自然の栄養をいただく「野草ごはん」
野草は栄養価も高くおすすめの食材
映画『植物図鑑』でも話題に
身近な場所で探してみて
山菜採りのように山中に入らなくても、日常生活の範囲内で野草採取が可能です。たくましい野草は歩道に生えていることもあります。おすすめは河川敷や公園です。公園には思っている以上に野草が生えているので、探してみてくださいね。
野草を採りに行くときの必需品
軍手とビニール袋
野草をとる時の必需品は軍手とビニール袋。小さなビニール袋をいくつか持って行くと、採取の時に種類分けができて便利です。また、最初から野草を取りに行くと決めた日はランニングシューズで出かけましょう。
野草図鑑
スマホのアプリもおすすめ
散歩のついでに…という方には、スマホのアプリもオススメです。野草図鑑と比べると、掲載されている植物の種類は少ないですが、ちょっと気になったときにすぐに調べられるので便利です。
季節ごとの食べられる野草
次に訪れる人のことも考えて、採りすぎには注意です。食べる分量だけ採取しましょう。また、国立公園や自然環境保全地区では植物の採取が禁止されています。そのような場合は指示に従いましょう。
<春>ビタミン豊富な「ナズナ」で貧血対策
ナズナは春に採ることができる野草です。別名ぺんぺん草。七草粥に使われているのでご存知の方も多いですね。お粥以外なら、天ぷらやお新香にするのがおすすめです。ビタミンやミネラルが豊富で、鉄分を多く含むので、貧血対策に良いとされています。味はクセがなく食べやすいので、お粥のような薄味のレシピに合います。
細長くゴボウのように伸びているナズナの根は食べることができます。小さなスコップを使って根っこから丁寧に採りましょう。掘った土の埋め戻しを忘れないでくださいね。
<夏>デトックス効果もあり話題の「オオバコ」
オオバコの根は食用に向きません。食べる分だけ葉を摘みましょう。
<春と夏>仙台で鍋が国民食になっている「セリ」
セリ鍋では特に根っこが美味しいとのことですが、野草のセリは栽培のものほど立派な根はできません。来年採取することを考えて、根から上をカットしても良いでしょう。
<秋>食用野草が少ない秋・冬は「イヌビユ」がおすすめ
美味しい野草レシピ7品
自然から採取した野草はよく洗いましょう。調理前に水に漬けこみ泥を完全に落とすことをおすすめします。また、泥がついている根は削ぎ落としてください。
フキ味噌
フキごはん
ノビルのパスタ
ヨモギと桜海老のかき揚げ
スベリヒユのごま味噌和え
タンポポの葉のクリームスープ
野草とお花の素揚げ
野草を食べる時の注意事項
・とげのある植物は食べない
・テカテカ輝いている葉の植物には近づかない
・キノコは食べない(安全なものも多いが、中には毒性の強いものがある)
・傘型の花は危険なサイン
・白・黄色の実は食べない
・樹液が白っぽかったり、変色しているものは、やめておく
・さやの中に種が入っている植物は避ける
・苦かったり、石けんっぽい味のものはやめる
・アーモンドっぽいにおいのするものは避ける
・蔦(ツタ)など、3枚の小葉で成る植物はやめる
野草の印象を変えて、まずは1品つくってみませんか?
遠くまで行かなくても、意外と近くで野草は手に入ります。栄養価も高く、体に良い効能をもつ野草も多いんです。和え物やおひたし等、メニューに困りがちな副菜も野草ごはんならすぐにできちゃいます。夕ご飯にもう1品欲しいときは、野草ごはんを作ってみてはいかがですか?
「野草」には栄養価が高いものが多く、昔から食用や薬用として使われてきました。野草は自然の香り豊かがで、とても味わい深いものなんです。いつもの道で野草を見かけたら、雑草と敬遠せずに野草ごはんを作ってみてはいかがでしょう。