野菜のその部分・・捨てる?もったいない?
CASE1:野菜を茹でた後の「茹で汁」は、どうしよう?
青菜やじゃがいもなどを茹でたあとのゆで汁は、栄養が溶けだしていてもったいないと感じる人が多いものです。
・「茹でこぼし」をした茹で汁ならば、捨てましょう
ほうれん草やじゃがいもなど、アク抜きなどの目的で「茹でこぼし」調理を行ったあとの茹で汁は、捨てるのが基本。
・灰汁の少ない野菜の茹で汁は、調理でも活用しやすい◎
ブロッコリー、キャベツといった灰汁の少ない野菜の茹で汁は、ぜひ調理に活用しましょう。溶け流れた含まれているので、その栄養分を有効利用しないと、もったいないですよ。
ただ、残留農薬などが気になる人は、捨てるようにしましょう。
実際のところ、市場に出回っている野菜は、適正な方法で農薬が使用されており、調理前の流水洗いなどによって農薬は落とせるものです。しかし、産地がわからない野菜がある場合など、どこか不安を感じるようなら、摂取しないほうがいいですよね。
・色の薄い豆を茹でた茹で汁の活用は、とくにおすすめ
野菜によっては、茹で汁を活用した方が美味しいものもあります。ひよこ豆やホワイトビーンズなど色の薄い豆を茹でた茹で汁はとろみがついて美味しいので、そのままスープとして調理することができます。
【レシピ】野菜の茹で汁を活用した料理 2選
レンズマメとセロリのカレースープ(レンズマメの茹で汁)
ゴボウのスープ(ゴボウの茹で汁)
CASE2:キャベツの外側の葉って、どうしよう?
・色の濃い外側の葉には、栄養がたくさん
キャベツにはビタミンC、ビタミンUが豊富に含まれています。また、色の濃い外側の葉にはカロテンが多く、シャキシャキとした独特の食感が美味しいので、捨ててしまうのはもったいないですよ。
よく洗って、繊維を断ち切るようにカットしていくと美味しく食べられます。
【レシピ】キャベツの外葉を活用した料理 2選
キャベツと油揚げの梅ダレ和え
キャベツのオイル蒸しごま和え
CASE3:白菜の外側の葉って、どうしよう?
・一番外側の葉も、栄養があって食べてOK
昔から白菜は捨てるところがないと言われている野菜のひとつです。
白菜の外側の葉も、栄養価も高い部位です。色が濃いので、料理に使うと華やかさも演出することができますね。一番外側の葉も、しっかり洗って使うようにしましょう。
【レシピ】白菜の外葉を活用した料理 2選
ウゴジク(白菜の外葉スープ)
ココナッツオイルで焼く、白菜ステーキ
CASE4:オクラのヘタって、食べられるの?
・ヘタの部分についているガクをはずせば、食べてOK
オクラのヘタの部分はカットして茹でる人も多いですよね。でも、実はヘタの部分についているガクをはずせば、丸ごと美味しくいただくことができるんです。
・因みにオクラは、生でも食べられます!
【レシピ】ガクをはずしたオクラの扱い方
オクラのゆで方
【レシピ】オクラを丸ごと使った美味しい料理
オクラのナムル
CASE5:ブロッコリーの葉っぱって、食べられるの?
・花蕾以外の茎・葉っぱも、食べてOK
ブロッコリーは花蕾(からい)とよばれるつぼみの部分をメインで食べますが、茎や葉っぱもブロッコリーの風味をより強く味わえる部分として活用できます。
【レシピ】ブロッコリーの葉を活用した料理 2選
ブロッコリーの葉と芯おにぎり
ブロッコリーの葉と油揚げのお味噌汁
CASE6:ほうれん草や小松菜の根元って、食べられるの?
・栄養があるので、泥をきれいに落とし、根元ぎりぎりまで食べましょう
青菜の根元は、どこまで食べられるものなのでしょう?泥がたまりやすかったり、ちょっとひげ根がついていたりと、処理が面倒な気になってカットしてしまう方も多いですよね。中でもこのような、ほうれん草のピンクの根は、ざっくりとカットしてしまう方が多いのでは。
しかしこのピンクの芯の部分、実は栄養素が高い部分。赤いのは、ポリフェノールの一種である色素であり、有害なものではありません。骨の生成に働きかけるマンガンや鉄分が含まれており、カットするのはもったいないですよ。
小松菜の根元も、きれいに洗いさえすれば、ひげ根がついたまま美味しく調理できます。
春菊の根元はやや硬い状態のものが多いので、すこしだけカットしましょう。
根元の泥・汚れをきれいに落とす洗い方のコツは、まるっと一気に洗わないこと。小分けにしたり、根元部分に切り込みを入れたりするときれいに洗えます。栄養をとる為に、しっかり使い切りたい部分です。
【レシピ】青菜の根元を活用した料理 2選
れんこん、にんじん、わかめ、ねぎ、小松菜の根入り「食べる味噌汁」
ほうれん草の根元の天ぷら
ほうれん草の根元と春菊の茎、そして油揚げ入りお焼き
CASE7:大根の皮って、食べられるの?
・食べられますが、皮だけで別の料理にした方が美味しい
大根を使った料理では、昔から皮をむかないものも多くあります。ですが、皮をむいた方が味馴染みがよくなり、やわらかく食べやすくなるので、皮は皮だけで別の料理に展開した方が美味しくいただけます。
【レシピ】大根の皮を活用した料理 2選
大根の皮とキムチのきんぴら
大根の皮と桜エビのかき揚げ
CASE8:玉ねぎの皮って、どこまで食べられるの?
・淡いグリーンの皮の部分から、食べてOK
枯れている茶色の外側の皮の部分をはがして使う、玉ねぎ。その次の淡いグリーンの部分もはがして、白い部分から使う・・・という方もいらっしゃいますが、ここも食べて大丈夫ですよ。
また、一枚の皮なのに、茶色の部分と白い部分がある場合、茶色の部分だけ取れば大丈夫です。
皮は風味が良いので、「玉ねぎの皮茶」としていただくなどして、素材を楽しみましょう。
【レシピ】玉ねぎを皮ごと使う料理
皮つき玉ねぎの味噌オーブン焼き
【レシピ】玉ねぎの皮を活用した料理 3選
玉ねぎの皮茶
ポトフジャパネスク
アマトリチャーナ
CASE9:かぼちゃのワタ/種って、食べられるの?
・ワタ/種ともに、食べられます
【レシピ】かぼちゃのワタを活用した料理
かぼちゃのワタとたまねぎのプリン
【レシピ】かぼちゃの種を活用した料理
かぼちゃの種スナック
かぼちゃの種のカラメルかけ
CASE10:アスパラの茎って、どこまで食べられるの?
・加熱調理すれば、美味しくいただけます
春の出始めの頃のアスパラは茎もやわらかく、丸ごと美味しくいただけます。通年出回っているアスパラは硬いので、根元を1センチほど切り落とし、ピーラーで皮をむいて、使います。
かたい皮でも炒め物などに活用することで美味しくいただけます。
野菜の葉っぱや、皮、根っこの部分など・・・まな板の上に残るたびに「これって食べられる?」「もったいない?」と、それらの扱い方に迷うことって多いですよね。
青菜のゆで汁も、「ビタミンCが溶け出てそう」と捨てるのが惜しい気持ちになることもしばしば。
そこで今回は、そんな気持ちをすっきり解消。よくある疑問に、ひとつずつお答えしていきます。