時を超え、あなたのもとで生き続ける。アンティークの愉しみ
新しいピカピカの商品にはない、古いものならではの魅力を放つ、アンティークやヴィンテージの品たち。
時を経たからこその深みや空気感に、心惹かれますよね。新しさだけではないその本質的な美しさで、目を楽しませ、心を満たしてくれます。
そんな、アンティーク・ヴィンテージのお店巡りが気軽にできたらとても楽しいですが、実際、たくさんのお店をまわるのは困難なこと。そこで今回は、通販可能な、おすすめのアンティーク・ヴィンテージショップをご紹介します。
どのお店のオンラインストアも素敵で、お気に入りの一点に出会えるはず。おうちにいながら、お店巡りを楽しんでみてくださいね。
出典: はじめに、「アンティーク」「ヴィンテージ」の意味をおさらいしましょう。
【アンティーク】100年以上前に作られたものであり美術品としての価値があるもの。
【ヴィンテージ】大まかに70年代以前のものを言い、古いだけでなく希少価値があったりこだわりをもったクリエイターが生み出したものなど「名品」を指す意味がある言葉です。
意味が分かると、「ヴィンテージファッション」や「アンティーク家具」とは何なのか、イメージがしやすくなりますね。
その時代の精神を、身に纏う。「ヨーロッパ古着」のお店
丁寧に作られたヴィンテージ時代の洋服が与えてくれるのは、時を超えた空気を身に纏う喜び。
誰とも似ていない、古いけれど古臭くなく新しい、ヨーロッパの古着が見つかるお店をご紹介します。
出典: 「日常の普遍性と特別感」をコンセプトとするセレクトショップ「10,locus」の、ヴィンテージの洋服に特化したオンラインショップです。
アンティークの取り扱いもあり、ヨーロッパやアメリカなどのさまざまなカテゴリーの商品からお気に入りを探し出す楽しみが味わえます。つい時間を忘れてしまいますよ。
丁寧な商品紹介に愛を感じる素敵なお店です。
*antique 1920s French Handmade Cotton Dress(1920年代)
出典: 中でもドレスは、お洒落心をくすぐるものばかり。
いかにもヴィンテージという素材感の、ロマンチックでレトロな雰囲気の商品が充実しています。
*1960s Beaded Red Cardigan (1960年代)
出典: イギリス統治下の香港で、手作業で作られたという鮮やかなビーズ刺繍のカーディガン。
デザイン性の高いものやフォークロア調の商品も多数取り扱いがあります。
ヴィンテージ巡りは、現代ではなかなか見つからないような一点物との出会いが楽しみの一つですね。
*1950s Fuji Beaded Bag(1950年前後)
出典: 繊細なデザインの小さなバッグの品揃えも素敵です。
こちらは帝国ホテル内に今でもある「フジ商会」が、戦後の日本で販売していたバッグ。商品の紹介文(下記)も魅力的で、心奪われてしまいます。
GHQ統治下、母国の妻や娘のために買い求めたのでしょうか、
ご婦人は遠い東の国の繊細で緻密な技術にさぞ喜んだことでしょう
出典: フランスを拠点としたヨーロッパのヴィンテージをメインに取り扱う、古着のセレクトショップ「natica」。実店舗が東京・代官山にあり、ご紹介するオンラインサイトの掲載商品は、店舗で直接手に取ってみることもできます。
*France 〜1930's cotton dress(1930年代)
出典: コットンドレスやブラウスには、刺繍やレースのデザインが施されているものが多く、フランスヴィンテージらしい雰囲気を纏います。
こちらは、1930年代のもの。持ち主に想いをめぐらすのも、楽しいですね。
*Mohair blend turtleneck big knit
出典: トレンド感のあるビッグシルエットのニットですが、もちろん、こちらもヴィンテージです。
よく見ると、めずらしいデザインの模様編みですね。なんだか今っぽく感じられるのが不思議な一着。
*Nep knit flower Embroidery cardigan
出典: せっかくヴィンテージに挑戦するなら、デザイン性豊かな一着をセレクトしてみるのもよいかもしれません。
こちらは、大きなお花の刺繍が施されたカーディガン。
当時の流行はどんな特徴があったのかを、個性的な柄から感じ取ってみてくださいね。
唯一無二のオーラを放つ。「ヴィンテージアクセサリー」のお店
ヴィンテージ・アンティークの初心者なら、気負わずワードローブに加えることができるのは、洋服よりも断然アクセサリー。
イヤリング一粒だけで、個性的で魅力ある時代の空気感を纏うことができてしまうのです。
出典: ヴィンテージアクセサリーのセレクトショップです。お花などの植物や、動物などの自然モチーフの品揃えがとても充実しています。
*Crown TRIFARI 1960's(1960年代)
出典: いくつかのアクセサリーブランドによるカテゴリーが充実しているのもこちらのお店の特徴です。
こちらは、TRIFARI(トリファリ)社のブローチ。コスチュームジュエリー界で最高峰とされるほど、アメリカヴィンテージを代表するブランドです。
60年代もののヴィンテージで。シンプルで可愛らしいデザインながらもしっかりとした存在感です。立体的で繊細な作りがとてもきれい。
出典: オーナーさんがパリの蚤の市で買い付けてきたという、ハットピン。
シェルを彫ったきめ細かなデザイン。日本には無い美のセンスが感じられて、どこかモダンな印象を放ちます。
出典: オンラインサイトのカテゴリーに、「猫好きさんのための・・・」という紹介ページが設けられているのも、このお店の特徴。
とても可愛くて珍しい猫がモチーフのアイテムがたくさん集められています。ヴィンテージならではの、繊細で高級感のあるつくりの猫も、たくさん見つけることができます。
猫好きさんには本当に、たまらない!
出典: 「Attireine」は上でご紹介したTRIFARI社のコスチュームジュエリー、その他ヨーロッパ・アメリカで買い付けしたヴィンテージジュエリーを扱うお店。繊細でクラシックなデザインが、品揃え豊かです。
*西ドイツ製 ホワイト プラスチック ビーズ ネックレス(1960年代)
出典: 1960年代の西ドイツ製という、激動の時代の中で作られたコスチュームジュエリー。光があたると、オーロラ加工を施したホワイトビーズがきらっと輝きます。
シンプルなファッションのアクセントとして、特別な存在感を放ちます。
*オーロララインストーン フラワー イヤリング(1950年代)
出典: 1950年代製の1点もののアンティークイヤリング。シンプルな形ながらオーロラ加工されたラインストーンがレトロな輝きを放ってとても魅力的。
アンティークならではの存在感を楽しめそうです。
*オーロララインストーン フラワー イヤリング(1950年代)
出典: こちらは、お母さんへのプレゼントにしても、喜ばれそう。
スワロフスキー発祥の地、オーストリア製のラインストーンブローチとイヤリングのセットです。
同じヨーロッパでも、オーストリアや西ドイツなど、東寄りになるとフランスなどともまた趣が異なる美しさがあるもの。
さまざまな国のヴィンテージを見てまわるのも楽しいですね。
伝統柄・モチーフに心潤う。「フランスのアンティーク雑貨」のお店
シンプルだけれど、お洒落心と遊び心も忘れないデザイン。いつの時代でも人々の心を捉えるのが、フランスアンティーク雑貨の魅力ではないでしょうか。
「実用的かどうか」はもしかすると、二の次かもしれません。それでもひとつひとつの雑貨から伝わってくる「当時のフランスらしさ」に触れると、思わず手元におきたい気分にさせられてしまうのです。
出典:www.flickr.com(@alyssa BLACK.) 「campagne à paris vintage」はパリ20区にある1900年ごろ建設されたヴィラでその年代の商品を取り扱うお店。まさにパリのヴィンテージの空気をそのまま送ってくれる、理想のアンティークショップ。
*オ・ヴァーズ・エトリュスク 花リム(19世紀後半)
出典: 現代でも人気のある花リムの、いかにもフランスらしいアンティークのプレートの取り扱いも。
こちらはサルグミンヌの1920年代のものです。
小さな欠けやカトラリーの傷など、使われて時代を重ねたことによる経年変化も愛おしいのがアンティークの魅力。
*バドンヴィレー ディナープレート スープ皿(1900年代)
出典: 何を入れて食べようかな、以前の持ち主は何を入れて食べたのかな。どんなテーブルクロスを合わせようかな――。
一つのスープ皿が、昔から今へと想いを運んでくれます。
こちらは、1900~1905年頃のアンティークもの。100年以上前に作られたお皿だと思うと、なんだか不思議な感じすらしますね。
*ショワジー・ル・ロワ ラヴィエ オードブル皿(19世紀後半)
出典: フランスの雑貨や食器のデザインには、日本から影響を受けたものもたくさん見ることができます。
こちらは、パリにあるショワジールロワ窯のオードブル皿。サービス・ジャポネというシリーズです。
よく見てみてください。そう、燕と桜の樹、花が描かれているんです。それでも、やはりフランスらしいデザイン。
飾っても美しい、インテリアにもなるお皿です。
出典: 最後に、手芸品や文房具の取り扱いが多い「mamantique」をご紹介。お店紹介の文言(下記)がとても素敵。
当時の生活を思い起こさせるような、時代を超えた道具たちは、眺めているだけでも楽しいですよ。
まだモノが大切にされてきた頃のコトに想いをはせながら、アンティークたちが必要なヒトのところへ届きますように。
出典: フランス人は、うさぎが大好き。食べ物としても、モチーフとしてもとても人気があります。
そんなうさぎが、手芸用のハサミになっています。たいていはシンプルなデザインにする部分に、ウサギがいてびっくりですね。フランス流の遊び心が感じられます。
出典: こちらは、アンティークの白鳥の小物入れ。ずっしりとした存在感があり、置物としても。不思議と現代のインテリアにもしっくりとなじみそうです。
たとえば玄関に置く鍵入れに利用したなら、毎日出かけるときも帰ってきたときも楽しいですね。
出典: うさぎ、白鳥に続いてこちらは・・・ネズミなんです。ちょこちょこ動き回りそうで、とってもキュート。マフラーやストール、帽子にちょこんと付けて、おでかけしたいですね。
まずはお家にいながら、アンティークの魅力に触れてみて
お店をまわるとなると、少しハードルが高いアンティーク&ヴィンテージですが、まずはウェブショップ巡りをするなら簡単です。
ヴィンテージやアンティークの品の、後ろに広がる時を超えた物語を思い描きながらお店を見てまわってみると、本当に終わりがないほど、楽しいですよ。
現代では見つけることができないような、キュッと心を掴まれる一品に出会うヴァーチャルツアーをしてみてくださいね。
新しいピカピカの商品にはない、古いものならではの魅力を放つ、アンティークやヴィンテージの品たち。
時を経たからこその深みや空気感に、心惹かれますよね。新しさだけではないその本質的な美しさで、目を楽しませ、心を満たしてくれます。