身近で使いやすいハーブ「ユーカリ」
独特の清涼感のある香りが人気のユーカリ。成長がはやいため、ベランダやお庭でも育てやすく、剪定したグリーンをささっと飾れば素敵なインテリアになります。世界には500種類を超えるユーカリがあり、コアラが食べるのはその一部のおよそ40種だけで、新芽だけを選んで食べます。
ユーカリは一本でも、すらりと美しいかたちを見せてくれるグリーンです。ユーカリだけを束にして飾るのはもちろん、ほかのお花との相性もいいのでブーケやスワッグにしてもお洒落に決まります。
切り花として楽しんだら、次はドライにもチャレンジしてみましょう。水分が抜けやすく、かたちも保持しやすいので初心者さんでも簡単に美しいドライフラワーを作ることができます。ドライユーカリはインテリアとして楽しむほか、ラッピングに一枝添えてアクセントにするのもいいですね。
ユーカリは種類がいっぱい！
シルバーダラー
シルバーダラーは日本でもっともよく目にするユーカリのひとつで、銀丸葉ユーカリとも呼ばれています。等間隔に並んだ葉の付き方がとても可愛いですね。
ユーカリ・ポポラス
ひらりひらりと舞うように薄い葉っぱがたくさんつくポポラス。丸くやわらかな印象のユーカリで、スワッグやブーケにすると、ふんわりと優しい雰囲気を作ってくれます。
レモンユーカリ
生育地では50mを超える大型の木に育つというレモンユーカリ。その名の通り、爽やかなレモンの香りが強く感じられるユーカリです。日本で鉢植えで栽培しても、2mくらいには育つので、その生育力には驚かされます。
ユーカリ・グニー
銀色がかった葉の色味が美しいユーカリ・グニーは、シンボルツリーとして玄関先に飾っておきたくなる上品さがあります。湿度の高い日本でも育てやすい品種です。
ユーカリ・グロブルス
日本では明治時代から親しまれてきたユーカリ・グロブルス。ユーカリ特有の香りが強く、精油として使われることが多い品種です。葉を撫でると爽快感のある香りがふわりと漂います。
ユーカリのある暮らしぶりを見ていきましょう
ガラスの花器に飾って
もっともシンプルでベーシックな飾り方がガラスの花器にぽんとユーカリだけをアレンジする方法です。いろいろな方向に向いたユーカリの葉っぱたちの元気がみなぎる様子に惹かれます。
ほかのグリーンと混ぜて、たっぷり大きめブーケにして生けるのもいいですね。安定感のある重めのガラス花器を使うとひっくり返りません。
ユーカリは一本でも葉っぱがたくさんついているので、ボリュームがあります。ガラス花器なら、すらりとした枝の部分を美しく魅せることができますね。
細長い壁を飾るのにぴったりな試験管ベース。剪定した小さなユーカリを爽やかに飾れば、通るたびに心地よい香りを楽しめます。
ゴージャスなお花に添えるグリーンとしてユーカリをチョイスすると、にぎやかになりすぎず、洗練された印象に仕上げることができます。
ぎゅっとガラスの中に閉じ込められたユーカリは、緑が濃く見えます。ガラスの外のユーカリとの対比が面白いですね。
大きめのガラスに入れて、標本のようにしてみるのも素敵。じっくりと葉のかたちを観察してみたくなります。
道端に咲いているような素朴なイメージのお花たちが集められています。くったりとやわらかな質感のユーカリの葉がよく合います。
口の狭いガラス瓶に一本だけユーカリを挿して。華奢なガラスとたっぷりとしたユーカリの葉のアンバランスさがたまりません。
グリーンのみでまとめたプチブーケは、リビングでもキッチンでも、洗面所でもどんなシーンにも美しく、やさしく寄り添ってくれます。
穏やかなカラーベースで落ち着きある雰囲気に
明るい色味の花器にさっと生けたユーカリは、このままドライにしていっても良さそうです。やわらかな朝の陽ざしを受けて輝く穏やかなグリーンが素敵です。
リビングの中央にはどっしりとした大きめの花器にたっぷりのユーカリをアレンジして。自由に広がる葉っぱたちがお部屋の中で存在感を示しています。
実をつけたユーカリはとてもユニークなかたち。シルバーがかった深みのある色合いが大人の雰囲気ですね。
ぽってりとした質感のフラワーベースにちょこんとお花だけ顔を出したポンポンマム。お花だけだと、ちょっとお澄ましした印象ですが、ユーカリの葉が混じることでキュートさがアップしました。
縦長になってしまうことが多いグリーンアレンジですが、茎がしっかりとしたユーカリなら、こんな風に左右に葉を伸ばすアレンジも決まります。飾りたい場所とのバランスを考えながら生けたくなりますね。
ナチュラルテイストで飾る
たっぷりとしたユーカリはざっくりと束ねて吊るしておきましょう。窓や玄関の近くに置いておくと、清涼感のある香りに虫も入ってこれなくなりそうです。
ほんのひと枝のユーカリは、さりげないのに、存在感があります。このままドライになるまでの間、風に揺れるたび、お部屋の中の空気の動きを感じます。
ポスターにすこしかかるようにアレンジしたユーカリ・ポポラスのブーケ。丸い葉っぱがふんわりとしたフォルムをかたちづくっています。松ぼっくりのイラストとも相性がいいですね。
ユーカリをいくつか大きさの違う束にして、一列に並べました。すべて違う大きさなので、リズミカルな印象が生まれます。近くを通ったら、良い香りがふわりと漂いそうですね。
可愛らしい実をつけたユーカリテトラゴナは赤い紐をぐるぐると巻いて、吊るせるように加工しています。根本にタグをつけたら、このままギフトとしてお渡しするのも良さそうです。
壁からすこし浮き上がるように手前側に立ちあげたユーカリのブーケ。風通しもよくなり、水分が綺麗に抜けていくので、ドライフラワーにもしやすいですね。
いろいろなものを花器代わりに
麻のバスケットには無造作にユーカリをアレンジして。バッグの中に大きめのガラス鉢などを入れておけば、水やりのときも、バッグを汚してしまうことがありません。
トレイにお庭で摘んだハーブたちを並べておくと、フレッシュな香りが強く香ってきます。いろいろなハーブの香りが混ざると新たな香りになって、調合しているような面白さがあります。
IKEAのマットな質感のボウルにしなだれるようにしてアレンジしたユーカリ。マットテイストの入れ物とすこしくすんだようなユーカリの色味がぴったりマッチしています。
ざっくりリースでやわらかく
アシンメトリーリースは片側だけ、ユーカリの葉を垂らしています。きちんとリースの中に組み込んでいくのも素敵だけれど、こんな風にざっくりと上からプラスしてみるとより生命力を感じる仕上がりになります。
コンパクトにまとめたグリーンリースは、お食事の並ぶダイニングテーブルの中央にもよく似合います。真ん中にキャンドルを入れても雰囲気が出ます。
小さなお花がたくさんついた春らしいミモザ。ベースにユーカリがアレンジしてあるので、ひとつひとつのお花のかたちがよく分かるようになって、キュートにまとまっています。
こちらはユーカリの葉をぎゅっと集めたコンパクトなリースです。白い壁によく映えます。さりげないアクセントがほしいときにおすすめです。
ほかのグリーンと合わせてボリュームのあるスワッグに
冬らしい花材を集めたボリューミーなスワッグは、シルバーがかったユーカリの葉が入ることできゅっと色味が引き締められているようです。モノトーンのポスターのお隣で引き立てあっています。
大きめのグレーのリボンを大胆にあしらって、上品な趣のスワッグに。長さがあるので、広めの空間に飾りたくなりますね。
フレッシュの薩摩杉やユーカリを使ったスワッグはナチュラルテイストで、まるで木そのものを飾っているかのような気分になります。ドライになっていく過程までも楽しめるスワッグです。
食卓の彩りに
色味の寂しい食卓には、ユーカリをさりげなく飾ってみると、華やかさをプラスできます。パンプキンスープがより美味しそうに見えますね。
木の丸テーブルの上にあしらったユーカリ。抑えられた色味が全体によく馴染んで、カラフルな食材を一層鮮やかに見せています。
プレートのラインに沿うように置かれたユーカリの葉っぱは、立体感があり、画面の奥行きを感じさせてくれます。背景になりやすいグリーンは素敵なテーブルフォトを撮るのに重宝します。
ランダムに茎が広がるユーカリをさりげなく配することで、食卓がぐっと生き生きして見えます。
ガラス花器に生けて高さを出したユーカリのアレンジです。柿のマリネの色味にもよく似合っています。高低差があると手の込んだ雰囲気になりますね。
香りのよいユーカリで暮らしをリフレッシュしてくださいね♪
凛とした冬の空気感によく似合うユーカリ。清潔感のある香りを感じたら、心がほっとリラックスできますね。フレッシュなユーカリを見かけたら、ぜひおうちに連れて帰ってみてください。きっと、毎日の暮らしがちょっぴり潤いますよ♪
シンプルなかたちの連続が可愛らしいユーカリの葉っぱ。短くカットしたり、長めの丈を生かしたり、様々な飾り方ができるところも素敵ですよね。冬でも生き生きとした優しい緑色を楽しめるユーカリについてご紹介していきましょう。