食器の正しい名前を知って、もう一歩、うつわツウに近づいて
うつわ屋さんに入って、すきな一点を選ぶのは、至福のひととき。釉薬やレリーフ、絵付けなどはもちろん、使い勝手を左右するフォルム(形)も、選ぶときに大切な要素ですよね。
vol.2では、和食器の椀や、洋食器の皿の名前に注目
うつわの世界をもっと身近に、より深く楽しむための「うつわに親しむ」シリーズ。
前回vol.1の「釉薬編」に続き、vol.2となる今回は、きっとうつわのお店で、店員さんとお話するが楽しくなる情報をお届け。うつわのフォルム(形)や、各部分の名称についてご紹介します。
店員さんにうつわについて質問する際も、名称が分かっていると正しく伝えられるようになりますよね。
前回vol.1の「釉薬編」に続き、vol.2となる今回は、きっとうつわのお店で、店員さんとお話するが楽しくなる情報をお届け。うつわのフォルム(形)や、各部分の名称についてご紹介します。
店員さんにうつわについて質問する際も、名称が分かっていると正しく伝えられるようになりますよね。
うつわの部位の名前を正しく知ることで、うつわの解説書などもより深く理解することができますし、うつわを鑑賞するときのポイントも分かるようになりますよ*
和食器にはさまざまなかたちのもの、用途のものがあります。うつわに合わせて、部位の名称もさまざま。まずはベーシックなお茶碗、お皿の名称を学んでいきましょう。
和食器にはさまざまなかたちのもの、用途のものがあります。うつわに合わせて、部位の名称もさまざま。まずはベーシックなお茶碗、お皿の名称を学んでいきましょう。
▼うつわに親しむ vol.1「釉薬編」は、こちらから。
① 椀の各部分の名前を知ろう
和食でかかせないのが、ご飯や汁物などを盛るための食器「椀」です。「お茶碗」を例に、各部分の名称を見てみましょう。
だいたい、このあたりの名称を覚えておくと、うつわのお店で、店員さんや作家さんと話すときにスムーズになりますよ。なかでも注目したいのは、上が胴で、その下が腰(こし)になっているところ。そう、人の体とおんなじですね。
見込み
口縁(こうえん)
高台(こうだい)
胴(どう)
腰(こし)
〈ちなみに〉椀にかぎらず、皿・鉢でも共通の呼び方です
たとえば平皿でも、見込みや口縁など、上でご紹介した椀と同じ部分があれば、同じ呼び方です。洋食器でも・・・例えばカップ&ソーサ―でもフチは口縁と呼びますし、ソーサ―の内側の凹み部分は、見込みと呼びますよ。
ちなみに底の反対側は、高台裏と呼ばれます。よく作り手の方のサインが入る部分ですね。
【併せて知りたい】和食器の種類について
平形(ひらなり・ひらがた)
椀形(わんなり・わんがた)
杉形(すぎなり)
切立(きったて)
井戸形(いどなり)
② 皿の各部分の名前を知ろう
うつわのお店で洋食器のお皿の名前は、よく、リム皿、オーバル皿、スープ皿、そして「〇〇プレート」・・・といったカタカナの名前で目にすることが多いですよね。洋食器にかぎらず、和食器でも、そのようなカタカナ名を見かけます。
ここでは、代表的なものを確認してみましょう。
ここでは、代表的なものを確認してみましょう。
洋皿は主に、リム皿、クープ皿の二種で捉えることができるでしょう。
リム
プレートのフチの部分を、リムと言います。デザインによっては幅広いリム、レリーフ模様が施されたリム、オクトゴナル(八角形のお皿)のように、カッティングが見事なリムなど・・・趣向を凝らした様々なリムが出回っていますよ。
クープ
スープやみずっぽい料理を入れるのに適している、ゆったりと深みのあるタイプを指します。クープ皿=スープ皿と捉えてもよいでしょう。
【併せて知りたい】洋皿の種類について
洋皿は一般的に、ディナープレート、デザートプレート、ケーキプレート、スーププレート、パンプレート、シリアルボール・・・というように、名前から察しやすいものが多いです。ここでは、ちょっと聞きなれない洋食器の名前をご紹介します。
ショープレート
出典:unsplash.com
その名のとおり、見せるためのお皿。食事に招いたゲストをおもてなしするときに、テーブルにははじめ、目を楽しませてくれる、華やかなデザインのお皿―― このショープレートを置いてセッティングします。たいてい大皿で、陶磁器に限らず、ガラス、レザー素材のものもありますよ。
プラター
うつわの形の美しさも、堪能して*
画像のご協力をありがとうございました
・その他、フリー画像の提供元
「見込み」はうつわの内側の部分で、食べ物や飲みものを直接盛りつけるところです。内側に施された色絵や釉薬が垂れている様子を楽しんだりします。