年々キッチン用品はより機能的に進化し続けていますが、昔ながらのキッチン用品も、最新のものに劣らない良さがたくさんあります。作る人のことを考えられた丁寧な作りのものは、使うたびに気持ちがしゃんとしますよね。そこで本記事では、そんな魅力あふれる「昔ながらのキッチン用品」をご紹介していきます。2019年08月28日作成
昔ながらのキッチン用品を見ると、どこか懐かしくあたたかい気持ちになったことはありませんか。「祖母が使っていた」「昔実家に置いてあった」など、懐かしい記憶を思い出す人もいるでしょう。そんな昔ながらのキッチン用品には、普段私たちが気付けていない、たくさんの魅力が詰まっているんです。
そこで記事では、昔ながらのキッチン用品とその素敵な魅力をひとつずつご紹介していきます。最新のキッチン用品では体験できない良さを感じてみてください。
樹齢200年以上の国産ヒノキを贅沢に使った東屋の「まな板」。継ぎ目や塗装のない一枚板のまな板です。プラスチックのまな板との大きな違いは、分厚さ。この厚みのおかげで、刃当たりがなめらかになり食材が切りやすくなるだけでなく、包丁の切れ味も長持ちするそうです。
ヒノキにはもともと抗菌性や殺菌効果があるので、水でサッと濡らして使えば臭いや汚れも付きにくく、粗塩とたわしで洗えばその効果も長持ちします。さらに削り直しをすれば、新品のような使い心地が復活。昔の人と同じように、長く大切に使っていきたいですね。
昔の日本では当たり前のように使われていた竹ざる。軽くて丈夫で割れる心配もなく、水の膜ができにくいので食べ物を扱うのに最適なんですよ。国産の竹を使って作られた松野屋の「竹ざる」は、職人の手によってひとつひとつ丁寧に作られています。使い込むほどに色艶が増し、経年変化を楽しむことができる「育てるざる」です。
料理中の食材入れや洗った食材の水切りはもちろん、お蕎麦や天ぷら、おにぎりの器や食器の水切り、キッチン小物やお菓子の収納など使い方もいろいろ。おしゃれな見た目も素敵です。こうした万能さは、プラスチックやステンレスのざるにはない魅力ですね。
中の食材にじっくり火を通すことができる土鍋も、昔から愛されてきたキッチン用品のひとつ。TOJIKI TONYA(トウジキトンヤ)の「古伊賀土鍋」は、土鍋本体が熱を蓄えしっかりと温まるので、食材の芯までムラなく火を通すことができます。加熱の効率もいいので、旨味を逃さないところも魅力です。
土鍋と聞くと、冬場の温かい鍋を想像しがちですが、煮物や蒸し物、ごはんにも活用できます。特に、土鍋ごはんは絶品!ふっくら・つやつやで、かまどで炊いたごはんのようにお米の味をしっかり感じられます。炊き込みごはんもおいしそう♪炊飯器では味わえないおこげも楽しめますよ。
古くは茶道の道具として使われていた鉄瓶。長文堂の鉄瓶「なつめ」は50年以上作り続けられている伝統ある鉄瓶です。長年愛され続けるかわいい形と、山形鋳物伝統の美しい鋳肌が魅力的。お湯を沸かす時間も、ポットやケトルで沸かすときとは一味も二味も違う、贅沢なものになりそうです。
鉄瓶で沸かしたお湯は、鉄分が含まれているので、貧血予防に繋がると言われています。さらに、口当たりがまろやかになるので、味もおいしくなるそうです。健康のために白湯を飲んでいる方や、コーヒーやお茶が好きな方は、ぜひ試してみてください。
日本人の主食・お米を扱う上で欠かせない、しゃもじ。プラスチック製のしゃもじよりも昔ながらの木製のしゃもじですくったほうが、不思議とおいしそうに見えませんか?東屋のしゃもじ「宮島」は、琵琶を模して作られた伝統的な形。美しい形状に思わずうっとりしてしまいそうです。
木製のしゃもじなら、使っていくうちにちょっとすり減っても安心して使い続けられますね。鍋やフライパンの表面を傷つけることもないので、土鍋や琺瑯鍋、表面加工が施された鍋での使用もOK。使う前にしっかり水につけておけば、しゃもじにお米が付くこともありませんよ。
朝食やお弁当の定番・玉子焼きも、昔ながらの銅製のフライパンで作ってみませんか?銅製の玉子焼き器は、熱伝導性と保温性に優れており、忙しい朝の救世主!ムラなく均一に焼き上げることができるので、お店で食べるようなふっくらした玉子焼きに仕上がります。ホットケーキにも使えますよ。
こちらはプロの料理人も愛用しているという中村銅器製作所の「玉子焼鍋」。代々続くお店の看板商品です。もちろん品質は文句なし。安価なものを何度も買い替えるよりも、同じものを大切に長く使いたいという方におすすめ。慣れるまでは失敗することもあるかもしれませんが、きっと素敵な相棒になってくれるはずです。
直火でじっくり焼くことができる、焼き網。オーブンやグリルに任せるのもいいですが、自分の目の前で食材の変化を見ながら調理するのも、格別ですよ。火加減や焼き加減を自由に調節できるのは、昔ながらの焼き網ならではの魅力です。
辻和金網の「手付き焼き網」は、熱をまんべんなく広げてくれるので焼きムラが少ないのが特徴です。焼き網では、干物やお餅、野菜を焼くイメージが強いですが、こちらのようにパンを焼くのに使ってもOK!外はサクサク中はふんわりのおいしいトーストが焼き上がりますよ。
電子レンジでできる手軽な蒸し料理もいいですが、昔ながらの蒸し器・せいろで作る蒸し料理もぜひ味わってみましょう。セットするときのドキドキ、蒸しているときのいい香り、フタを開けるときのワクワク。どれも、ボタンひとつでできる電子レンジでは味わえない感覚です。
「木曽ヒノキのせいろ」は、爽やかなヒノキと竹の香りが魅力。シュウマイや肉まんはふっくらおいしく、野菜は栄養を逃さず調理できます。金属製の蒸し器よりも水分調節が得意なので、冷めてもべたつかず、おいしくいただけます。そのまま食卓に出せる、おしゃれな見た目も高評価です。
すり鉢なんて使う機会ないと思っている方も多いでしょう。確かに最近は、そのまま使える薬味もたくさん販売されているので、わざわざすり鉢を使う必要はないのかもしれません。しかし、すり鉢を使えば、食材の香りがより豊かに♪食材を丁寧においしくいただく、昔ながらの方法です。
使い方はゴマだけではありませんよ。ハーブやパセリ、バジル、柚子胡椒など、いろいろな薬味や調味料作りに役立ちます。また、山芋をすったり、練り物を混ぜたりするのにも使えます。一陽窯の「すり鉢」は、サイズも豊富。そのまま器としても使えるので便利です。
江戸時代から受け継がれてきた銅のおろし金は、ステンレスやプラスチックなどと比べて刃が鋭く切れ味がいいので、軽い力ですりおろすことができます。抗菌作用もあるので衛生的。余計な力がいらないので、仕上がりもふんわり、みずみずしくなるんです。
特に大矢製作所の「銅おろし金」は、昔ながらの製法でひとつひとつ手作業で刃を起こしているので、切れ味が抜群。切るような形ですることができるので、柔らかくまろやかに仕上がります。見た目も美しく、あえて見せて収納したくなるようなおろし金です。
大根おろしに使われる鬼おろしも、昔ながらのキッチン用品のひとつ。あえて粗い目でおろすことで大根の繊維が守られ、甘さや水分をキープすることができます。
松野屋の「竹鬼おろし」は、その名の通り天然の竹でできています。自然の形を活かしたデザインは唯一無二。大切に使いこんでいきたいですね。
普段の食卓に、おひつを取り入れてみませんか?大館工芸社の「曲げわっぱのおひつ」は、秋田杉の柾目(まさめ)を利用した一枚板のおひつ。無塗装なので吸湿性が良く、長時間入れてもごはんがべたべたすることなく、いつもでおいしくいただけますよ。
一般的なおひつよりも高さを抑えたデザインになっているので、テーブルの上に置いてもすっきりとした印象に。おひつがあるだけで、いつもの食事が旅館での食事のようになりますね。思わずおかわりしたくなりそうです♪
南部鉄器を扱う鈴木盛久工房の「栓抜き」は、味わい深い錆色が特徴。手のひらサイズの小さい栓抜きなのに、見た目は重厚で素朴だけど存在感があります。使い込んだような雰囲気が、どこか懐かしい気持ちにさせてくれますね。
どっしりとした雰囲気からは想像できない、かわいらしいデザインも魅力的です。頻繁に使うものではないものにこだわるところに、日々の暮らしの丁寧さを感じますね。お酒好きな方へのプレゼントにもおすすめです。
おしゃれでカラフルな鍋敷きもいいですが、昔ながらのワラの鍋敷きも素敵ですよ。熟練の職人が作り上げた松野屋の「ワラ釜敷き」は、手作りならではのぬくもりとあたたかさを感じることができます。
大きさは3サイズ。ワラなので焦げてしまうこともありますが、その焦げさえも、魅力になってくれますよ。使わないときは、ほっこり落ち着くインテリアとして使えます。
お茶や紅茶が好きな方は、ぜひ茶漉しを使ってみませんか?こちらは、創業以来手作りにこだわり続け、料亭などプロの方からの信頼も厚い辻和金網の「銅の茶漉し」。ひとつひとつ丁寧に手編みされた編み目がとても美しく、お茶を入れる時間に上品さをプラスしてくれますよ。
銅製なので、経年変化を楽しめるところも魅力。左が新品、右が3年使い続けたものです。落ち着いた深い銅の色になるまで、使いながら色の変化を楽しみましょう。
廃材となった茶筅を再利用して作られた木屋の「薬味寄せ」。これを使えば、おろし金やすり鉢に挟まった食材をきれいに取ることができますよ。食材を無駄にせず、最後まできちんと味わう。日本人の心を形にしたようなアイテムですね。
きれいに取れるということは、洗い物も楽になるということ。そのまま食卓にも出せちゃいます。痒い所に手が届くようなアイテムで、一度使ったら手放せなくなる人も多いようです。
おしゃれでカラフルなたわしがたくさんある中で、昔から変わらず愛され続けているのが「亀の子たわし」でしょう。長年愛され続けているということが、使いやすさと質の良さの証拠。少し長めのロングタイプは、握りやすく長めのものでも楽々洗えます。
たわしならではの硬めの毛は、根菜類の泥を落としたり皮を剥いたりするのに最適です。ゴシゴシした洗い心地が、くせになってしまうかもしれませんよ。
まだ洗剤がない頃に使われていた棒たわしは、スポンジでは届きにくい奥の方や細かい部分の洗浄に便利です。山本勝之助商店の「棕櫚の棒たわし」は、程よくしなってコシがあるのでどんな汚れも楽々。油汚れ以外なら洗剤なしで洗えるエコなアイテムでもあります。
天然素材なので丈夫ですが硬すぎず、食器などを傷付ける心配もありません。また素材に含まれている植物性の油分によって水や油をはじくことができるので、長く衛生的に使うことができます。大きさは4種類。用途に合わせて選んでみてください。
高機能なキッチンクロスがたくさん登場する中で、今もなお愛され続けているふきん。昔ながらの真っ白なふきんは清潔感があり、使うときも気持ちがすっきりしますね。
東屋の「ふきん」は吸水性と速乾性に優れた蚊帳生地が使われています。使い込むごとに手に馴染むやわらかさが魅力です。食器用から台ふきん、掃除用まで、クタクタになるまで長く使い続けたいアイテムですね。
使う人へのやさしさとあたたかさが込められた、魅力あふれる昔ながらのキッチン用品は、日々の暮らしに、ちょっとした幸せや充実をもたらしてくれます。ぜひ素敵なアイテムとともに、丁寧でぬくもりのある毎日を送ってください。
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昔ながらのキッチン用品を見ると、どこか懐かしくあたたかい気持ちになったことはありませんか。「祖母が使っていた」「昔実家に置いてあった」など、懐かしい記憶を思い出す人もいるでしょう。そんな昔ながらのキッチン用品には、普段私たちが気付けていない、たくさんの魅力が詰まっているんです。