あなたのお気に入りのコーヒー豆は?
コーヒー豆が育つ場所とは
コーヒー豆の焙煎の違い
コーヒーノキから採れたコーヒー豆は、まだ生豆の状態です。生豆を乾燥させて焙煎を行うと、お馴染みのコーヒー豆ができあがります。焙煎の度合いは8段階に分類されることが多く、焙煎時間が短いものから順にライトロースト・シナモンロースト・ミディアムロースト・ハイロースト・シティロースト・フルシティロースト・フレンチロースト・イタリアンローストに分かれます。
焙煎時間が短いと酸味が強く、焙煎時間が長いと苦味が強くなる傾向にあります。フルーティーさがあり酸味が際立つ方がお好きな方は浅煎り寄りのコーヒー豆を、力強い苦味を楽しみたい方は深煎り寄りのコーヒー豆を選ぶと良いでしょう。
主な生産国とコーヒー豆の特徴を紹介
コーヒーの味わいは、焙煎度合いだけでなく生産国によっても特徴が異なります。ここではコーヒー豆の主な生産国6か国とその特徴をご紹介します。
ここで前置きしておきたいことは、ご紹介できるのはあくまでも生産地ごとの大まかな特徴ということです。コーヒー豆の個性は各農園の栽培方法や品種、加工法などによって生まれるため、細かなフレーバーについては実際に味わってお楽しみくださいね。
エチオピア
アフリカ大陸の東に位置するエチオピアは、コーヒー発祥の地と言われています。エチオピアのコーヒーは柑橘類を思わせるようなフレッシュさと甘みがあるのが特徴で、コーヒー豆によっては「紅茶のよう」と表現されることも。
こちらはAmazon限定のブランド「ode」から販売されている、エチオピア産の有機栽培コーヒー豆。豊かな香りとまろやかさが特徴で、チョコレートやストロベリーのような甘みを楽しめます。
ケニア
エチオピアの隣国ケニアのコーヒー豆は、ベリーのような甘酸っぱさのある酸味が特徴です。果汁にも似たみずみずしさは、「コーヒーは苦くて濃い味わい」という概念に驚きを与えるような独特さがあります。アイスコーヒーとして抽出すると、夏の暑さにぴったりの爽やかなコーヒーを楽しめます。
カシスを思わせる果実感に加えて、スパイシーな風味が広がる「自家焙煎かかし珈琲」の「ケニアマサイAA」。注文後に焙煎を行うため、より新鮮な味わいを楽しめます。
コロンビア
南米のコロンビアは、質の高いコーヒー豆の生産地として知られています。同じ国の中でも地域ごとに違いを楽しみたいときは、コロンビアがおすすめ。甘みと複雑な香りが特徴のナリーニョ、フルーティーさが特徴のウイラ、熟したような甘みが特徴のサンタンデールなど、コロンビアはフレーバーの種類に富んだコーヒー豆の生産地です。
Amazon限定ブランド「ode」のコロンビア産コーヒー豆。程よいボディ感と酸味が親しみやすく、バランスの良さを楽しめます。ナッツの香ばしさや濃厚なキャラメルのようなフレーバーが特徴です。
ブラジル
世界最大のコーヒー豆生産国である南米ブラジル産のコーヒー豆は、ナッツやチョコレートのような風味が特徴です。また、苦味や酸味のバランスがとれたものが多く、ブレンドコーヒーに使われることも多くあります。
「自家焙煎かかし珈琲」では、さまざまな産地のコーヒー豆を販売。こちらはブラジル・ミナスジェライス州の農園で栽培された、煎ったアーモンドのような香ばしさが特徴のコーヒー豆です。甘さや酸味、コクのバランスが心地よく感じられるでしょう。
インドネシア
東南アジアに位置するインドネシア。スマトラ島やスラウェシ島などでの栽培が盛んです。インドネシアのコーヒーはマンデリンやトラジャというコーヒーの名前で目にすることが多いかもしれません。このマンデリンやトラジャは、「ギリン・バサー(スマトラ式)」と呼ばれる伝統の精製法が用いられることが多く、厚みのあるコクやスパイシーさ、土っぽさなどの独特な味わいを生み出します。
「神戸ファクトリーナコーヒー」から販売されている、インドネシア・スマトラ島のリントン地区で栽培されたマンデリン。力強さだけでなく程よい酸味も楽しめるシティローストに焙煎し、マンデリンの独特な味わいを引き出しています。
ベトナム
東南アジアのベトナムは、世界でも有数のコーヒー豆の生産国です。ベトナムで生産されるコーヒー豆は病気に強く育ちやすい「カネフォラ種(ロブスタ種)」がほとんどで、苦味の強さが特徴です。カネフォラ種は大量生産のしやすさから、缶コーヒーやインスタントコーヒーにも用いられています。
ベトナムにあるフューチャーファームのコーヒー豆を100%使用したロブスタハニー。フューチャーファームではロブスタの品質向上を追求しています。販売を行うのは、東京で自家焙煎を行うベトナム珈琲豆屋。ロブスタの苦味や豊かな香りを楽しめますよ。
一方、世界生産の約7割を占める「アラビカ種」は、質が高くフレーバーに富んでいるという特徴を持っています。スペシャルティコーヒーと呼ばれるコーヒーは、全てアラビカ種のものが使われていますよ。
コーヒーノキと呼ばれる植物から採れるコーヒー豆は、北緯25度~南緯25度の間の「コーヒーベルト」という地域で生産が盛んです。特に昼夜の気温差が大きく、十分な雨量がある地域は、質の良いコーヒー豆が採れる場所と言われています。