「寒さ」ではなく「寒暖差」がしもやけの原因に
一番の原因は寒暖差です。最低気温と最高気温が5度程度の環境が、最もしもやけになりやすいとされています。
しもやけとは、寒さで体の末端の血行が滞っているのに、それが解消されないまま暖かい環境に行くと、急に体全体の血行がよくなってしまう事で、手足の先や耳などにかゆみを伴う炎症が起きる事をいいます。
外気の寒暖差だけでなく、寒い所から暖かい所への出入りを繰り返す事でも同様に血行障害を起こしやすいので、暖房の整った環境が原因となってしまう事もあります。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
しもやけには「予防」が大切
しもやけはできてしまうと薬でも治りにくいので、予防することが大切です。血行をよくする成分であるビタミンEを配合したハンドクリームでのケアがおすすめです。
予防ケアにおすすめのアイテム&選び方
生活の中に取り入れたいしもやけ対策アイテム
【手】アームカバー
【耳】ヘアバンド
【家事】食器用洗剤&ゴム手袋
足のしもやけ対策は、ソックスや靴選びが鍵!
寒さが厳しい間は、足首までしっかりガードしてくれるブーツが活躍しますが、足が蒸れやすいため湿度が原因のしもやけになってしまう事も。また、パンプスなど先が細い靴は、足先を締め付ける事で血行を妨げるので、なるべく窮屈でない物を選んで履きましょう。
足先を冷えからガードするためにソックスやタイツを重ね履きする事で汗をかくと、それによってもしもやけが起きやすくなります。ソックスやタイツが湿ったらすぐに履き替えましょう。
ハーブ&スパイスの力で血行アップ!
血行不良の改善方法として、お湯と水に交互につけるやり方があります。これはしもやけが起きてからでも使える方法です。
②お湯と水に交互に20秒ずつつける事を5回ほど繰り返す。
③最後はお湯につけて終えましょう。
予防としてハンドバスやフットバスを行う場合、ハーブバスにするのもおすすめです。ローズマリーやラベンダーは血行を促進する効果が期待できます。ハーブティーやスパイスになっている物なら手軽に試せますね。
古くから伝わる北国の知恵“唐辛子”
寒い地方では、唐辛子を使った足先の血行促進の方法があります。これは唐辛子を靴の指先に入れるという物。種を取った鷹の爪をお茶パックに数本入れて手軽に試せます。カプサイシンの力でポカポカと温まります。
※注意点としては、肌に直に触れないようにする事(靴下に唐辛子を直接入れるのはNG)。肌が弱い人は避けて下さい。
血行を促進して、しもやけを予防しよう。
しもやけは、代謝が悪いと起きやすくなります。寒い時期に体を冷やす服装をしないようにする他、ストレッチやヨガなどで体を温めて、低体温にならないように生活改善が必要な事もあります。
また、しもやけ対策は、不調の手前で体を労る方法でもあります。手先や足先のトラブルだからと甘く見ないで、体を冷やさないよう大切にしてあげて下さいね。できてしまったしもやけが長く治らない時は、皮膚科で診察してもらいましょう。
2月を過ぎると徐々に暖かい日も増え、防寒アイテムの出番がぐっと少なくなります。ところが、このタイミングは「しもやけ」のできやすい条件が実は揃っているんです。