風邪に効くって本当!? 古くから愛されてきた飲み物「卵酒」
卵酒(玉子酒、たまござけ)は、鶏卵・日本酒・砂糖(または蜂蜜)を混ぜ合わせたアルコール飲料。ホットカクテルの一種。
卵白に含まれるリゾチームの細菌を殺す作用と、日本酒の体を温めながら熟睡できる作用とが結びついて、風邪を治してくれるのです。
ふわふわとした口当たりがやさしい♪ 卵酒の作り方
材料は卵と砂糖…
卵黄のみを使うレシピもありますが、全卵でつくったほうが栄養価は高くなります。ただし白身を切らずに作ってしまうとドロドロになってしまうので注意が必要です。
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お砂糖の量はお好みで。
それから日本酒
あくまでドリンクとしていただくので、料理酒で作るのはNG!
日本酒ならどんな銘柄のものを選んでもOKですが、温めることでぐっとおいしくなる純米酒がおすすめです。
日本酒1合分でつくる1人前の材料はこちら
■材料(1人分)
卵(全卵)…1個
砂糖…大さじ1~2
日本酒…180ml
ゆっくりと、ていねいに。ふわふわの泡をつくる3つのポイント
おいしい卵酒をつくるポイントは「ていねいに作る」こと。「よく混ぜる」ことと「日本酒の注ぎ方」が重要なので、焦ってつくってしまうと失敗の原因になります。ゆっくりと、ていねいに作るのがコツです。
① 卵をよく混ぜる
卵をよく混ぜるのがふわふわの卵酒をつくるコツ。白身の固まりが残っていると、口当たりが悪くなってしまうので、軽く泡立つぐらいまでよくかき混ぜましょう。
お砂糖を加えると泡立ちやすくなります。ホイッパーやミルクフォーマーを使うのもオススメです。混ぜたあとに濾すと、さらになめらかに。
② 卵に日本酒をゆっくりと注ぐ
お酒を沸騰する手前まで温めたら、ゆっくりと卵に注ぎます。日本酒に卵を入れるレシピもありますが、卵に日本酒を注ぐパターンのほうが圧倒的に失敗が少ないです。
卵の凝固する温度は60℃から。かき混ぜながら少量ずつ日本酒を注ぎ、一気に温度が上がらないように気をつけることでふわふわに♪
③ 再び湯煎にかけることでとろみアップ
卵と日本酒を合わせたら完成ですが、合わせたものをさらに湯煎にかけてほんの少し温めると、ほどよくとろみが出ておいしくなります。
温めすぎると固まってしまうので、とろみが出始めたら火を止めて!
基本の作り方を覚えたら…卵酒を使ったアレンジレシピ♪
日本酒の代わりに梅酒を使って…
日本酒が苦手な方は、梅酒を使った卵酒もオススメ!
日本酒よりもフルーティーな味わいです。その他、杏露酒などを使っても。
生姜を加えてさらにぽかぽか♪
すりおろした生姜を加えれば、さらに温め効果がアップ♪じんわり温かくなること間違いナシです。
牛乳や豆乳を使ってまろやかに♪
日本酒の半量程度を牛乳や豆乳に置き換えればマイルドな卵酒に。
豆乳で作る場合は分離しやすいので温めすぎないよう温度に注意しましょう。
日本だけじゃないんです! 世界の「卵酒」もおいしそう♪
イギリスの「Egg nogs(エッグノッグ)」
イギリスを中心に広く愛されているドリンク「Egg nogs(エッグノッグ)」。
牛乳やクリーム、砂糖、卵で作られたノンアルコールのカクテルで、ラム酒やブランデーを足すことも。
チリの「cola de mono(コラ・デ・モノ)」
卵黄にミルク、スパイスたっぷりでいただくチリ版卵酒「cola de mono(コラ・デ・モノ)」。猿のしっぽという意味で、シナモンスティックを差して提供されることが多いことからその名がついたのだそう。日本の卵酒よりもこっくりとした味わいです。
イタリアの「Bombardino(ボンバディーノ)」
ラム酒やブランデーに卵のリキュールを加えてつくるイタリア版「Bombardino(ボンバディーノ)」。
たっぷりのホイップで仕上げます。
オランダの「Advocaat(アドヴォカート)」
「Advocaat(アドヴォカート)」は卵黄をベースに作られるオランダのリキュール。リキュールですが、クリームのようにとろっとしています。
卵の栄養と、お酒のぽかぽか効果が嬉しい冬のごちそうドリンク「卵酒」。ほんのりとしたやさしい甘さととろっとした飲み口は、まるであったかいプリンのようです。