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出典: 日本の”いいもの”を普段の暮らしに取り入れようとするとき、部屋の雰囲気に合わなかったり、すでにあるインテリアや生活雑貨にマッチしなかったりと、悩んだことはありませんか?特に伝統的な工芸品などは、現代の生活には合わせづらいもの。この記事では、さりげなく普段の衣食住に取り入れられるモダンな”いいもの”をご紹介。初めての方向けに、最後にお手入れの疑問をQ&Aでまとめたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
出典: 一見工芸品には見えないシンプルなものや、素朴な印象を受けるものは、さまざまなタイプのお部屋に合わせることができるのが魅力。まずはワンポイントで試してみる、という取り入れ方も簡単に挑戦できます。ポップな色や模様のあるものは避け、シンプルさ、素朴さを感じるものを選びましょう。
出典: 見た目やデザインは暮らしになじむものを選ぶからこそ、誰がどうやって作ったかは、あなたの好みを映すポイント。こだわって選んでみれば自分好みの”いいもの”を見つけやすくなり、好きなものに囲まれて暮らしがより楽しいものになりますよ。
出典: 手作りで素材にもこだわって作られることの多い”いいもの”は、お手入れに注意が必要です。とはいえ最近の生活の変化に合わせ、電子レンジや食洗器が使えるもの、洗濯ができるものなども登場してきています。あまり気負わず、さりげなく取り入れたい時には、お手入れの手間がかからないものを選んでみましょう。
直接自分の肌に触れるものだからこそ、衣類も”いいもの”をそろえたいですよね。さりげなく取り入れる時には、インナーやパジャマなど目に見えないところや、ポーチなどワンポイントで始めてみるのがおすすめです。
出典: 創業から300年にもわたって、麻織物に携わってきた中川政七商店。こちらのキャミソールは、そんな中川政七商店が手掛けるインナーブランド、「更麻(さらさ)」のものです。吸水速乾性に優れ、水にぬれると強度が高まる麻を使っており、蒸れにくくサラサラした感触が魅力。洗えば洗うほど着る人の肌にフィットし、心地よい肌ざわりがいつまでも続きます。
出典: 丈夫な生地のため、洗濯機で他の洗濯物と一緒に洗ってもOKなのが嬉しいポイント。より長持ちさせたい場合は、洗濯ネットに入れて洗うのがおすすめです。
出典: よそ行きの服は、季節やトレンド、デザインなどにも気を使わなければなりませんが、パジャマは徹底して素材にこだわることができます。袖を通した瞬間に「気持ちいい」と思える素材をパジャマにできたら、人生の3分の1を占める寝る時間も、快適に過ごすことができますよね。
出典: こちらのパジャマは、植物などの天然の染料による「草木染め」で染めた綿紗(ガーゼ)を、日本の伝統的な製法「和晒」で仕上げたもの。素材から仕上げまで時間をかけて丁寧に作るからこそ、肌には優しく、夏には汗を吸い取ってサラサラを保ち、冬にはお布団にくるまれたような温かさを感じさせてくれます。特徴的なのはその肌ざわり。着心地も寝心地も抜群で、手放せなくなりますよ。
出典: 首元が寂しいときやコーデが締まらないときには、ストールがひとつあると安心。無地で肌ざわりのいいこちらのストールは、奈良で丁寧に織り込まれた蚊帳生地を2枚使っています。ふきんにも使われている素材のため、洗えば洗うほど馴染んで、どんどんふんわりした肌ざわりに。吸水性や速乾性にすぐれ、夏でも便利です。
出典: 真田紐とは、縦糸と横糸を使って「織る」平たい紐のこと。紐というと組紐などが思い浮かびますが、真田紐はその作り方から頑丈で伸びにくい性質が知られ、かつては甲冑などにも利用されました。戦国時代に活躍した真田家が考案したという説話があることから、真田紐と呼ばれています。そんな頑丈な真田紐を、こちらのトートバックでは柄の部分に使用。重いものでも持ち運べるのが、荷物が多い方にはうれしいポイント。デザインも色合いもシンプルで、どんなコーデにもぴったりです。
出典: 「こぎん刺し」は、青森県の津軽地方で伝えられてきた刺し子。もともと生地を丈夫にし、寒さを防ぐために行われてきた工芸ですが、生活の中でさまざまな模様が生まれてきました。そんなこぎん刺しをポーチに取り入れれば、たくさんの小物が入るバッグの中でも摩耗しにくく、取り出すたびに模様を楽しむことができます。いきなり服やバッグに”いいもの”を取り入れるのはハードルが高いという方は、小物から始めてみてはいかがでしょうか。
伝統的な技術を使っていても、最近では和洋問わず使えるデザインのものや、現代の暮らしに合わせてお手入れしやすく作られているものがあります。毎日の食事を楽しくするために、食卓にもそんな”いいもの”を取り入れてみませんか。
出典: 毎日使うことの多い、お椀。”いいもの”を取り入れたいと思っても、壊れやすい陶磁器は避けるという方や、食洗器や電子レンジにかけられないから嫌だという方もいらっしゃいますよね。中でも漆器は特にお手入れが大変なイメージがありますが、こちらの漆器はそんなイメージを覆してくれます。
出典: こちらは、福井県鯖江市の越前漆器の技術を駆使して作られた漆椀。現代の暮らしに合わせて開発した漆を使うことで、熱や水圧で漆器を傷つけてしまうことの多い食洗器に入れても、耐えられるようになりました。柔らかいフォルムと、手作業とは思えない均一の塗りが、毎日の食卓に華を添えてくれます。
出典: 日本の伝統的な模様である木瓜(もっこう)紋は、瓜を輪切りにしたときの形を描いたものとされ、家紋などに利用されてきました。鳥の巣の形に似ていることから、子孫繁栄の意味を込めることもあります。この木瓜紋をかたどったお皿は木瓜皿とよばれ、古くから作られてきた形のひとつです。
出典: そんな木瓜皿を有田焼で作ったのがこちらのお皿。佐賀県有田町で17世紀ころから作られてきた有田焼は、なめらかな肌ざわり透明感のある白さ、多様な絵付けが魅力。華やかな花柄の縁取りや、あたたかみのある鮮やかな色合いも楽しむことができ、洋食にも和食にも幅広く利用できます。
出典: 一枚で料理が完結するお皿なら、他のお皿との組み合わせを考える必要がなく、好きなものを好きなように取り入れることができます。こちらのお皿は 岐阜県の東濃地方で作られる美濃焼によるもので、海鼠釉を使用し、深い海のようなインディゴブルーを出しているのが魅力。一皿一皿手作りだからこそ異なる輪郭も、使えば使うほどいとおしく感じられます。
出典: 食卓で使っている醤油さし、液だれしませんか?朝の忙しい時間にテーブルが汚れて掃除しなければならなかったり、服が汚れて着替えなければならなかったり。こちらの醤油さしは、伝統的なガラス工芸の匠たちが集まり、注ぎ口から設計したもの。衛生面、醤油の新鮮さをの維持、持ちやすさなどを計算し、すべてのパーツをガラスで作り上げました。限りなくシンプルで機能性に優れているからこそ、油やお酢、ソースなどにも利用でき、使う場所を問いません。
出典: 明治時代からろくろ挽きの生活雑貨を作ってきた「吉羽ろくろや」。今でも足踏みろくろを使っており、職人による繊細な技術と、一つ一つ表情の異なる風合いが楽しめます。こちらの調味料入れは天然の桑の木を使い、それぞれ存在感のある形に仕上げており、これは七味、これは山椒…と形に合わせて好きな調味料を入れる楽しみも。時間が経つにつれて木の色合いや肌ざわりが変化し、木のぬくもりが生活の一部になっていく感覚があります。
【食】機能・デザイン抜群。キッチンまわりの”いいもの”
毎日のご飯づくりや一休みできるお茶の時間には、機能性にもデザインにも優れ、心がはずむような”いいもの”を。ご飯ができるまで、お茶を淹れ終えるまでのひとときを、待ちきれない楽しいものにしてくれます。
出典: 伊賀焼は、三重県伊賀市で伝統的に作られてきた陶器。ひとつひとつ異なる土の風合いや肌ざわりが魅力で、蓄熱保温性や遠赤外線効果もあり、保存や調理にも向いています。
出典: また、伊賀焼には多孔質の陶土を使っており、吸水性に優れるのも特徴のひとつ。こちらのめしびつはその性質を利用したもので、炊きたてご飯を入れると程よく水分を吸い取り、ふっくらでつやつやなご飯にしてくれます。余ったご飯は冷蔵庫に入れておいて、また食べる時にそのまま電子レンジに入れ、温め直せるのもうれしいですね。電子レンジを使った調理器具として、蒸し物なども作ることができますよ。
出典: 南部鉄器は17世紀中ごろに岩手県で作られ始めた工芸品。もともとは茶の湯釜を作るために作られたものでしたが、現在では鍋やフライパン、風鈴、オーナメントなど、生活に寄り添った数々の品が作られるようになりました。
出典: 「釜定」は、そんな400年近い歴史を引き継ぎつつ、時代を超えて愛されるような鉄器を生み出してきた作り手。幅広くモダンなデザインの鉄器を作っており、この栓抜きにもさまざまなバリエーションがあります。普段使いはもちろん、キッチンのインテリアとしても、贈り物としてもおすすめ。鉄器はお手入れが難しいところがありますが、栓抜きは調理したり水にふれたりすることもないので、より気軽に生活に取り入れることができます。
出典: コーヒーをドリップして飲む時、通常のドリッパーでは雑味が出ることがあります。その原因はドリップの最中に発生するガス。こちらのドリッパーのように隙間があれば、そのガスを逃がし、よりすっきりとしたコーヒーを楽しむことができます。プロのバリスタから話を聞いて作られたというだけあって、その力は折り紙付き。江戸時代から金属加工を引き継いできた新潟県燕三条の職人が作っているからこその頑丈さ、ステンレス製だからこその衛生面の安心もあり、コーヒーブレイクがもっと楽しくなりますよ。
出典: 一口に伊賀焼といってもさまざまなものがありますが、こちらのエッグベーカーは直火・オーブン・電子レンジにも耐えられる頑丈さが特徴。伊賀焼の魅力を取っ手付きの小さな鍋に閉じ込めつつ、幅広いシーンに役立ってくれます。朝ごはんに大きなフライパンを出したくない時、他の料理で調理器具が埋まっている時などにも便利で、もちろん卵以外の調理もでき、そのまま食卓に出すこともできますよ。
出典: 日本の「住」を支えてきた左官の技術や素材を使って、生活雑貨を作っている「soil」。珪藻土バスマットで知られるブランドですが、珪藻土の吸水性に着目して「食」に関わる雑貨も生み出してきました。「ドライイングオブジェクト」は保存容器にぽん、と入れておくだけで、塩や調味料を湿気から守ってくれる商品。自然素材なので口に入っても安全なだけでなく、巻貝や二枚貝をかたどったナチュラルなデザインも魅力です。
家の中に”いいもの”を取り入れる時に気になるのが、他のインテリアと合うかどうか。伝統的なものは合わないと思われがちですが、現代の暮らしに溶け込むモダンなものもたくさんあります。
出典: 100年以上昔から続いてきた「能作」は、仏具づくりから始まった富山県高岡市の作り手。現在は仏具づくりで培ってきた技術を使い、素材を最大限生かして、鋳物や鋳造の雑貨を中心に作っています。
出典: そんな「能作」が贈るこちらのカゴは、柔らかい性質を持つ錫を100%使用。少し力を加えれば、あなたの手で好きな形に変えることができます。ですのでカゴ、とは言っていますが、実際にはお盆にも、花瓶にも、オブジェにもできる優れもの。季節に応じて、訪れる人に合わせて、そして共に暮らす人の成長に伴って、いつでもいつまでも寄り添ってくれます。
出典: ほどよい大きさの入れ物があると、お部屋を片付けやすくなったり、小物をまとめやすくなったりと便利ですよね。こちらのコンテナーは一見皮のようにも見えますが、実は長く使うことを考えて作られた紙でできています。古くは日本の和傘や衣服にも使われていたという柿渋を塗り、その上から蝋引きを施しているため、頑丈で多少の水分にも崩れません。経年による変化も楽しめる、長持ちする紙製品です。
出典: 左右にキャンパス地の取っ手がついているので、家中どこへでも持ち運ぶことができるのも魅力。洗面所に置いて洗濯物やタオルを入れるもよし、リビングに置いて本や雑貨を入れるもよし。手塗の柿渋から生まれる絶妙な色合いは、お部屋を引き締めるアクセントにもなってくれます。
出典: 高岡銅器は、富山県高岡市で江戸時代から作られてきた工芸品。こちらのペンダントライトは、その銅器の着色技術を活かし、ひとつひとつ手作りしています。伝統と技術によって生み出される繊細な色合いや、素材ならではの触り心地が魅力。顔を上げるとお気に入りの色が目に入り、毎日の暮らしを明るく照らしてくれます。
出典: 「ティシューの匣」は、釘などは一切使わず、職人の手でぴったりはめ込む「木組み」のみで作られたティッシュケース。素材にはヒノキが使われており、ティッシュ箱をはずして使うことで、むきだしのティッシュにヒノキの香りが染み込む仕組みになっています。ティッシュを手に取るたびに、ヒノキのさわやかな香りが、優しく包み込んでくれますよ。
出典: 竹は昔から日本の生活に密接にかかわってきた素材の一つ。岡山県倉敷市の作り手「テオリ」では、その竹を木材のような「竹集成材」に加工して、さまざまな生活雑貨を生み出しています。中でもこちらは、壁にかけると竹の輪が浮いているように錯覚してしまう面白いミラー。壁に窓ができたようにも見え、空間を広く見せてくれます。シンプルさや素材のナチュラルさが魅力で、どんなインテリアにもマッチしますよ。
”いいもの”と長く付き合うために。よくある疑問に答えます
出典: 漆器は乾燥と水分、そして急激な温度変化が大敵です。電子レンジや食洗器、乾燥機などに入れると、急激な温度や湿度の変化に耐えられずヒビが入ったり変形したりすることも。使わず放置すると水分が失われて割れ、長時間のつけ置きは変形につながることもあります。しかし、実はお手入れの方法はとっても簡単。他の食器と同様に台所用の中性洗剤とスポンジのやわらかい面を使って洗い、ふきんなどでしっかり水気をふき取るだけです。10分ほどであればつけ置きもOK。このお手入れさえきちんとしていれば、ほどよい水気を与え、こわれにくい状態を保って、長く使うことができます。
Q.陶磁器は電子レンジに入れてもOK?オーブンや食洗器は?
A.基本的には入れないのが無難。ものによってはOKな場合もあります。
出典: 陶器も磁器も、土や石を高温で焼いて作られることから、耐熱性には優れています。しかし問題があるのは、急激な温度変化。特に吸水性のある陶器は温度が上がりやすいため、基本的に電子レンジ・オーブン・食洗器いずれも使わないほうがよいでしょう。磁器は比較的頑丈で吸水性もないため、電子レンジは使えますが、オーブンや食洗器はおすすめできません。また金や銀、上絵で装飾が施されているものは電子レンジもNGです。とはいえ、陶磁器によっては現代の生活に合わせ、電子レンジやオーブンも使えるよう作っているものもあるので、よく注意書きを読んでから使うことが大切です。
A.単独で水洗いし、漂白剤の使用や直射日光を避けましょう。
出典: 染織物を洗濯する際には、ちょっとおしゃれな服や大切な服をお手入れする時と同じくらい気を付ければOK。まずはお湯や漂白剤を使うと色落ちするため、水で手洗いするところからスタートしましょう。必要であれば中性洗剤などを使ってください。強い力が加わるとほつれる可能性もあるので、脱水は弱めにするのがおすすめ。干す際には色があせる可能性もあるため直射日光を避け、形を整えて陰干ししてください。洗濯を重ねるたび、色落ちは少なくなり、落ち着いた色合いや肌ざわりに変わっていきます。
A.捨てないでください。生産者に修理を相談してみましょう。
漆器や陶磁器にヒビが入ったり、染織物がほつれてしまったりすると、思い入れがあるものであればあるほどショックですよね。日本の”いいもの”は人の手で作っているものが多く、生産者に問い合わせれば修理に対応してくれることがあります。慌てずに、まずは問い合わせてみましょう。
基本的には生産者に問い合わせるのが一番ですが、最近ご自宅でできる金継ぎセットなども販売されているので、陶磁器なら自分の手で直すこともできます。時間はかかりますが、自分の手で直せたときの達成感や愛着は何物にも代えられません。
金継ぎキット初心者用 TSUGUKIT(つぐキット)
9,980円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
生活に根付いているからこそ、馴染むものがきっとある
出典: 今回ご紹介した工芸品は、現在の私たちの暮らしの中にも馴染んてくれるものばかり。もともと工芸品は人々の生活のために作られるもので、日々新しいものが登場します。もし「高級品」「伝統的なもの」というイメージがくつがえったなら、次に取り入れるアイテムとして、ぜひ検討してみてくださいね。
創業から300年にもわたって、麻織物に携わってきた中川政七商店。こちらのキャミソールは、そんな中川政七商店が手掛けるインナーブランド、「更麻(さらさ)」のものです。吸水速乾性に優れ、水にぬれると強度が高まる麻を使っており、蒸れにくくサラサラした感触が魅力。洗えば洗うほど着る人の肌にフィットし、心地よい肌ざわりがいつまでも続きます。