『家庭用精米機』おすすめ7選 の章からご覧ください。
「家庭用精米機」で、〈フレッシュなお米〉を食卓のスタンダードに
そのいつもの「ご飯」が、『もっと美味しくなる!』、そのうえ『もっと栄養を摂れる!』とあって、人気を集めているのが【家庭用精米機】。
・「家庭用精米機の基礎知識(メリット・仕組み)」
・「家庭用精米機の上手な選び方」
・「2021年版 家庭用精米機のおすすめ商品」をご紹介。
毎日美味しいお米を味わいたい場合、高性能な炊飯器を買うよりも、安価な【家庭用精米機】をわが家に導入するほうが、満足感が大きいかも。家庭用精米機のメリットをまとめましたので、検討材料にしてみてください。
《基本情報》家庭用精米機とは?仕組み・使い方は?
家庭用精米機とは
家庭用精米機の使い方は、玄米をセットしたら、スイッチオン。「精米モード」の設定通り、電気の力で、自動で精米してくれます。
※「精米モード」については、下記と「STEP1」のところで、ご説明しています。
家庭用精米機ができることは
●「精米モード」の項目
玄米(未精米)>「三分づき米」>「五分づき米」>「七分つき米」>「胚芽米」>「白米」>「無洗米」
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➤ 左に寄るほうが、精米度が低く、玄米に近い(栄養価が高い)。クセ・においが残りがちで、消化吸収に時間がかかる(食べ応え・満腹感は得やすい)
➤ 右に寄るほうが、精米度が高く、純白米に近い(栄養価が低い)。柔らかく、食べやすい。
☆補足
「〇分づき」に入る数字は、「糠層や胚芽を、何割取り除くか(精米するか)」ということを指す。数字が低いほど玄米に近くなり、10分づき(10割精米)となると、白米を意味します。
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《1番気になるのはココ》家庭用精米機を使うと、どんな良いことがあるの?
家庭用精米機のメリット1:お米がぐんと美味しくなる!
ふつうの米でも、使うたびに使う分だけ「精米機」を使って精米すれば「鮮度抜群の美味しさ」に変わる。
家庭用精米機のメリット2:ご飯の栄養価が上がる!
「精米機」で玄米特有の栄養が残るように精米し、炊飯すれば、「ご飯の栄養UP」が簡単に叶えられる。
白米に比べて、糠層や胚芽が付いている「玄米(精米する前の米)」のほうが、養豊富。美容に欠かせないビタミンも、白米より、玄米のほうがたっぷり。
「玄米を構成しているもの」は、
●胚芽…米の芽・根になる部分のことで、全体の2%ほど。ビタミン(B1、B2、E)、食物繊維、ミネラルなどを含む。
●胚乳…玄米のほとんどを占める、お米の本体部分(白米は、この胚乳100%)。主にデンプン。
●糠層…果皮・種皮・糊粉層からなる、全体の5%ほど。
◎予備知識として:胚乳と糊粉層の間にある糠皮に付着する「亜糊粉層(あこふんそう)」が、お米の旨みをつかさどる物質です(アミノ酸が豊富)
しかしその「玄米」ですが、そのまま炊飯器で炊いても、とても食べづらいです。クセがあり、食べ心地が悪く、消化も悪いです。
「玄米」の栄養部分を削りすぎない程度、精米していただくのがベスト。
* * *
そこで、便利なのが【家庭用精米機】。
【家庭用精米機】を使って「玄米」を精米するとき、ビタミン・食物繊維の部分を削り取りすぎないよう、糠層(ぬかそう)や胚芽(はいが)をちょっと残した状態に精米モードを設定(*)。精米度を下げて精米したお米を使って、炊飯器で炊けば、栄養豊富&美味しくいただくことができます。
「胚芽米」「7分づき米(糠層・胚芽を、70%削り取る調整)」の精米モードを使うのが人気です。
家庭用精米機のデメリットを挙げるなら・・
家庭用精米機自体の難点として、下記のようなことが挙げられます。
※あくまで個人の感じ方・製品のスペックに寄ります
※ハイパワーでスピーディーに精米するモードは特に音が響きます
☑(ヌカ漬けなど、ヌカの使いみちがない場合は)排出されたヌカをゴミとして纏めることが少し面倒。
ちなみにデメリットとは言いづらいですが、「家庭用精米機」を使うとなると、「玄米」をコスパよく仕入れる(購入する)方法を、自分なりに見つける必要があります。
家庭用精米機の選び方
STEP1:「自分が精米機を使いたい目的」を確認し、それに合った機能付を選ぶ
家庭用精米機搭載の「精米モード」は、基本的に、以下の①~③です。
② 酸化しつつある白米を、精米機の磨く機能(リフレッシュ)で、「更に磨いた白米」「無洗米」にできる。
③ 精米時に出る、「玄米を削った粉(=ぬか)」を取り出せる。ぬか漬けなど様々な用途に活用可。
「自分好みの米の美味しさを追求したい」方へのおすすめ機能
家庭用精米機を使いこなしている方のほとんどが、『家庭用精米機で挽いた7分づき米だけで炊くとやや硬い』『家庭用精米機で挽いた胚芽米だけで炊くとぱさつく』といった特徴を知ったうえで、自分好みの“調合”をして、炊飯器で炊いています。
代表的な方法は「白米や市販の雑穀米をブレンドして、食感豊かにして炊く」こと。
「米の美味しさにこだわりたい」方へのおすすめ機能
そのほか:
STEP2:玄米を削る方式は2種。どちらの仕組みで精米したいか決める
精米方式1:圧力式
(お米屋さんの精米機や、業務用精米機によく採用される方法です)
精米方式2:かくはん式
洗ったりするときのメンテナンスが、圧力式よりかくはん式の構造のほうがラクです。
✔ 選び方のまとめ
【かくはん式の家庭用精米機】をオススメしたいのは、このような方です
☑ 健康のために“分つき米・玄米をブレンドしたご飯”を習慣づけたい方
☑ 省スペース・扱いやすいことを重視する方
また、かくはん式のほうが商品が多く、選択肢もたくさんありますよ。
【圧力式の家庭用精米機】をオススメしたいのは、このような方です
圧力式のほうが洗浄はちょっとたいへんですが、かくはん式よりも風味豊かに仕上がりやすいです。食べてくれる人がたくさんいるなら、満足度は高いはず。
また、【高性能のかくはん式の家庭用精米機】を使用しても、ぐんと美味しさを堪能できますよ。かくはん式の家庭用精米機でも、対流するような構造を持ったタイプは、風味が損なわれにくいです◎
2021年版・評価の高い『家庭用精米機』おすすめ7選
山本電気|道場六三郎監修 家庭用精米機 匠味米 MB-RC52
Amazonで約1300もの口コミ評価数!圧倒的な支持を誇る1台
【容量】1合~最大5合
・2015年9月発売
2015年9月に発売され、それから約5年が経つものの今も高い人気を誇る、山本電気の「家庭用精米機 匠味米 MB-RC52」。
この精米機の大きなポイントは、まず、和食料理人の道場六三郎氏の監修(MICHIBA KITCHEN PRODUCT)であること。設定されている精米の度合いは、それぞれ道場氏の食味評価で決められたものだそうです。美味しさに期待が持てますよね。
そして、「分つき米」精米モードが細かく設定されていることも、大きな魅力。分つき米は、2分・3分・4分・5分・6分・7分・8分に対応していますよ。
もちろん胚芽米も対応しているほか、玄米・古米を、それぞれ「無洗米」に精米することも可能。
パワフルなモーターを搭載。精米スピードですが、玄米5合あたり、2分30秒で白米にできます。
スピーディーで風味が損なわれそうな気がしますが、この「MB-RC52」は、高速→中速→低速の3段階で精米をする仕様。丁寧でやさしく仕上げてくれるのも優秀なポイントです。
山本電気|家庭用精米機 Shin Bisen(美鮮) YE-RC17A
『7分づき胚芽米・5分づき胚芽米・3分づき胚芽米』など、レアな精米メニューを楽しめる
【容量】1合~最大5合
・2017年8月発売
山本電気「YE-RC17A Shin Bisen」は、細かい調整を楽しみたい方にぴったり。
上でご紹介した山本電気「MB-RC52」は玄米を10種のお米に精米できましたが、こちらの「YE-RC17A」は14種(*)のお米に精米可能。
(*)補足:
「無洗米」「上白米」「白米」「8分・7分・6分・5分・4分・3分・2分づき米」「7分・5分・3分つき胚芽米」「胚芽 白米仕立て」の精米モード 14種
「胚芽米」の精米機能は、ほかの家庭用精米機でも見かけますが、この「YE-RC17A Shin Bisen」に搭載されている、『7分づき胚芽米』『5分づき胚芽米』『3分づき胚芽米』は珍しいですよ。
“胚芽”が付いているか否かで、米の栄養素が大きく変わるので、見逃せないポイント。
また、精米時に使用するカゴにも秘密が。雑味の要因になる糠(ぬか)が除去しやすくなっている構造なんです。お米を研ぐ際にとき、糠の混入が減少するそうですよ◎
精米スピードは、玄米5合あたり2分30秒で白米に。楽天の通販サイトなどでポイントを上手に使えば、2万円以下で購入することも可能ですよ。
アイリスオーヤマ|米屋の旨み 銘柄純白づき 精米機 RCI-B5-W ホワイト
「精米機にかけた米の美味しさって?」を知りたい、精米機ビギナーさんの心を満たす
【容量】1合~最大5合
・2018年11月発売
発売から2年以上が経ちますが、家庭用精米機のランキングでトップを誇る、アイリスオーヤマ「銘柄純白づき RCI-B5-W(ホワイト)」。
魅力ポイントは、40銘柄のお米のデータを取り込んでおり、「銘柄別の精米ができる」こと。
例えば「あきたこまち(玄米)」をセットして、「あきたこまち」の精米モードのボタンを押せば、あきたこまちの旨み(亜糊粉層)が付いているところを除去しないように精米してくれます!
そのほか「胚芽米」など、ベーシックな精米メニューも網羅。なんと価格が10,870円(税込み・Amazon2021年4月1日時点)なので、「精米機で、ご飯がどれだけ美味しくなるの?」というお試し購入の1台にもオススメですよ!
タイガー魔法瓶(TIGER)|精米器 RSF-A100
玄米をブレンドして炊きたいあなたへ。独自の「やわらか玄米」機能で、美味しく炊ける*
【容量】1合〜最大約5合
・2016年9月発売
タイガー魔法瓶「精米器 RSF-A100」は、分づき米や胚芽米といったベーシックな精米モードはもちろん搭載。
それに加え、タイガー独自の精米メニューがあるんです。
それが、「やわらか玄米」という精米メニュー。
「やわらか玄米」は、「3分つき」よりも玄米に近い精米の度合いにあたります。
タイガー独自の技術で、玄米に、ミクロレベルの隠しカットを施すことで、玄米に近い状態でも、水分をしっかり吸収して、通常の白米コースでもやわらかく炊けるそうです◎
玄米が持つ栄養素を無駄なく摂取したい方は要チェックですよ。
ツインバード|コンパクト精米器 精米御膳 MR-E520W
1万円 税込(*)でおつりがくる安い価格で、コスパよく、満足度高し〇
【容量】1合~4合
・2014年7月発売
ツインバード(TWINBIRD)の「精米御膳 MR-E520W」は、発売されたのは2014年7月22日とだいぶ遡りますが、Amazonのランキングのトップ10常連。
まず嬉しいのは1万円 税込(*)という安い価格で買えること。そして、約20cm×約27cmで、ほかの家庭用精米器より、コンパクト。収納しやすく、一人暮らしさんにオススメですよ。
(*)補足:Amazon2021年4月1日時点
分つき米は「3・5・7分つき米」の度合いに対応しているほか、「胚芽米」モード、酸化したお米を磨く「白米みがき」など、ベーシックな機能は一通り網羅。
精米時にでる糠(ぬか)も取り出しやすい形状です。「ぬか床デビューしてみたい!」とお考えの方にも、気軽に購入できる、お安い1台としてオススメです。
エムケー精工 (MK)| 小型精米機 RICELON(ライスロン)SM-200
0.5合から精米可能!コンパクトで洗いやすい!なのに、細かい精米調整も楽しめる*
・【容量】0.5合~最大2合
・・2016年5月発売
2017年発売の生産終了品ではありますが、アイビーレッドのおしゃれなカラー、小型ならではの使勝手の良さで安定の評価を得る1台。
サイズは、2リットルのペットボトルと同じくらい◎ キッチン棚にも収納しやすいですよ◎洗浄などのメンテナンスも簡単です。
13段階に設定できる「分づき精米コース」や、5段階に設定できる「白米コース」など、細かい調整もお手の物。胚芽米コース、酸化した白米のリフレッシュコースもありますよ。
精米時に分離して排出されるぬかボックスも扱いやすく、 ぬか漬けを始めてみたい方にも◎ 忙しく働いている方、あるいは、食が細くなりがちな両親への、健康を気づかうプレゼントにしても、喜んでもらえるのではないでしょうか。
価格はだいたい12,000円(税込)ほど。コンパクトで比較的安いので、母の日の家電プレゼントにも◎まだ口コミ評価が多くありませんが、あわせてチェックしてみるのもおオススメです。
象印(ZOJIRUSHI) |精米機 BR-WA10-WA
「圧力式」の家庭用精米機なら、1~10合対応でずっと使える優秀な1台を
・【容量】1合~最大10合
・2017年10月発売
最後に、「圧力式」にこだわりたい方へおすすめしたい1台をご紹介。
2017年の発売ではありますが、象印(ZOJIRUSHI)が唯一扱っている圧力式の精米機「BR-WA10-WA」は、ずっと安定の評価。
ぶつき米や胚芽米コース、酸化した白米磨きのコースがあることなどは、ほかの家庭用精米機と同じ。
ただ、お米屋さんにある精米機と同じ「圧力式」の仕組みなので、かくはん式よりは良い状態で精米できます。
「圧力式」は米粒同士をすりあわせながら優しく糠層を除去。無駄な傷やヒビが生じにくく、見た目にも美しく仕上がりやすいです。
良い製品を買おうとすると、どうしても2万円以上かかってしまうので、日常使いできてちゃんともとが取れること、使い勝手がいいことが大切。こちらの製品は、大人数に向けて精米するときの大容量(MAX10合)から、一人用ご飯のときの少量(1合)まで対応しているのが、嬉しいポイントです。
▼その他、売れ筋の「家庭用精米機」はこちらから
お終いに
気になる「家庭用精米機」はありましたか。
「美味しいご飯=高品質な炊飯器」と思いがちですが、「ご飯そのものの栄養価&旨み成分を無駄なくいただくこと」も大切。そう、気づかされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「家庭用精米機」があると、玄米のある食卓がスタンダードになります。毎日の食事の栄養価が高まって、健康への意識もより良い影響をうけそうです。玄米ライフを始めると、以前の市販の白米生活に戻れなくなるかもしれません。
ぜひあなたらしくご飯を美味しくカスタマイズして、お家の食卓を豊かに、楽しんでくださいね。
実はお米、鮮度が命の「生鮮食品」。お米は、精米したての米が一番フレッシュで美味しいのです。そして、食感、食べ心地も良いですよ。
ほおっておくと(空気に触れれば触れるほど)酸化して、米の風味が落ちます。それゆえ市販のお米は“早く使い切る”ことが美味しく食べる条件の1つとも言えます。
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そこで【家庭用精米機】が活躍。
「市販のお米」なら早く使い切る必要がありますが、「使うたびに、使う分だけの玄米を【家庭用精米機】で精米する」方法ならば、早く使い切ることを意識しなくて良し◎ 常に鮮度のいいお米を炊いて、美味しいご飯を味わえます。
ちなみに最近の【家庭用精米機】には、「玄米の精米機能」に加え、「市販の白米を磨き直す機能」も、基本機能として搭載されています。【家庭用精米機】は安い製品が多いので、「市販の白米を磨き直す機能」メインの使い方をするのもオススメです。