そもそも、”ユーモア”って?
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ユーモア【humor】
人の心を和ませるようなおかしみ。上品で、笑いを誘うしゃれ。諧謔 (かいぎゃく) 。
「ユーモアに富んだ会話」「ユーモアの通じない人」「ブラックユーモア」
ユーモアとは、人の心を和ませるおかしみのこと。ただ笑いをとるのではなく、そこには品格や気遣いが必要になります。相手を不快にさせる笑いや、下品な笑いはユーモアとは言えません。自然と相手が笑ってしまうような、自然で品があって、心和む笑いがユーモアなのです。では、ユーモアがある人ってどんな人でしょう?その特徴や共通点を次の章でご紹介し、具体的にユーモアの育て方・話し方をお伝えしていきます。
ユーモアがある人ってどんな人?
頭が柔らかく、柔軟に対応できる人
何でも決めつけてしまったり、こうでなければいけないと思うことが多かったりすると、相手を認めたり予期せぬ出来事に対応できなくなってしまいますよね。ユーモアがある人は頭が柔らかいので、相手の意見を素直に受け止めることができ、コミュニケーションが円滑です。頭を柔らかくすることで相手を不快な思いにさせないことや、相手を笑顔にさせることが言えるようになります。
ささいなことも楽しく幸せと感じられる人
ユーモアがある人は、どんなにささいなことにも面白みを感じられる純粋な人。日常の何気ないことも、見方を変えれば幸せや楽しみを見つけることができます。物事を多方面からみられる”視野の広さ”を持っている人とも言えます。
頭の引き出しが多い人
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頭の引き出しが多い人ほど、物事をいろんな面からみることができ会話にユーモアが生まれます。多くの人の意見・情報を自分に取り入れるのが得意な人です。そのため普段から人との会話を楽しんでいたり、本や新聞から知識を得ていたりします。
ユーモアの育て方【STEP1】固定観念を失くそう
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普段の生活で、決めつけてしまっていることはありませんか?
・相手の見た目や雰囲気でだけでどういう人か判断してしまう
・確認せずに勘違いをしてトラブルになることがある
・マイナス面だけみて想像を膨らませてしまう
このようなことが当てはまると思った方は、固定観念に囚われているかもしれません。
ユーモアのある人になるためには、まず固定観念を失くすことが大切です。
・相手の見た目や雰囲気でだけでどういう人か判断してしまう
・確認せずに勘違いをしてトラブルになることがある
・マイナス面だけみて想像を膨らませてしまう
このようなことが当てはまると思った方は、固定観念に囚われているかもしれません。
ユーモアのある人になるためには、まず固定観念を失くすことが大切です。
1.「こうすべき」と思って行動していることはないか洗い出してみる
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まずは自分の固定観念に気づくことが大切です。周りの人や世間の考えを鵜呑みにして、「こうすべき」と思って行動していることはないか?1つ1つ洗い出してみましょう。知らず知らずのうちに固定観念になってしまっているものがあるかもしれません。例えば、「学校を卒業したら就職しないといけない」「会社に必ず行かなければいけない」「結婚しないといけない」など当たり前のように「こうすべき」になっているものがないか考えてみてください。固定観念に気づくことで自分の考えを客観視することができ、考えの幅が広がります。
2.常識と思っていることを疑問視してみる
「普通」や「常識」というのは意外と曖昧なことが多かったりします。自分にとっての普通が相手にとっては普通ではないというのはよくあること。自分が普通と思っていることを疑う癖をつけましょう。例えば、「女性は結婚したら仕事を辞める」という考えは昔は普通とされていましたが、時代とともにそのような考えも薄れてきました。状況や環境によって普通は変わります。「普通」や「常識」をそのまま信じてしまうと、固定観念に囚われて頭の固い人になってしまいます。疑問をもち、自分なりの答えを導けるようになりましょう。
3.1つの問題に対する意見を、いろんな人に聞いてみる
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今あなたが抱えている問題について、いろんな人に意見を聞いてみましょう。例えば「お金がなかなか貯められなくて、どうしたらいいと思う?」と聞くだけで、家を引っ越す・転職する・玉の輿にのるなどいろんな意見が出てくるはずです。自分1人では出せなかった答えを違う視点から見ることができるようになります。注意してほしいのが、仲の良い友人にだけ聞くのではなく、普段あまり話さない同僚や上司、家族など幅広い層に聞くこと。そうすることでより幅広く意見を聞くことができますよ。
4.良い面・悪い面を両方見る癖をつける
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物事には必ず良い面も悪い面もあります。片方しか見れていないと、固定観念に囚われてしまうかもしれません。何か判断をする時は、良い面と悪い面をそれぞれ挙げてみましょう。ノートに書きだしてみるのもおすすめです。例えば職場に苦手な人がいて、その理由が「怖い」だったとします。悪い面が「怖い・厳しい」だとすると、良い面は「仕事に対して真面目・きちんとしている」などと考えられます。こうやって良い面・悪い面を両方見ることが癖になると、普段から先入観にとらわれず多角的に物事を見られるようになります。
5.海外旅行へ行く
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海外旅行に行ったことで考えが変わったという人は多いのではないでしょうか。海外では日本の常識が全く通用しないことがあります。違う文化や考え方に触れることで、固定観念から解放されるでしょう。考え方を根底から変えたいという方はリゾート地などではなく、現地の人と交流できるような場所に行くことをおすすめします。
ユーモアの育て方【STEP2】観察力を磨こう
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ユーモアがある人は、どんなささいなことにも楽しみを見つけることができるとお伝えしました。そのためには”観察力”が必要になります。観察力を身につけると、物事を多角的に見ることができるようになりますよ。そこでこの章では、観察力を身につけるためにできることをご紹介していきます。
1.電車や人混みで人を観察する
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観察力を磨くためには、インプットを増やすことが重要です。電車や人混みの中で、スマホをいじるのはやめて人を観察してみてください。大体の人がスマホをいじっている、この駅ではサラリーマンがたくさん降りるなど、ささいなことで構わないので気付きを増やしてみてください。まずは気付いていなかったことに気付くというのが最初のステップです。
2.何か対象を決めて探す
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何か対象を決めて、時間をかけて探すというのをやってみてください。例えば「丸い形のもの」や、「黄色いもの」など何でも大丈夫です。そうやって対象を決めてその対象を探すだけで、世の中にはたくさんの「丸」や「黄色」で溢れていることに気付きます。すると次第に、なぜ丸いのか?なぜ黄色いのか?を考えるようになります。そうすることで気付くことがたくさん出てくるはずです。
3.毎日写真を撮る
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スマホでも構わないので、毎日写真を撮ることを習慣化してみてください。毎日何を撮ろうか考えることで、少しずつ違った視点で物を見れるようになるはずです。撮った写真を見返すことで、そこから気付くこともきっとあるのではないでしょうか。
4.観察ノートを作る
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休みの日や時間のある時に、ノートを持って喫茶店や公園など人のいる場所へ行きましょう。そこでじっと人や物を観察し、気付いたことをひたすら書いていきます。書くことでより注意深く、多くのことに気付けるはず。何てことないと思うようなことでも、思いがけない時に役に立ったりしますよ。
5.目にみえるもの・自分の感情に「なぜだろう?」と疑問をもつ
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あらゆることに”気付き”を得ることができたら、次は疑問をもつ癖をつけましょう。観察力とは、気付いて疑問をもち、自分なりの答えを導きだすこと。カフェに行っても、遊びに行っても、電車の中でもいろんなことに気付いて考えることができます。最初は疲れてしまうかもしれませんが、慣れると考えることが楽しくなってくるはず。そうすることで多角的な視点を持つことができますよ。
ユーモアの育て方【STEP3】頭の引き出しを増やそう
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ユーモアのある人は頭の引き出しが多く、引き出し方がうまい人。さまざまなことに対して臨機応変に対応できる人でもあります。引き出しが多いと会話のレパートリーも増えるので、ユーモアがある魅力的な人と思ってもらえます。頭の引き出しを増やすには日々の積み重ねでしかありません。少しずつ増やして、ユーモアのある人を目指していきましょう。
1.新聞をすみずみまで読む
頭の引き出しを増やすためには、知識量を増やすのももちろんですが、知識の幅を広げる必要があります。自分の興味のあることばかり知識を増やしても、幅は広がっていきません。だから、新聞が最適なんです。新聞にはさまざまな人に向けた情報が載っています。新聞をすみずみまで読む習慣をつければ、頭の引き出しを増やすことができます。
2.メモを取る癖をつける
ただインプットを続けていても、時間とともに忘れてしまってはもったいないですよね。メモを取ることでアウトプットができ、アウトプットすればするほど情報が自分の中に定着していきます。忘れてしまった時もメモを取ったことを思い出せば、必要な時に見返すことができますよ。
3.新しいことに挑戦してみる
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新しい経験をすることで、より多くの情報や気付きを得ることができます。自ら行動して気付いたことは、忘れにくく定着しやすいというのもメリットです。挑戦と聞くと大きなことをしないといけないのかな…と思うかもしれませんが、自分が今までやったことがないことであれば何でも大丈夫です。飛行機に乗る、お菓子を作る、習い事を始めるなど自分のできそうなものから始めてみてください。
4.引き出しが多いと感じる人を真似する
あなたの周りに頭の引き出しが多いなと感じる人はいませんか?目標とする人を見つけて、その人を観察して徹底的に真似してみるというのもおすすめです。職場などで同じ作業をしていて、自分とその人の作業の仕方の違いを見てみると気付くことがきっとあるはず。真似するというのは悪いことに感じる人もいるかもしれませんが、真似を続けていけばあなた自身のものになり成長できます。良いものはどんどん吸収していきましょう。
5.頭の引き出しの”しまい方”を覚える
頭の中に入れた情報を、そのまま全部入れておくことは不可能です。きちんと整理できていないと、必要な時にすぐに引き出すこともできなくなってしまいます。そこで覚えてほしいのが頭の引き出しのしまい方。
<引き出しのしまい方のルール>
1.インプットした情報が必要か必要じゃないか判断する
2.情報をカテゴライズして仕分ける
3.情報に優先順位をつけて並べ替える
4.知識から気付いたことや考えをまとめる
この4つのルールを、慣れるまではノートに書くなどして定着させるようにしましょう。
<引き出しのしまい方のルール>
1.インプットした情報が必要か必要じゃないか判断する
2.情報をカテゴライズして仕分ける
3.情報に優先順位をつけて並べ替える
4.知識から気付いたことや考えをまとめる
この4つのルールを、慣れるまではノートに書くなどして定着させるようにしましょう。
ユーモアの育て方【STEP4】ユーモアがある人になるための会話術
STEP1~3で多方面から物事を見れるようになったら、次は会話術です。ユーモアがある人はコミュニケーションが上手で、相手を不快にせず笑顔にすることができます。そこでこの章では、ユーモアがある人は会話でどんなことに気を付けているのかをご紹介していきます。
1.常に笑顔を心がける
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会話がたとえ未熟だったとしても、笑顔がそれをカバーしてくれます。常に笑顔でいることは、ユーモアのある人になるための基本です。相手をリラックスさせるために、常に笑顔でいることを心がけてみてください。
2.失敗談を笑いに変える
自分が経験した失敗を面白おかしく話すことができれば、誰も傷つけずに笑いを取ることができます。他人を批判して笑いを取るのはユーモアとは言えません。プライドは捨てて、自分の失敗をおもしろく話せば場を和ませることができますよ。
3.自分のエピソードを話す
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多少話がつたなくても、自分が体験したオリジナルティあふれる話であれば、周りの人を楽しませることができます。自分が経験しておもしろかったことや、おもしろい友人・家族の話など普段あった何気ないことを話すようにしてみてくださいね。
4.比喩表現をする
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ユーモアがある人は、例え上手な人でもあります。何かを何かに例えることで、ユーモアが生まれます。例えば「黄色」を「ゆで卵の黄身」と例えて、「そのゆで卵の黄身みたいなクッション取って」などと言うと、「何それ?」と笑いが生まれますよね。常識的な表現を逸脱できると、おもしろさが生まれます。普段から色や形を違う表現で伝える練習をしてみてくださいね。
5.質問には質問で返す
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相手から質問されて、ただ真面目に答えるだけでは会話が終わってしまいますよね。あえて質問に真面目に答えないというのもユーモアのひとつです。簡単にできる方法としておすすめなのが、質問返しです。例えば「先週の休み何してた?」と聞かれた場合、「何してたと思う?」と質問で返せばそこから会話が広がります。質問をされた時はぜひ試してみてくださいね。
ユーモアセンスを磨いて、もっと魅力的に!
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ユーモアがある人の特徴や、ユーモアを育てるための方法・会話術などご紹介しました。いかがだったでしょうか。ユーモアとは、人を和ませる品のある笑いのこと。人を傷つけない笑いを身につけたら、もっと魅力的になれるはず。ユーモアセンスは持って生まれたものだけでなく、日々の積み重ねで磨くことができます。できることから少しずつ、実践してみてくださいね。