「アファメーション」は人生の羅針盤
「ふつうの願いごと」にひそむ落とし穴
「ふつうの願いごと」と「アファメーション」の違い
願いごとをしても叶わないのなら、どうすればいいの?という疑問がわきますよね。そこで、「アファメーション」の登場です。「アファメーション」は「肯定的な宣言」とも訳され、「わたしは○○です」と断言するもの。先の例なら、「わたしはスッキリと片付いた部屋でくつろぐことができています」というように、あたかも願いが実現しているかのような表現にするのがポイントです。
「アファメーション」の効果
「アファメーション」では、自分自身にかけているブレーキを外す効果があります。「わたしにはできない」「どうせ無理」といった自己暗示を取り除き、潜在意識にポジティブな「なりたい自分」のイメージを刻み込んでいくのです。すると、ふだんの何気ない行動のひとつひとつに変化が起き始め、自分の望む方向へと変わっていくことができます。
思い通りに生きるためのコツ
現在の自己評価を知る
自己評価とは、自分が今どんな人であるかを表すもの。たとえば、何か資格を取るために勉強しているとすると、「わたしは収入アップのために○○の資格取得の勉強をしています」となります。これが「現在の自己評価」です。価値観や生活スタイル、行動のパターンなど、いくつか書いてリストアップしてみましょう。
未来の自己評価を創る
では、夢や目標を実現した「未来の自己評価」はどうですか?「現在の自己評価」のなかで、「ここは変えたい」「理想とは異なる」という部分があれば、「未来の自己評価」を新しく創り上げます。「もっとこうなりたい」という心の底から望むことを、ワクワクしながら「完了形」で書いてみましょう。先ほどの例でいうと、「わたしは○○の資格試験に合格し、収入がアップしています」となります。
理想と現実とのギャップを利用する
実現していないことを実現したように言い切るのは、違和感があるかもしれません。その違和感こそが、思い通りに生きるための原動力となります。「わたしにはできない」と思っていると、脳は「できない理由」を探し続け、反対に「わたしはできる」と思っていると、「できるようになるための方法」を見つけてくれるのです。
「アファメーション」の実践方法
1.現実的な目標を立てる
実現できる可能性が50%程度の、現実的な目標を立てます。「~したい」「~しない」「~ねばならない」という表現ではなく、「~している」「~した」といように、現在進行形や完了形、肯定表現がベスト。あまりにも高い目標、大きな夢の場合、小さく分解すると「今チャレンジできること」が見つかります。
2.臨場感やワクワク感をプラス
「アファメーション」は臨場感やワクワク感が大切です。すでに夢や目標を実現した自分をありありと想像することで、脳は現実とのギャップを早く埋めようと働き始めます。想像するのが難しい場合、過去の成功体験やポジティブな感情を思い出し、叶えたい夢や目標と「合成」すると、イメージがより鮮明になるでしょう。
3.毎日繰り返してタネをまく
「アファメーション」は習慣化が大切です。考え方のクセを直すように、繰り返し繰り返し、潜在意識にタネをまきましょう。新しい習慣を身につけるのは大変なので、今ある習慣に付け加えるのがおすすめ。朝の身じたくをしながら、食器洗いをしながら、お風呂に入りながら、いつでもどこでもできるのが「アファメーション」です。
「アファメーション」例文集
ここでは「アファメーション」の例文を挙げておきます。そっくりこのまま使う必要はありません。言葉を入れ替えたり、表現をアレンジしたり、あなただけの「アファメーション」作りの参考になさってくださいね。
・わたしは幸せで、必要なものに恵まれています。
・わたしは大切な人に愛されています。
・わたしは好きなことで十分な収入を得ています。
・わたしは心身ともに健康で、リラックスできています。
「ふつうの願いごと」には落とし穴がひそんでいます。たとえば、あなたに「部屋を片付けたい」という願いがあったとします。その願い自体は間違いではありません。ただ、その願いごとがイメージさせるのは、「片付いていない部屋」ではないでしょうか。このイメージが「いつまでも片付けられない自分」を作り上げてしまいます。これが「ふつうの願いごと」で陥りがちな落とし穴なのです。