「セムラ」って、どんなスイーツ?
ざっくり言ってしまうと「北欧のクリームパン」なのですが、アーモンドの風味が口の中にひろがって、日本ではあまり味わえない感じのスイーツです。
ふわんとした食感で見た目よりも軽い味わいなんですよ。
元々はイースター前の断食期間(四旬節)に入る前日、告解の火曜日と呼ばれる日に食べるお菓子でしたが、今ではクリスマス明けからイースターまでの期間に食べられ、風物詩的なスイーツとして愛されています。
断食に備えてカロリーの高いお菓子を食べるのが習慣になったという説や、ヨーロッパでは春の訪れの象徴としてこの日に丸い形のパンケーキを食べる習慣があり、そこから派生したとする説もあります。
スウェーデンのセムラがフィンランドに伝わり、「ラスキアイスプッラ」と呼ばれ1950年代から広まるようになりました。当時アーモンドペーストは手に入りにくい上に高価だったのでジャムで代用されたそう。
そのため、フィンランドではアーモンドペースト+ホイップクリームとジャム+ホイップクリームの2種類のラスキアイスプッラがあります。
今年の「セムラの日」は2月13日
スウェーデンでは、告解の火曜日は「セムラの日」とされ、1年で最もセムラが食べられます。イースターは年によって日付けが変わるため、セムラの日も毎年変わります。今年は2月13日です。
告解の火曜日=セムラの日は、甘いセムラをたくさん食べるので「脂肪の火曜日」と呼ばれているとか。普通の人でも2つ以上食べるそうです。
スウェーデンではクリスマス後からイースターまで毎日のように食べられますが、フィンランドのラスキアイスプッラはクリスマスから告解の火曜日まで食べるのが伝統だそう。
この時季になると、スウェーデンやフィンランドでは、人々がセムラを求めてカフェやパン屋さんを渡り歩く姿がみられるようになります。
日本でお正月にお餅を食べたり、節分に恵方巻を食べるのと同じような感覚なのかもしれませんね。
セムラの通な食べ方
もちろん食べ方は自由!
だけど、せっかく「セムラの日」に食べるのなら地元の人たちの通な食べ方をマスターしてみて。
まず、フタになっているパンをスプーン代わりにしてクリームをすくっていき、クリームが少なくなったら残りの部分を食べましょう。
こうすると、手や口のまわりを汚すことなく美しく食べられます。
とは言え、豪快に手づかみでかぶりついてもよし、上品にフォークやスプーンを使ってもよし、どんな食べ方をしてもセムラが美味しいことに変わりません。
セムラを食べられるお店に行こう!
Fika 三越伊勢丹 新宿店
OSLO COFFEE(オスロコーヒー)
markka(マルカ)
- 住所
- 神戸市中央区山本通3-1-2 谷口ビル 2F
- 営業時間
- [月]
11:00 - 19:00(L.O. 18:00)
[火]
11:00 - 19:00(L.O. 18:00)
[水]
定休日
[木]
定休日
[金]
11:00 - 19:00(L.O. 18:00)
[土]
11:00 - 19:00(L.O. 18:00)
[日]
11:00 - 19:00(L.O. 18:00)
- 定休日
- 水曜日、木曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
セムラをつくってみよう!
いかがでしたか?
それほど美味しいセムラを食べながら、北欧気分で春の訪れをお祝いしてみませんか。
セムラ(semla)は、18世紀にスウェーデンで生まれたお菓子。カルダモン入りの丸パンに、アーモンドのペーストと、たっぷりのバニラ味のホイップクリームがはさまっています。