鮮半島や台湾にも分布しています。この馴染み深い植物は、概ね暑さや寒さに強く、育てやすい植物として人気です。寒さが残り、庭木の花が少ない2月から咲はじめ、3月下旬まで凛とした美しい花を咲かせます。
凜としたその姿は、目指したい日本の女性の美しさそのものですね。