秋冬の献立はシチューで決まり!
体も心も温まるシチュー。秋冬の献立の主役のひとつになる人気料理ですね。コツを覚えておけば、味もワンランクアップ。相性のいい副菜や主食を組み合わせて、素敵な季節のテーブルにまとめましょう。
ほっとするクリーミーな「ホワイトシチュー」
ホワイトソースを使う基本の具材&作り方
材料は、鶏肉・じゃがいもや玉ねぎ等の野菜・小麦粉・バター・牛乳(豆乳)など
鶏肉と野菜を炒めて煮込み、小麦粉・バター・牛乳で作ったホワイトソースを入れて味付けします。コンソメを入れなくても、おいしいクリームシチューができあがり。なお、バターと小麦粉を、炒めた野菜に直接加えて炒め合わせる方法もあります。
ルーなしでOK!おいしいコツ&隠し味
おいしさのコツは、まずは肉に下味を付けること。そして、野菜は同じ大きさにそろえ、すぐ火が通る野菜はあとから入れて炒め合わせたり、別茹でしてから加えます。また、隠し味も効果的で、ルーなしでもおいしいシチューになります。
隠し味①チーズ
隠し味②味噌
ホワイトシチューの人気アレンジレシピ
手作りホワイトソースで本格的!「鮭のホワイトシチュー」
ベーコン以外は肉なしの「かぶのホワイトシチュー」
白だしや厚揚げを使った和風ホワイトシチュー
メニュー案(クリームシチューに合うおかず〈副菜〉&主食の〈付け合わせ〉)
副菜:フレッシュできれい!レタスと卵のミモザ風サラダ
主食:めんたいポテトのガーリックトースト
コクのあるおいしさ「ビーフシチュー」
デミグラスソースを使う基本の具材&作り方
材料は牛肉(シチュー用)・野菜・赤ワイン・デミグラスソース・バター・スパイスなど
本格的なビーフシチューを作るには、デミグラスソースを使うのが一般的。市販の缶詰で十分です。まずは、牛肉や野菜などを順次フライパンで炒め、煮込み鍋に移していきます。そして、トマトや調味料、スパイスを加えて煮込みます。
より味わいを深めるコツ&隠し味
ビーフシチューをよりおいしくするには、牛肉を前もって赤ワインに漬け込んだり、セロリやローリエを使ったブーケガルニを加えることなどがポイント。もちろん、以下のような隠し味をプラスするとさらに効果的です。
隠し味①香ばしさと苦みで風味アップ「インスタントコーヒー」
隠し味②ちょい足しで手軽にコクが出せる「チョコレート」
ビーフシチューのアレンジレシピ
かたいお肉も柔らかく!牛すじのビーフシチュー
洋食屋さんでも人気のタンシチュー
豪快な骨付き肉!スペアリブのビーフシチュー
メニュー案(ビーフシチューに合うおかず〈副菜〉&主食〈付け合わせ〉)
副菜:レンジで簡単!作り置きできる白菜と人参のマヨサラダ
主食:栄養満点!ほうれん草たっぷりのポパイライス
爽やかな酸味の「トマトシチュー」
トマト缶を使う基本の具材&作り方
材料は鶏肉・玉ねぎ・じゃがいも・ブロッコリー・トマト缶・コンソメなど
鶏肉を炒めて、じゃがいもや玉ねぎなどの定番野菜やトマト缶、コンソメなどを加えて煮込むだけ。酸味のある爽やかなトマトシチューが簡単にできます。
さっぱりした中にもコク!コツ&隠し味
さっぱりした味わいが特徴のトマトシチューですが、たださっぱりなだけでは物足りない…。うまみを感じるためのコクを出すには、コンソメのほかワインを使ったり、ホワイトシチュー同様に味噌を入れたり。また、以下のような隠し味を使うなど、ひと工夫が必要です。
隠し味①コクが生まれる「砂糖」
隠し味②味わい深いコクとうまみをもたらす「醤油」
トマトシチューのアレンジレシピ
ミートボールのトマトシチュー
電子レンジのみで簡単!サバ缶とチーズのトマトシチュー
牡蠣・ホタテなど魚介たっぷりのデミトマトシチュー
チキンのカレー風味トマトシチュー
メニュー案(トマトシチューに合うおかず〈副菜〉&主食〈付け合わせ〉)
かぼちゃとクリームチーズのハニーナッツデリ風サラダ
主食:イタリア料理の平たいパン・フォカッチャ
その他の「おすすめシチュー」
缶詰使用で簡単!コーンクリームシチュー
優しい甘みでほっこり♪パンプキンシチュー
牛肉とパプリカを煮込む「グラーシュ」(ハンガリー)
羊肉を使う「アイリッシュシチュー」(アイルランド)
健康的でおしゃれな「モロッコシチュー」
シチュー作りの豆知識&盛り付けのコツ
とろみの付け方
クリームシチューは、ホワイトソースでとろみがつきますし、ビーフシチューにとろみをつけるには、バターと小麦粉を混ぜた「ブールマニエ」といわれるものを加えるのもおすすめ。芋類でとろみをつけるのもいいでしょう。
ブロッコリーなど野菜を入れるタイミング
シチューの野菜を色よく仕上げるにはは、かたいものから入れて煮込み、ブロッコリーなど火が入りやすいものは、レンチンか別茹でして最後に加えるのがおすすめです。
時短で作る方法
圧力鍋を使う
骨付き肉や牛すじなどかたい部位を使う場合や、根菜をごろっと大きめにしたいときは、圧力鍋を使うのがおすすめです。短い時間で、ほろほろお肉、柔らか野菜の本格的なシチューができます。
炊飯器を使う
炊飯器で作るほったらかしビーフシチューも忙しいときにおすすめ。フライパンで肉に焼き色を付けたら炊飯器の釜に入れ、続いてさっと炒めた野菜を肉の上に。あとは、スイッチを押すだけ。できれば、もう一度早炊きをすると理想的だとか。
シチューの素(市販のルー)を使う
手間を省いて簡単に作るなら、市販のシチューの素(ルー)もいいですね。冷蔵庫にある野菜や残ったお肉などを使って、栄養たっぷりのシチューができます。
シチュー皿の選び方
シチューを盛りつける器は、ちょっと深さのあるプレートがおすすめ。具が沈まず、きれいに見えます。シチューメインの日は、写真のようなお皿で、そして朝食などスープ代わりにいただくときはボウルに盛るのもよいでしょう。
盛り付け方のポイント
盛り付けにも工夫して完成度の高いシチューに仕上げたいですね。彩りや具材の配置を意識して盛り付けたり、下茹でしたブロッコリーを後のせするのも◎ビーフシチューやトマトシチューは、最後に生クリームをかけるのもいいアイデアです。
シチューの日持ち&保存方法
保存のコツ&目安について
冷蔵庫保存は1~2日、それ以上は冷凍保存で!(じゃやいも&にんじんはNG)
シチューは、常温ではなく必ず冷蔵庫へ。1~2日以上日持ちさせたい場合は、冷凍に向かないじゃがいもやにんじんは取り除き(または、すりつぶしてもOK)、蓋付きの保存容器or密封できるチャック付きの保存袋で冷凍すると1ヵ月程度持つようです。一食分ずつ小分けにすると、解凍しやすく便利です。
余った残りシチューのアイデア&リメイクレシピ
ご飯にかけてシチューオンライス
贅沢な組み合わせ!ふわふわ卵の牛すじシチューオムライス
おしゃれな主食!ドリア&グラタン
肌寒いときにうれしいシチューポットパイ
スープジャーに入れてお弁当に
贅沢なおいしさのシチューパン
残ったビーフシチューで煮込みハンバーグ
クリームシチューでおしゃれなパスタ!カルボナーラ
トマトシチューを和風リゾットに
食べ方いろいろ「シチュー」を満喫しましょう!
濃厚、さっぱり、どんなシチューも味わい深く、秋冬の献立に欠かせない一品ですね。寒い日に食べれば体も心も温まり、元気になれそう。ぜひお鍋いっぱいに作って、リメイクも楽しみながら、わが家の味を進化させてみませんか?
チーズを少し加えると、生クリームを使わなくても濃厚なコクが生まれます。リッチな仕上がりになるのでおすすめ。こちらではクリームチーズを使用していますが、ほかのチーズでもOK。