YouTubeで公開中の「あの人のお部屋へ」
前編では、そんな「心地よい空間をつくるための5つの工夫」を教わりました。わたしたちの暮らしにも、きっと参考にできる部分はあるはず。心落ち着かせられる“空間づくり”を見直すために、この素敵なアイデアを心がけてみませんか*
雑貨屋店主・浅川あやさん
心地よい空間をつくるための5つの工夫
工夫①【素材感にこだわる】
家具、道具、小物など、経年変化を楽しめる素材を選ぶようにしているという浅川さん。実際に部屋に入ってみると、木の素材がさまざまなものに用いられていました。テーブルはイロコ、スツールはアメリカンブラックチェリー、照明はブナ。無垢の素材は、時間が経つほどに味わい深くなるのだそう。
ソファの上に置かれたクッションには、アクセントとして麻やコットン、キリムのカバーを使用。冬はウールや厚手のコットンのカバーに変更して季節感を楽しむのだとか。
工夫② 【つながりのある空間を意識】
リビングに足を踏み入れると、天井まである大きな窓。豊かな緑が家全体を囲み、まるで森の中にいるかのよう。家と外との境がなく、間には広い縁側やダイニングスペースなど、家族みんながくつろげるようなスペースありました。
外からお風呂場までの動線が一直線になっているので、子供たちが泥まみれで帰ってきても安心。床はモルタル金鏝仕上げになっており、汚れてもサッと拭けるのだそう。
工夫③ 【廊下も“ My room ”にする】
2階には、広い廊下があり、本棚が一面に作り付けられていました。リビングや寝室だけでなく、通常移動するときだけに使う廊下を趣味の部屋のような形で利用することで、リラックススペースになっているんですね。
ここで、映画を見たり、朝ごはんを食べたり…
ライトは、シンプルかつ味わいのあるものをセレクト。ソケット部分は陶器と真鍮のアンティークアイテムを使用し、配線が繋がっている部分の陶器は、もともと和風建築で使っていたものを使ってここで再利用しているんだとか。
工夫④ 【陰影を楽しむ】
晴れた日は、窓から入る陰影を楽しんでいるのだそう。窓の位置と光の角度に合わせてインテリアが配置されていました。
朝から夕へ、時間の移ろいとともに日の角度が変わってゆくのもまた心地よいですね。
工夫⑤ 【アートと花を置く】
リビングの中心には、金子 透さんの作品が。抽象的なアートを飾ることで、いつの季節もお部屋が落ち着いた印象に。
玄関には、大庭三紀さんの作品が置かれていました。アートと季節の花があるだけで、お部屋のアクセントにもなり、心も安らぎますね。
庭ではきゅうりやトマトなどの野菜や、バジルなどのハーブを栽培されていて、季節ごとに採れる植物をアート感覚でお部屋に彩るのだそう。
今の季節は凛としたホーリーバジルや、
清爽でかわいらしいユーカリを。
庭で採れたばかりの野菜や果物、花も、好きなかごに飾って楽しむ。素敵な発想ですね。
深呼吸したくなる空間
暮らしの中に自然の妙味が共存したとき、人は“心地よい”と感じることができるのだと思います。
大森林の清々しい空気さながら、浅川さんの工夫やアイデアを心がけていくことで、我が家も大きく深呼吸したくなるような、心地よい空間へと整えていきたいですね。
▶ 後編では、「見せる収納と隠す収納」についてご紹介します。お楽しみに*
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内装設計施工会社、インテリアショップなどを経て独立。現在は、神奈川県は二宮町にて、時を経て美しくなる日用品の店「日用美」を営む浅川あやさん。
前後編の2回にわたり、「心地よい空間づくりの工夫」と「見せる収納・隠す収納」について教えていただきました。
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